日南海岸の見どころ:宮崎の南国の海岸線に広がる神話と奇岩

日南海岸は宮崎市から南へ続く海岸線で、国道220号を走ると、片側には太平洋、もう片側には亜熱帯植物とヤシの木が広がり、道のりそのものが景色になっています。この線上の三大スポットはそれぞれ個性が異なります。北端の青島神社は国の天然記念物「鬼の洗濯板」にぐるりと囲まれ、中ほどのサンメッセ日南(モアイ像)には世界で唯一、正式な許諾を得た完全復刻のモアイ像があり、南端の鵜戸神宮は朱塗りの本殿を海食洞の中に建て、さらに「運玉投げ」というほかでは見られない願掛けができます。北から南へ順に巡ると道順がちょうどよいため、多くの人が日帰り旅行として組みます。以下ではまずこの4つの核心スポットを紹介し、そのあとアクセスと入場料を説明します。

青島神社と鬼の洗濯板:南国のジャングルにある縁結びの聖地

青島神社は橋でつながった小島に建ち、島には亜熱帯のビロウの林が茂り、足を踏み入れた瞬間から濃厚な南国リゾートの雰囲気です。山幸彦と豊玉姫を祀り、宮崎で最も代表的な縁結びと恋愛運の神社です。

島の周囲は波状の海食岩「鬼の洗濯板」に囲まれています。正式名称は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」で、国指定の天然記念物です。干潮時には岩板の全体が現れて最も壮観になるため、出発前に潮見表を調べておくと大きな差が出ます。島内は石畳と砂地が多く、歩いてもそれほど疲れず、1時間あれば本殿と周辺を回れます。

青島神社
青島神社

サンメッセ日南:世界で唯一の正式許諾を得たモアイ像

サンメッセ日南は日南海岸を見渡す高台にあり、7体のモアイ像が太平洋を背に一列に並ぶ光景は非常に印象的です。ここのモアイは単なるレプリカではなく、イースター島の長老会から正式な許可を得た、世界で唯一の完全復刻です。

モアイは1体あたり高さ約5.5m、重さ約18〜20トンで、園内は広く、モアイのほかに海に面したブランコやカラフルなモアイなどの撮影スポットがあります。入園料と営業時間は園の案内によります。園内は斜面にあり、上りには勾配があるため、日差しが苦手な方や体力に自信のない方は園内のシャトルバスを利用するとよいでしょう。

鵜戸神宮:本殿を海食洞の中に建てた神社

鵜戸神宮は日本でもかなり珍しい「下り宮」で、参拝するには石段を下り、洞窟の入り口を抜けると、断崖の海食洞に収まった、太平洋に面する朱塗りの本殿が見えてきます。神話ではここが豊玉姫の産屋があった場所とされ、古くから安産、子育て、縁結びで知られています。

駐車場から本殿までは起伏のある参道を通り、階段が多いため、ご年配の方や、ベビーカーを押す方は先に検討しておく必要があります。足元で波が岩壁に打ち付ける音と光景は、鵜戸神宮で最も忘れがたい部分です。

飫肥城下町:道すがら足を延ばせる九州の小京都

日帰りに余裕があれば、鵜戸神宮からさらに内陸へ車で約20分走ると飫肥に着きます。飫肥城下町は重要伝統的建造物群保存地区で、武家屋敷と石垣の街並みが良く保存されていることから、「九州の小京都」と呼ばれています。

ここの名物は、甘みのある魚のすり身を揚げた「飫肥天」と厚焼き玉子で、歩きながら食べるのに向いています。宮崎交通の路線バスも飫肥まで走っているため、車を使わない人でも行程を組めますが、本数には注意が必要です。

飫肥城下町
飫肥城下町
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日南海岸へのアクセスは?ドライブ、宮崎交通バス、JR日南線の比較

日南海岸は典型的な線状の行程で、交通手段によって何か所を組み込めるかが決まります。

ドライブ:国道220号を南下するのが最もスムーズ

ドライブは日南海岸を巡る最もおすすめの方法で、国道220号を走ると、右手にずっと太平洋が見えます。宮崎市内から青島神社までは約25分、青島から鵜戸神宮までは約30分で、途中の堀切峠や道の駅フェニックスの展望ポイントで写真を撮れます。

