横手の雪まつり「かまくら」とは?450年続く雪国の祭りを徹底解説

横手のかまくらは、秋田県横手市で毎年2月に開かれる450年の歴史を持つ雪国の祭りです。明かりの灯るかまくらと甘酒のおもてなしで知られ、日本の雪国の信仰文化と幻想的な夜景を体験したい旅行者に向いています。
2027年のかまくら開催日と梵天祭の制度変更
2027年のかまくらは2月12日(金)・2月13日(土)に開催され、毎晩18:00〜21:00の3時間、明かりが灯ります。梵天祭は2月16日(火)・17日(水)に固定で行われます。2026年から「梵天祭の前の金曜・土曜」に改める試行が始まり、2029年まで続く予定です。2028年と2029年の日程は、横手市観光協会の発表をご確認ください。
かまくら文化の起源と祭りの作法
かまくらの習わしは450年以上受け継がれており、水神様を祀り、翌年の水の恵みと五穀豊穣を祈ることが起源です。かまくらの正面には水神様の祭壇があり、中に入る前にお賽銭を投げて祈ります。地元の子どもたちが秋田弁で「入ってたんせ」と声をかけて観光客を迎え、熱い甘酒(あまえこ)と焼きたてのお餅を差し出してくれます。毎晩の点灯は、ボランティアや住民が手作業でろうそくを一つずつ灯しており、自動の時間制御装置ではなく、雪国の人情味にあふれています。

気候と服装のアドバイス:氷点下4度の雪の夜
横手の2月の最低気温の平年値は−4.1℃、最深積雪の平年値は117cmと年間で最も高くなります。2月の平均日照時間は52.6時間しかなく、空は暗く湿って寒い日が続きます。滑り止め付きの雪靴と厚手の靴下を着用し、ゴム底のスニーカーやハイヒールは滑るので避けましょう。上着は防水でフード付きのものを選び、マフラーで首を守ると、屋外で数時間かまくらの点灯を眺めても体が冷え切りません。
横手のかまくらへの行き方は?交通手段と料金
横手雪まつりの会場周辺は駐車場が少ないため、鉄道またはシャトルバスでの来場をおすすめします。車で来る場合は必ずスタッドレスタイヤを装着してください。
横手への行き方は?交通手段と料金まとめ
| 交通手段 | 料金 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 仙台→横手(秋田新幹線で大曲経由、奥羽本線に乗り換え) | 約9,900円 | 約2時間10〜25分 |
| 東京→横手(秋田新幹線、奥羽本線に乗り換え) | 約18,000円 | 約3時間40分 |
| よこてWARP(秋田空港⇄横手) | 片道500円 | 約70分 |
| 秋田空港→リムジンバス→秋田駅→電車 | 約2,360円 | 約2時間 |
| 車(臨時駐車場+シャトル) | 駐車無料 | 道路状況による |
よこてWARPは横手市が実施する送迎プランです。利用条件やかまくら期間中の運行時刻は横手市観光協会(0182-33-7111)にご確認のうえ、夜の点灯を見たあとの帰りの足や宿泊を事前に計画しておきましょう。車の場合は、横手体育館向かいの臨時駐車場に停められます。2024年には9:00〜21:00に会場との間で無料シャトルバスが運行されましたが、2027年は発表をご確認ください。また、横手駅東口の市営有料駐車場に停め、徒歩約10分でメイン会場の本庁舎前に着きます。会場周辺自体に駐車スペースはなく、冬は道路が凍結するため、必ずスタッドレスタイヤを装着してください。
必見の会場は?かまくら十大ハイライト
横手のかまくらと梵天祭の期間中に訪れたい十の会場をまとめました。各会場の間は徒歩約5〜15分で行き来できます。
横手市役所本庁舎前広場:かまくらのメインステージと雪のインスタレーション
本庁舎前広場は横手のかまくらの中心会場で、夜になると大型のかまくらに次々と明かりが灯ります。また、梵天祭の2月16日、約40本の梵天を展示する梵天コンクールの舞台でもあります。各会場の間は徒歩約5〜15分で、ここを起点に反時計回りのルートを組むのがおすすめです。祭りの期間中は無料の会場巡回バスが運行されます(2026年は17:40〜21:00、2027年は発表をご確認ください)。市役所、横手南小学校、横手公園、本町を結びます。

蛇の崎川原:3,500基のミニかまくらが並ぶ地上の銀河
蛇の崎橋の下の河原には、毎年約3,000〜3,500基のミニかまくらとろうそくが灯されます。蛇の崎橋の上から見下ろすと、銀河が雪原に降り注いだかのようで、横手のかまくらを代表する撮影スポットです。点灯時間はメイン会場と同じ18:00〜21:00です。日が暮れて30分ほど経った、人の少ない時間帯に行くのがおすすめです。三脚を持参すれば、長時間露光でろうそくの海を撮影できます。

