養老公園の紅葉ガイド2026
岐阜県養老町にある養老公園は、中部地方でも名高い紅葉の名所で、「飛騨美濃紅葉33選」のひとつに選ばれています。敷地は78ヘクタールに及び、園内には約3,000本のカエデやモミジが植えられています。秋になると、公園の入口から山麓にかけて、赤・橙・黄の美しい濃淡が重なり合う景色が広がります。
2026年の紅葉の見頃は、11月下旬から12月上旬と予想されています(実際の時期は年ごとの気候によって変わりますので、出発前に公式の案内をご確認ください)。毎年10月1日から11月30日までは「養老公園もみじまつり」が開催され、ワークショップなどさまざまな体験イベントが行われます。
公園の中心的な見どころは、高さ30mの養老の滝です。日本の滝百選のひとつで、清らかな流れと周囲の燃えるような紅葉が響き合い、まるで山水画のような景色をつくり出します。道中の散策路には趣の異なる7つの橋が架かっており、紅葉狩りと撮影にぴったりのコースです。
アクセス:養老公園への行き方
養老公園は岐阜県養老町にあり、名古屋から出発すると便利です。ここでは公共交通機関とマイカーの2つの方法をご紹介します。
養老鉄道:もっとも分かりやすい公共交通
JR岐阜駅から大垣行きの快速に乗り、養老鉄道に乗り換えて「養老」駅へ。そこから公園入口まで徒歩約10分です。JR名古屋駅からは快速「みえ」で「桑名」駅まで行き、養老鉄道に乗り換えて「養老」駅へ。こちらも徒歩約10分で着きます。
養老鉄道は運行本数が多くないため、事前に時刻表を確認しておくのがおすすめです。もみじまつりの週末は混雑するので、乗り換えの時間には余裕を持ちましょう。中部国際空港からは、名鉄で名古屋駅まで行き、JRに乗り換えて桑名駅または大垣駅へ、そこから養老鉄道で向かいます。

マイカー:東海環状自動車道の養老ICで下車
車で行く場合は、東海環状自動車道の「養老IC」で下りると、養老公園まで約10分です。園内には無料と有料の駐車場があります。長い距離を歩くのが難しい方は、有料の「養老の滝駐車場」に停めると、滝まで徒歩約5分で、公園入口から歩くよりも時間と体力を大きく節約できます。
もみじまつりの期間中は駐車場が満車になりやすいので、早めの到着がおすすめです。平日に訪れて週末の渋滞を避けるのもよい方法です。特に有料駐車場は台数が限られており、遅い時間に着くと停められないこともあります。

ハイキングの目安:入口から滝まで約30〜50分
鉄道駅や周辺の駐車場から養老の滝までは、片道約30〜50分かかります。道中には上り坂や石段もあるため、歩きやすいスニーカーや滑りにくい靴での訪問を強くおすすめします。途中では紅葉のトンネル、養老孝子坂、趣の異なる複数の橋を通ります。紅葉の重なりをもっとも存分に味わえるコースで、道中の景色もじっくりお楽しみいただけます。
時間が限られている方や長く歩きたくない方は、有料の養老の滝駐車場に車を停めるのがおすすめです。歩く距離を大きく減らせるので、滝周辺をじっくり巡る体力を残せます。
出発前の確認:出発駅と乗り換えルートを確認
JR岐阜駅、JR名古屋駅、中部国際空港のどこから出発する場合でも、多くの方はまず養老鉄道に乗り換えて養老駅に向かう必要があります。乗り換えルートと時刻表を事前に調べておきましょう。
養老公園は敷地が広く、見どころが点在しています。養老駅に着いたら、まず駅前で公園の地図とハイキングコースを確認し、歩きたい区間と滞在時間を決めておくと、ゆったりと紅葉を楽しめます。
養老公園のおすすめスポット
養老公園は、自然の滝、歴史にまつわる伝説、現代アートが一体となった公園です。ここでは、紅葉の季節にぜひ立ち寄りたい中心的なスポットと、あわせて楽しみたい地元グルメをご紹介します。
養老の滝:日本の名瀑百選に数えられる中心的な景観
高さ30m、幅4mの養老の滝は、養老公園の中心となる景観で、日本の滝百選のひとつに数えられています。清らかな水が岩壁を流れ落ち、周囲を秋の燃えるような紅葉が囲む壮大な眺めは、まるで山水画のようです。紅葉狩りの旅でいちばん見逃せないクライマックスの景色であり、古くから文人墨客に愛されてきた、養老公園の西側を代表する自然のランドマークです。