レンタカーは宮崎空港または宮崎駅で借りる人が多く、さらに都井岬まで足を延ばすなら1時間以上の運転が加わります。海岸道路はカーブが多く、夕方は逆光で視界に影響が出るため、日中の走行をおすすめします。駐車して歩く時間も見込んでおきましょう。沿道には無料の展望駐車スペースもあり、いつでも路肩に停められます。

宮崎交通の路線バスと1日乗車券

車を使わない場合は、宮崎交通の「宮崎駅・宮崎空港―日南・飫肥」路線バスが利用でき、青島、サンメッセ日南、鵜戸神宮、飫肥を経由します。外国人旅行者限定の「VISIT MIYAZAKI BUS PASS」(2,000円)の購入をおすすめします。購入時にパスポートと帰りの航空券の提示が必要で、利用日は宮崎交通の一般路線バスに乗り放題となり、1回ずつ買うよりお得です。

本数は1時間に約1本で、乗り遅れると1時間待つことになり、1か所少なくなるおそれがあります。降りたときにバス停の時刻表を撮影し、帰りと次の区間の発車時間を控えておくことをおすすめします。行程は3か所を超えないようにし、現金か交通系ICカードでの支払い方法も確認してください。

JR日南線:青島までのみ、その先は乗り換えが必要

青島神社だけに行く場合は、JR日南線で「青島駅」まで乗り、徒歩約10分で橋を渡って青島に入ることができます。車を使わずバスの本数制限も避けたい人にとって、最もシンプルな選択です。ただし日南線は本数が多くなく、サンメッセ日南や鵜戸神宮には直通できないため、バスやタクシーへの乗り換えが必要です。実際には多くの人がJRを青島区間だけで使い、ほかの区間はバスや貸切車を利用します。車両数が少なく、休日は観光客が多いため、大きな荷物があると混み合います。半日の行程なら、JRで青島を往復して宮崎市内に戻るのが最も楽で、バスを乗り逃す心配もありません。

駐車場と八丁坂:到着後の最後の道のり

鵜戸神宮の駐車場は、「観光バス大駐車場」と、参道に近い「第一/第二駐車場」に分かれています。ドライブでナビを使うときは、なるべく本殿に近い駐車場を選んでください。そうしないと、かなり長い急坂「八丁坂」を余計に歩くことになり、ご年配の方と一緒だと大変です。

青島神社の駐車場は橋の手前の岸辺にあり、橋を渡って約10分です。サンメッセ日南には専用の大型駐車場があり、園内には坂を上り下りするシャトルバスもあります。繁忙期や連休は各駐車場が満車になりやすいため、早めの出発をおすすめします。駐車場が満車のときは、近くの道の駅や展望ポイントでひと休みして、車が出るのを待ってから入るほうが、入口で並ぶより効率的です。

日南海岸の必訪スポットは?鵜戸神宮、青島、モアイ像を徹底解説

以下は北から南への順に並べています。この順に回るのが、最も標準的な日帰りの動線です。

青島神社:ビロウの林に包まれた縁結びの神社

青島神社は山幸彦(彦火火出見命)と豊玉姫を祀り、海幸山幸神話の系統に属しており、南端の鵜戸神宮とは同じ物語の両端にあたります。神社のある青島は全体が亜熱帯のビロウの林に覆われ、この林自体も国の天然記念物です。

青島駅または駐車場から、本島をつなぐ弥生橋を渡って約10分で着き、境内は無料で参拝できます。授与所では縁結びのお守りや御朱印をいただけ、絵馬やカラフルな願掛けの縄が参道を華やかに彩り、宮崎で最も絵になる神社の一つです。

青島神社
青島神社

青島神社の元宮:亜熱帯のジャングルに隠れた天の平瓮投げの願掛け

本殿の後ろから亜熱帯植物の遊歩道を少し歩くと、ぐっと静かな「元宮」に着きます。ここは青島神社で最も雰囲気のある一角で、光が葉に透けてまだらになり、訪れる人もずっと少なくなります。