横手公園(横手城):天守閣とかまくらが織りなす定番の景色
横手公園内の横手城の模擬天守閣は、雪景色に映えるはがきのような定番の撮影スポットです。公園内にも大型のかまくらがいくつか設けられ、並んで中に入り、甘酒を飲んだり焼き餅を食べたりできます。展望台は冬期休館ですが、かまくらの期間中は特別に開放されます(過去は10:00〜21:00)。坂道は積雪で滑りやすいので、滑り止め付きの雪靴で行き、夜は足元に注意してゆっくり歩きましょう。

旧片野家:伝統的な町家とかまくらの灯りが響き合う懐かしい風景
旧片野家は現存する伝統的な町家建築で、雪まつりの期間は家の前にかまくらが作られ、明かりが灯ります。木造の古い家の外観を暖かな黄色の光が照らし、屋外だけのかまくらよりもいっそう懐かしい雰囲気があり、建築や写真が好きな旅行者にはぜひ訪れてほしい隠れた会場です。本庁舎前広場から徒歩約10分で、蛇の崎川原のあとに立ち寄るようにすると、往復の無駄がありません。
横手南小学校:児童手作りのミニかまくらのろうそくの海
横手南小学校の校庭では、地元の子どもたちが手作りした数多くのミニかまくらが並び、それぞれの中にろうそくが入れられ、灯すと温かなろうそくの海が広がります。横手の「みんなで参加する」雪まつり文化を体験するのに最適な場所です。学校は横手公園の近くにあり、反時計回りの徒歩ルートの中ほどで訪れるのがおすすめです。滞在は約15分で、じっくり鑑賞できます。

羽黒町武家屋敷通りと二葉町かまくら通り:静かな雪のかまくら小径
二葉町一帯には江戸時代の武家屋敷の街並みが残っており、石垣と雪をかぶった白い屋根瓦が夜の雪灯りに照らされて、ひときわ静かな雰囲気です。市役所前の賑やかな市とは対照的で、人混みを避けて静かにかまくらを眺めながら散策したい旅行者に向いています。通りは狭いので、軽めの雪靴でゆっくり歩きましょう。主な区間は片道約15分で歩き終えられ、道沿いにはミニかまくらが点在していて記念撮影もできます。
かまくら館:一年中氷点下10度のかまくら常設展
横手市役所の隣にあるかまくら館の展示室は、一年中約−10℃の低温に保たれ、本物のかまくらを常設展示しています。2月の祭りを逃した場合でもかまくらを体験できる代替の場所です。館内では綿入れの半纏「どんぶく」を借りて写真撮影もできます。開館時間は9:00〜17:00、高校生以上100円(四館共通券)、中学生以下は無料です。年末年始(12月29日〜1月3日)と臨時休館日は休館で、四館共通券は当日有効、一部の施設は月曜休館です。

旭岡山神社:梵天奉納のゴール、百年続く信仰
旭岡山神社は梵天祭のゴール地点で、農業と勝運をつかさどる神様をお祀りしています。2月17日には、約30kgの梵天を担いだ一行が市役所本庁舎前から約3〜3.5km歩いてここへ奉納し、男らしい迫力にあふれた光景が広がります。通常の参拝は無料です。奉納の儀式当日は、早めに参道脇に場所を確保して見学するのがおすすめです。

市役所前の梵天コンクール:約40本の梵天が競演
毎年2月16日の午前9:30〜12:00、各町内会が手作りした梵天が市役所本庁舎前に集まり、競演展示されます。約40本の梵天が並び、1本の全長は約4〜5m、竹かごの直径は約90cmで、装飾の色彩や形を競い合います。撮影には絶好の機会です。翌17日には、一行が梵天を担いで旭岡山神社へ向けて出発し奉納します。

雄物川木戸五郎兵衛村:昼のかまくら会場(2027年の開催は未定)
木戸五郎兵衛村は、横手では珍しい昼のかまくら会場です。2025年のかまくら期間中は9:00〜16:30に開放され、甘酒を飲んだり、お餅を食べたり、そり遊びをしたりできます。2027年に開催されるかどうかは発表されていません。行く予定の方は、無駄足にならないよう、出発前に横手市観光協会の公式サイトで確認することをおすすめします。

費用は?入場料と周辺への足を延ばすプラン
かまくらに入って体験:甘酒と焼き餅を無料でふるまい
かまくらの期間中、大型のかまくらは無料で入ることができます。まず水神様の祭壇の前でお賽銭を入れると、子どもたちが熱い甘酒と焼き餅でもてなしてくれて、火鉢のそばでおしゃべりしながら暖を取れます。人気のかまくらは夜に行列ができることが多いので、点灯後に早めに行くのがおすすめです。イベントの詳細は横手市観光協会(0182-33-7111)にお問い合わせください。