滝の周辺は見晴らしがよく、水の流れと紅葉が織りなす重なりをゆっくり眺めるのに向いています。晴れた日の爽やかな明るさも、霧に包まれたときのぼんやりとした雰囲気も、それぞれに異なる趣があります。
紅葉のトンネルと7つの橋:撮影におすすめのコース
公園の入口から滝へ続く散策路では、頭上でカエデが重なり合い、ロマンチックな「紅葉のトンネル」になります。渓流には、行幸橋、万代橋、紅葉橋、妙見橋、渡月橋、不動橋、松風橋と、趣の異なる7つの橋が架かっています。写真映えするスポットが多く、養老公園を代表する紅葉コースです。
途中には「養老孝子坂」と呼ばれる道があり、両側に軽食の屋台、土産物店、レストランが並んでいます。歩き疲れたときの休憩や栄養補給にぴったりです。ゆっくりと一つひとつの橋を渡りながら、渓流、紅葉、橋が重なり合う景色をさまざまな角度から撮ってみてください。

Night Park in 養老公園:孝子坂命名10周年の夜間イベント
養老孝子坂命名10周年記念イベント「Night Park in 養老公園」が、2026年10月24日(土)・25日(日)の16:00〜20:00に、養老公園の芝生広場と展望テラスで開催されます。入場は無料です。会場ではLEDライトと光る装飾で「光の通り道」が演出され、17:00と19:00にはLEDアーティストのパフォーマンスがあります。さらにシャボン玉エリアが設けられ、楽市楽座とキッチンカーは夜まで営業を延長します。開催期間中は駐車場が混み合いやすいため、公式では公共交通機関の利用を推奨しています。
不老の池:名水「菊水泉」の水面に映る紅葉
不老の池には、名水百選「菊水泉」の澄んだ水が集まり、秋には岸辺の紅葉が水面にくっきりと映ります。底まで見通せる透明な水の美しさは格別で、写真愛好家に人気の静かな景色です。園内で水辺の景色と水面に映る姿を同時に楽しめる、数少ない場所でもあります。
風が弱く水面が穏やかな時間帯に訪れると、もっともくっきりとした紅葉の映り込みを撮影できます。養老の滝の迫力とは対照的な景観で、公園の多彩な自然美を実感できます。静かな構図や長時間露光の撮影が好きな方には見逃せない、穴場の撮影スポットです。

養老神社:親孝行の伝説と元号「養老」の由来
元正天皇の時代、養老山のふもとに住む孝行息子の源丞内が、薪を取りに山へ入った際に滑って転びました。すると滝の泉の水が酒となって湧き出し、彼はそれを持ち帰って年老いた父に飲ませました。これを知った天皇は、神様が孝行をたたえたものと考えて元号を「養老」と改めました。これが地名と元号の由来です。
養老神社は長寿と学業成就を祈願する神社で、名水百選「菊水泉」の近くにあり、養老公園の歴史と孝行の文化を知るうえで大切なスポットです。神社では御朱印をいただけず、近くの食事処「清水」で授かる必要があります。御朱印集めをする人だけが知っているコツです。

養老天命反転地:感覚を揺さぶる現代アートのテーマパーク
養老天命反転地は面積が約18,000平方メートルで、1995年の開園以来、毎年約10万人が訪れています。平衡感覚を揺さぶる地形設計で知られ、カラフルなランドスケープと紅葉が互いを引き立てます。
開園時間は9:00〜17:00(最終入場16:30)、個人の入場料は大人850円、高校生550円、小中学生350円です。目新しい建築やアートが好きな紅葉狩りの旅行者におすすめです。

岐阜県こどもの国:入場無料のファミリー向け遊び場
岐阜県こどもの国は養老公園内にあり、入場は無料です。開園時間は9:00〜16:30で、公園と同じく毎週火曜日が休園です(祝日の場合は翌日)。園内にはファミリー向けの遊具があり、「こどもの家」の屋内遊具も無料で貸し出しています。お子さま連れで紅葉狩りをする際は、滝へのハイキングの前後に思いきり体を動かす時間をつくれます。当日の開園状況は、養老公園の公式サイト yoro-park.com でご確認いただけます。
楽市楽座・養老:濃尾平野を望む地元グルメ市場
白い大型テントが目印の「楽市楽座・養老」には、屋台風の店が何軒も集まっており、濃尾平野を見渡せる展望デッキで食事ができます。養老産のシイタケを使ったソーセージや鹿肉ソーセージ、牛すじ肉を煮込んだ自家製どて丼など、地元の食材を生かした料理が味わえます。
お食事のほかに、養老の地ビール「滝ビール」や地酒、生ビールなどのドリンクも販売しています。紅葉ハイキングのあと、腰を下ろして冷たいビールと地元の軽食で一息つきながら、濃尾平野の開けた景色を眺めるのにぴったりです。
清水食事処:新しく生まれた地元グルメ「養老めし」を味わう
養老公園内の食事処「清水」では、「養老焼き団子」「養老雑穀豚うどん」「流しそうめん」「活魚アユの塩焼き」が看板メニューです。2023年に登場した養老町の新しいご当地グルメ「養老めし」もここで提供されています。丼には養老名物のタレ焼肉と目玉焼きがのり、ひょうたん型の飾りが添えられています。これは、養老の滝の孝行伝説で源丞内がひょうたんに酒を汲んだ故事にちなんだもので、地元の歴史と食文化を結びつけた一品です。ここは養老神社の御朱印の授与所でもあり、グルメと御朱印集めを一度に楽しめます。