元宮では「天の平瓮投げ」を体験できます。小さな素焼きの皿を、注連縄で囲まれた範囲へ向けて投げ、願いを込めます。また、「産霊紙縒」と呼ばれる色とりどりの紙縒を結んで良縁を祈ることもできます。授与品の内容と料金は神社の当日の案内によります。本殿から元宮までは歩いて数分ですが、雰囲気の落差が大きく、この道のりを足す価値は十分にあります。遊歩道の両側は原生の亜熱帯植物で、夏は蚊などの虫が多いため、あらかじめ虫よけを吹きかけておくことをおすすめします。

鬼の洗濯板:干潮でなければ見られない天然記念物

鬼の洗濯板の正式名称は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」で、海底の砂岩と泥岩の層が隆起したのち、長年の波の侵食によってできた波状の岩板です。青島と日南海岸を取り巻き、国指定の天然記念物です。カギは潮の満ち引きで、満潮時は大半が海水に沈み、干潮時になって初めて模様の全体が現れます。出発前に必ず当日の潮見表を調べ、岩板の上を走らないようにしてください。表面が濡れて滑りやすく、段差もあります。青島神社の橋や島を巡る遊歩道から全景を見下ろせるため、わざわざ岩板に降りる必要はありません。

青島亜熱帯植物園:青島のそばにある無料のオアシス

青島亜熱帯植物園(宮交ボタニックガーデン青島)は青島の橋の近くにあり、宮崎の亜熱帯・熱帯植物を展示しています。屋外の園地は無料で、大温室は別途約200円かかり、中にはさらに多くの熱帯の花や果樹があります。潮を待つときやバスを待つときに立ち寄るのに向いています。

園は大きくなく、1周約30分で、日陰が多く、トイレと休憩所もあり、夏の昼間にとても役立ちます。温室の開園時間と特別展の料金は園の当日の案内によります。温室が最も美しいのは冬から初春です。青島神社から徒歩わずか数分で、青島の行程の1か所として組み込むのに向いています。

青島亜熱帯植物園
青島亜熱帯植物園

サンメッセ日南:正式な許諾を得た7体の完全復刻モアイ

サンメッセ日南で最も有名なのは、太平洋を背に一列に並ぶ7体のモアイ像です。このモアイが特別なのは、1990年前後に日本のチームがイースター島で倒れていたモアイをボランティアで修復し、その結果イースター島が「ラパ・ヌイ国立公園」として世界遺産に登録されたため、島の長老会と島民がこれを機に初めて日本での完全復刻を正式に許可したからです。

1体あたりの高さは約5.5m、重さは約18〜20トンで、像の前に立って初めてその大きさが実感できます。園内は斜面に沿って広がり、ほかに海に面したブランコ、カラフルなモアイ、展望台があり、一通り回るのに1〜1.5時間かかります。

鵜戸神宮の本殿:海食洞の中に収まる朱塗りの社殿

鵜戸神宮の本殿は断崖の下の天然の海食洞の中に建てられており、日本では珍しく「下って」行かなければたどり着けない下り宮です。洞窟の入り口を抜けると、目の前には岩壁に囲まれ太平洋に面した朱色の社殿があり、足元から波の音が響き、一般の神社とはまったく異なる雰囲気です。神話ではここが豊玉姫が鵜葺草葺不合命を産んだ地とされ、そのため安産、子育て、縁結びの信仰で知られています。境内は無料で参拝でき、開門時間と授与所の受付時間は当日の案内によります。繁忙期は午前中の訪問をおすすめします。洞窟の内外は温度差が大きく、夏は涼しく冬は寒いため、海風にご注意ください。

運玉投げ:男性は左手、女性は右手で投げる亀石の願掛け

本殿の前の台から下を見ると、巨大な亀の形をした「亀石」が見えます。亀の背のくぼみは注連縄で囲まれ、中央に円形の小さな穴があります。これが鵜戸神宮で最も有名な「運玉」の舞台です。

やり方は、まず粘土で作られた赤い運玉を購入し、男性は左手、女性は右手で、心の中で願い事を唱えながらくぼみに向かって投げ、入るか注連縄の内側に当たれば願いが叶うとされています。距離は想像以上に遠く、多くの人が何度も外してしまいますが、それがかえって最も楽しい場面になります。授与品の内容と料金は神社の案内によります。投げる台の前には列ができることが多く、投げ終えたら次の旅行者に場所を譲ってください。この体験は記念撮影にも向いています。