かまくら館の四館共通券:氷点下10度のかまくら常設展の入場券
かまくら館の入場券は四館共通券の形式(高校生以上100円)で、後三年合戦金沢資料館、石坂洋次郎文学記念館、横手公園展望台が含まれています。1枚で横手市街の主な文化施設を回ることができます。展示室は一年中−10℃に保たれ、本物のかまくらを常設展示しており、2月の祭りを逃した場合に最適な代替の場所です。祭りの前のウォーミングアッププランにも向いています。
JR東日本パス(東北エリア):長距離移動を節約するならこれ
東京や仙台から横手へは新幹線と在来線を何度か乗り継ぐ必要があります。JR東日本パス(東北エリア)を購入すれば、5日間、指定範囲内の新幹線と普通列車が乗り放題になり、切符を個別に買うよりお得です。仙台、角館、乳頭温泉など東北の雪国の観光地を組み合わせた複数日の旅程に向いています。

角館・田沢湖への足を延ばすプラン:東北雪国の複数日旅行
横手のかまくらを見たあと、近くの角館の武家屋敷の雪景色や、秋田の乳頭温泉郷の乳白色の鶴の湯の露天風呂を組み合わせ、2〜3日間の東北雪国の小旅行にする旅行者が多くいます。一部のプランでは山形の銀山温泉や蔵王の樹氷ロープウェイにもつなげられ、秋田・山形の2県の冬を代表する景勝地をまとめて巡れます。

横手での宿泊は?かまくら期間中の宿泊先の選び方

横手駅から徒歩圏内の宿:5分以内で会場に到着
横手プラザホテルは駅から徒歩わずか1分、HOTEL NOSTAL YOKOTEは約2分、横手温泉ホテルプラザ迎賓は約3分、ホテルプラザアネックス横手は約2分、横手の街宿かまだやは約6分です。祭りの期間中は駅周辺の客室数が限られているため、日程が決まったら早めの予約をおすすめします。
横手市内が満室の場合の代替案:大曲または秋田市に泊まる
横手駅周辺のホテルがすべて満室の場合は、JR奥羽本線沿いの大曲駅や秋田市内に泊まる方法もあります。大曲から横手までは電車で約20分、秋田市から横手までは約1時間〜1時間20分です。終電の時刻は、かまくらの点灯が終わる21:00に合わせて当日の時刻表を確認し、帰りの最終列車を逃さないようにしてください。
よくある質問
Q:横手のかまくら2027は正確には何日ですか?
かまくらは2027年2月12日(金)・13日(土)の夜18:00〜21:00に点灯します。梵天祭は2月16日・17日に固定です。出発前に最新の発表をご確認ください。
Q:かまくらと梵天祭は両方見られますか?
2つの祭りの日程は続いておらず、間の2月14日・15日は行事がありません。両方見る場合は横手で5泊6日を確保する必要があります。どちらか一方だけなら、初めて訪れる方には雰囲気の落ち着いたかまくらを優先することをおすすめします。
Q:東京から横手までの所要時間は?
東京から秋田新幹線で大曲へ行き、JR奥羽本線に乗り換えて横手まで約3時間40分です。仙台からは秋田新幹線で大曲経由なら約2時間10〜25分、または東北新幹線で北上まで行きJR北上線に乗り換えて約2時間40分です。
Q:かまくらの期間を逃してもかまくらは見られますか?
はい、見られます。かまくら館の展示室は一年中約−10℃に保たれ、本物のかまくらを常設展示しています。半纏「どんぶく」を借りて写真撮影もでき、入場券は四館共通券で、祭りの日程に左右されません。
Q:長野県飯山の「かまくらの里」は横手と同じ場所ですか?
いいえ、別の場所です。かまくらの里は長野県飯山市にあり、横手のかまくらは秋田県横手市で開催されます。検索するときに混同しやすいのでご注意ください。
Q:横手のかまくらは何日が比較的空いていますか?
混雑を避けたい場合は2月12日(金)がおすすめです。2月13日(土)は最も人気がありますが、翌日が日曜で仕事に急いで戻る必要がなく、一泊してかまくらの灯りを楽しんだあと、ゆっくり帰るのに向いています。
Q:横手で必ず食べたい名物グルメは?
地元のB級グルメ「横手やきそば」は、半熟の目玉焼きと福神漬を添えるのが特徴です。かまくらの期間中は会場周辺の屋台に注目してみてください。実際の販売内容は現地でご確認ください。