おすすめのチケットとプラン
養老公園の紅葉旅を計画するときに、これらのチケットを使うと体験がより充実します。
養老天命反転地の入場券:感覚を揺さぶるアート体験
養老天命反転地の入場券は、個人の場合、大人850円、高校生550円、小中学生350円です(未就学児は無料、20名以上の団体は大人600円)。公園エリアと滝そのものは無料で見学できます。平衡感覚を揺さぶるこの現代アートの景観をじっくり体験したい方は、別途時間をとって入場券を購入することをおすすめします。
養老鉄道1日フリーきっぷ:大垣と桑名をつなぐ乗車券
養老鉄道の「1日フリーきっぷ」は、1日のあいだ養老線の全線で乗り降り自由です。大人1,500円、子ども750円で、2026年4月9日から「乗換案内」(ジョルダン)アプリでモバイルチケットを購入できます。当日に大垣や桑名など沿線の観光地もまわる予定なら、1日券を買うことで何度も切符を買う手間が省け、交通費も管理しやすくなります。
訪問前のワンポイント
園内とアクセスの注意点
養老公園は毎週火曜日が休園です(祝日の場合は翌日)。事前に開園状況をご確認ください。駅や駐車場から滝までは徒歩約30〜50分で、道中は上り坂や石段が多いため、滑りにくい靴をおすすめします。紅葉シーズンの休日は混雑するので、早めの訪問がおすすめです。体力に不安がある方は有料の養老の滝駐車場をご利用ください。天命反転地では地面が傾斜し建物も独特なので、撮影の際は安全にご注意ください。園内には入場無料の岐阜県こどもの国もあります。2026年10月24日・25日には「Night Park in 養老公園」が開催されます。そのほかのイベントについては、公式サイト yoro-park.com をご覧ください。
おすすめの宿泊エリア
養老公園は岐阜県の南西部にあり、名古屋から車で約1時間です。公園と滝をゆっくり巡りたい方は、JR大垣駅周辺に宿泊するのがおすすめです。大垣駅から養老鉄道に乗り換えて養老駅へ行けるので、翌日に公園へ向かえます。
よくある質問 FAQ
Q:養老公園の開園時間と入場料はいくらですか?
養老公園の開園時間は9:00〜17:00で、毎週火曜日が休園です(祝日の場合は翌日)。公園エリアと滝は無料で見学できます。養老天命反転地は別途入場券が必要です(大人850円、高校生550円、小中学生350円)。
Q:2026年の養老公園の紅葉の見頃はいつですか?
紅葉前線の予測によると、2026年の見頃は11月下旬から12月上旬になる見込みです。実際の時期は年ごとの気候によって変わりますので、出発前に公式の最新情報をご確認ください。
Q:養老公園のもみじまつりではどんなイベントがありますか?
毎年10月1日から11月30日までは「養老公園もみじまつり」が開催され、園内でワークショップやさまざまな体験イベントが行われます。ご家族連れなら、半日から1日かけてじっくり楽しめます。
Q:車がないと、アクセスはとても不便ですか?
それほど不便ではありません。名古屋からJR東海道本線で大垣駅まで行き、養老鉄道に乗り換えて養老駅へ。そこから徒歩約10分で公園入口に着きます。公共交通でたどり着きやすいルートで、車がないと行きにくい山間の紅葉スポットの多くよりも便利です。
Q:入口から滝まではどのくらいかかりますか?
鉄道駅や周辺の駐車場から養老の滝までは、片道約30〜50分で、道中は上り坂や石段があります。長い距離を歩くのが難しい場合は、有料の養老の滝駐車場に車を停めると、滝まで徒歩約5分です。
Q:養老公園で食べておきたいグルメはありますか?
「楽市楽座・養老」の養老産シイタケのソーセージ、鹿肉ソーセージ、滝ビール、そして「清水食事処」の養老焼き団子、活魚アユの塩焼き、2023年に新登場したご当地グルメ「養老めし」がおすすめです。どれも養老の地元食材と歴史・文化を結びつけた、ぜひ味わいたい一品です。