お乳岩と安産信仰:鵜戸神宮のもう一つの見どころ

本殿のある洞窟の奥には水が滴る岩壁があり、「お乳岩」と呼ばれています。豊玉姫が去る際に子を育てるために残した乳房が変わったものと伝えられ、鵜戸神宮の安産と子育て信仰の中心です。

洞窟内は薄暗く、地面が湿っているため、ゆっくり歩いてください。安産関連の授与品もここで受け付けており、実際の内容は神社の当日の運営によります。特別な祈願を希望する場合は、先に社務所へ問い合わせることをおすすめします。ここは洞窟の天井の岩層を撮影するのにも向いていますが、フラッシュの使用や岩壁に触れることはおやめください。足元が滑りやすいため、お子さんを抱いている方は特に注意が必要です。

堀切峠と道の駅フェニックス:日南海岸で最も定番の展望ポイント

宮崎市から青島へ向かう途中に堀切峠があり、日南海岸道路で最も視界が開けた区間です。道沿いにはワシントンヤシが植えられ、下を見ると連なる鬼の洗濯板と太平洋が広がっています。

すぐ隣にある「道の駅フェニックス」には展望台、売店、レストランがあり、宮崎のマンゴー関連商品やお土産が買えます。ドライブ中の補給とトイレ休憩に最適な場所でもあります。駐車は無料ですが、休日はよく満車になります。ここはドライブ中に休憩を入れるのに最適な中継点でもあり、南へも北へも道順がよい場所です。海風が強いため、降りて写真を撮るときは帽子や軽い持ち物にご注意いただき、柵を越えて崖際に近づくのもおやめください。

飫肥城跡と武家屋敷の通り:九州の小京都の中心

飫肥城跡は飫肥藩伊東氏の居城の遺構で、石垣、大手門、武家屋敷群が残っています。この一帯は重要伝統的建造物群保存地区で、石垣と白壁の町家が良く保存されています。

鵜戸神宮から車で約20分で着き、散策と見学で約2時間かかります。一部の館は有料で、共通の見学券があり、内容と料金は日南市の観光担当部署の当日の案内によります。城跡の杉林と石段は雰囲気が良く、春の桜の季節は人気です。時間が限られている場合は、大手門と武家屋敷通りを歩いて城下町の区画を感じるとよいでしょう。駐車場は入口の近くにあります。

飫肥天と厚焼き玉子:城下町の食べ歩き

飫肥城下町を巡るなら、まず食べ歩きをするのが最もおすすめです。「飫肥天」は魚のすり身に豆腐と砂糖を加えて味付けし、油で揚げた郷土料理で、はっきりとした甘みがあり、一般的なかまぼこよりもふんわりした食感です。厚焼き玉子はプリンのように甘く、冷やして食べるとさらにおいしくなります。

どちらも城下町の多くの店や茶屋で買え、多くは1枚または1切れ単位で販売しているため、分け合うのに向いています。営業時間は各店の案内によります。平日の午後は早じまいする店もあります。多くの店は店内の席も用意しており、歩き疲れたら座ってお茶と一緒に楽しめます。飫肥は鵜戸神宮から車で約20分で、日帰りの最後の立ち寄り先にするのにちょうどよい距離です。

都井岬:野生馬が暮らす最南端の岬

2日間に延ばせるなら、さらに南の串間市にある都井岬へ足を延ばせます。ここは日本でも珍しく、野生の馬(御崎馬)が自由に放牧されている様子を見られる場所で、草原は海の崖まで続き、白い灯台が先端に立っています。

鵜戸神宮からはさらに車で1時間以上かかり、実際には同じ日の行程に詰め込むのは難しいです。入場は協力金制で、野生馬には自分たちの行動範囲があるため、距離を保ち、餌を与えないでください。車で草原の区間を通るときも減速して走行してください。岬にある都井岬灯台は、九州で数少ない登れる灯台の一つで、開放時間は管理者の案内によります。道中は山道でカーブが多いため、往復の運転時間に余裕をもって見込んでください。

日南海岸の費用は?入場料、チケット、体験料金のまとめ

日南海岸の費用の構成はとてもシンプルです。神社は無料、テーマパーク型のスポットは入場料がかかり、交通は1日券で抑えられます。

鵜戸神宮の参拝と運玉:入場無料、運玉は別料金

鵜戸神宮の境内は無料で参拝でき、入場券は不要です。本当にお金がかかるのは運玉とお守りです。運玉は粘土で作られた小さな赤い玉で、本殿周辺の授与所で販売されており、亀石のくぼみに入れば願いが叶うとされています。

神社は安産と子育て信仰でも知られ、関連のお守りや御朱印も授与所で受け付けています。料金と販売方法は神社の当日の案内によります。繁忙期は授与所に列ができるため、時間には余裕をもってください。

サンメッセ日南の入園:日帰りで最も大きな入場料の支出

サンメッセ日南は、このルートで唯一入園券の購入が必要な大型のスポットです。園内は斜面に沿って広がり、7体の完全復刻のモアイ像のほか、海に面したブランコ、カラフルなモアイ、展望施設があり、園内には坂の上り下りを助けるシャトルバスもあります。

滞在時間は1〜1.5時間をおすすめします。営業時間は9:30〜17:00(最終入園16:30)で、入園料と休園日は公式サイト(sun-messe.co.jp)の当日の案内をご確認ください。強風や悪天候時は一部の施設が利用停止になります。

宮崎の1日バス乗車券:車を使わない行程の鍵となるチケット

車を使わない場合は、宮崎交通の「VISIT MIYAZAKI BUS PASS」(2,000円)が利用できます。パスポートと帰りの航空券を持つ外国人旅行者に限り購入でき、宮崎駅バスセンターや宮崎空港営業所などで購入でき、利用日は宮崎交通の一般路線バスに乗り放題で、青島、サンメッセ日南、鵜戸神宮、飫肥をカバーします。このほか、JR日南線と組み合わせた「日南1Dayフリーパス」があり、大人2,300円、子ども1,150円で、JR宮崎から南郷間と、宮崎駅から飫肥までの宮崎交通バスが含まれます。

2か所以上回れば、たいてい元が取れます。購入前に時刻表と照らして順序を決めておきましょう。本数が1時間に約1本のため、順序を間違えると午後が丸ごと無駄になりやすいからです。

飫肥城下町の共通券:有料の館をまとめて回る

飫肥城下町には、有料の館や旧家がいくつかあり、地元には共通の見学券があるため、城跡と武家屋敷を一通り回りたい旅行者に向いています。散歩して写真を撮り、飫肥天を食べるだけなら、券を買わなくても十分楽しめます。

現在、飫肥城下町保存会が発行している「あゆみちゃんマップ」は2種類あります。飫肥城歴史資料館、松尾の丸、豫章館、小村寿太郎記念館など6か所の館を含む版は、大人1,600円、高校・大学生1,400円、小中学生1,150円です。旧山本猪平家と商家資料館の2か所だけを含む版は1,000円で、どちらも食べ歩き引換券5枚が付きます。販売場所は飫肥城観光駐車場の券売所と飫肥駅の「にちなん屋」です。料金と内容は変更される可能性があるため、到着後に観光案内所で確認することをおすすめします。

日南海岸の貸切車または日帰りツアー:バスの本数の不安を解消

同行者にご年配の方や子どもがいて、車を運転したくない場合は、貸切車や宮崎市内発の日帰りツアーへの参加を検討できます。青島、サンメッセ日南、鵜戸神宮を一本の線でつなぎ、バスの本数に合わせる必要がありません。

この種のツアーは通常、車代とガイドが含まれ、入場料や昼食が含まれるかはプランによって異なるため、申し込む前に必ず確認してください。人数が多いほど割り勘でお得になり、2人以上ならバスのプランと一度料金を比べる価値があります。

日南海岸で注意することは?あわせて検討したい宿泊と出発前の注意

最後に、体験に直接影響する2つのことを補足します。どこに泊まるか、そして出発前に何を調べるかです。

宮崎市内に泊まるか、青島・日南に泊まるか?あわせて検討したい宿泊

大多数の人は宮崎市内を拠点にします。理由はシンプルで、JR宮崎駅も宮崎空港もここにあり、バスやレンタカーの起点もここで、夜には宮崎牛やチキン南蛮が食べられ、翌日に北の高千穂や南の都井岬へ向かうのも手配しやすいからです。

早めに青島に入って干潮の鬼の洗濯板を撮りたい方や、日南にもう1泊したい方には、青島周辺や日南市内にもオーシャンビューの旅館や温泉宿があります。部屋数は多くないため、繁忙期は早めの予約をおすすめします。飫肥まで回り切るつもりなら、日南市内に泊まるほうが、毎日宮崎市から往復するよりも運転時間をかなり節約できます。

出発前に必ず調べる3つのこと:潮、本数、階段

1つ目は潮です。鬼の洗濯板は満潮時には大半が海水に覆われ、干潮のときだけ波状の岩板の全体が見えるため、出発前に必ず当日の潮見表を調べ、青島の立ち寄りを干潮の前後に組んでください。

2つ目はバスの本数です。宮崎交通の日南線は1時間に約1本しかなく、乗り逃すと1時間待ちになりますので、降りるときにまずバス停の時刻表を撮影してください。3つ目は階段と坂道です。鵜戸神宮の参道には起伏と長い階段があり、駐車場を間違えると八丁坂を余計に歩くことになります。ご年配の方やベビーカーでお越しの場合は必ず本殿に近い駐車場を選び、歩きやすい靴を履いてください。海辺は風が強いため、日焼け止めと薄手の上着も一緒に持っていくことをおすすめします。

日南海岸のよくある質問

Q:日南海岸の日帰りはどう組めばよいですか?どこから出発しますか?

標準的な回り方は、宮崎市内を出発して北から南へ向かうことです。まず青島神社と鬼の洗濯板、次にサンメッセ日南でモアイ像を見て、最後に鵜戸神宮で運玉を投げます。ドライブなら宮崎市内から青島まで約25分、青島から鵜戸神宮まで約30分です。バスの場合は1時間に約1本の本数に合わせる必要があるため、1日で最大3か所にとどめることをおすすめします。

Q:鵜戸神宮の運玉はどう遊びますか?いくらかかりますか?

本殿周辺の授与所で粘土で作られた赤い運玉を購入し、男性は左手、女性は右手で、心の中で願い事を唱えながら本殿の前の下にある「亀石」の背の円形のくぼみに向かって投げ、入るか注連縄の内側に当たれば願いが叶うとされています。料金と販売方法は神社の当日の案内によります。

Q:鵜戸神宮は入場券が必要ですか?階段は多いですか?

境内は無料で参拝でき、入場券は不要です。ただし参道には明確な起伏と長い階段があり、さらに海食洞を下って進まなければ本殿に着けません。ドライブの場合は、なるべく本殿に近い第一/第二駐車場に止めてください。観光バス大駐車場に止めると急坂の「八丁坂」を余計に歩くことになるため、ご年配の方と一緒の場合は先に検討してください。

Q:鬼の洗濯板はいつ見るのが一番きれいですか?

干潮時です。鬼の洗濯板の正式名称は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」で、国指定の天然記念物です。満潮時は大半が海水に覆われ、干潮のときだけ波状の岩板の全体が現れます。出発前に当日の潮見表を調べ、青島を干潮の前後に組むのが最も確実です。

Q:サンメッセ日南のモアイ像は本物ですか?

世界で唯一、正式な許諾を得た完全復刻版です。1990年前後に日本のチームがイースター島で倒れていたモアイをボランティアで修復し、イースター島の長老会と島民がこれを機に初めて日本での完全復刻を許可しました。園内には7体あり、1体あたり高さ約5.5m、重さ約18〜20トンです。

Q:車を使わなくても日南海岸は楽しめますか?どのチケットを買えばよいですか?

できます。主力は宮崎交通の「宮崎駅・宮崎空港―日南・飫肥」路線バスで、青島、サンメッセ日南、鵜戸神宮、飫肥がすべて路線上にあり、外国人旅行者が購入できる2,000円の「VISIT MIYAZAKI BUS PASS」と組み合わせるのが最もお得です。ただし本数は1時間に約1本のため、必ず先に時刻表を確認し、帰りの最終バスも確かめてください。

Q:青島神社と鵜戸神宮はどう違いますか?

2つとも海幸山幸神話の系統に属しますが、性格はまったく異なります。青島神社はビロウの林と鬼の洗濯板に囲まれた小島にあり、縁結びと恋愛運が中心で、明るい南国の雰囲気です。鵜戸神宮は下って海食洞に入る下り宮で、安産、子育て、縁結びが中心で、運玉投げもあり、ずっと神秘的な雰囲気です。