乳頭温泉郷の宿ガイド:2026年の秘湯の宿の選び方

乳頭温泉郷の七湯と秋田の山林
乳頭温泉郷の七湯と秋田の山林

乳頭温泉郷は「じゃらん人気温泉地ランキング2026」の「おすすめの穴場温泉地」部門で全国1位に選ばれた、秋田県仙北市で最も人気の高い秘湯の宿エリアです。どの宿へも、JR田沢湖駅から羽後交通バス「乳頭線」に乗り換えて行きます。所要時間は約40〜55分で、鉄道で直接行ける場所はありません。

公式サイトの料金は、鶴の湯2号館の1人約11,700円からと、孫六温泉 六庵の1室(2名)約81,000円から(予約サイトの参考価格で、季節により変動)まで幅があります。七湯のほかに、田沢湖畔と岩手県の松川温泉の宿も候補に入れられます。鶴の湯と妙乃湯は冬の雪見の時期に部屋が取りにくく、少なくとも半年前の予約がおすすめです。大釜温泉は2026年1月1日から宿泊を休止して日帰り入浴のみとなっているため、予約前に公式サイトの最新のお知らせを確認してください。

宿名価格帯設備のポイント
孫六温泉 六庵高級(1室2名で約81,000円から、参考価格)多彩な泉質の「山の薬湯」、新館の六庵
妙乃湯温泉高級(1人約18,000〜19,500円から)金の湯・銀の湯の2つの泉質、貸切の個室風呂
花心亭しらはま高級(1人約19,800円から、予約サイトの参考価格)田沢湖畔、創作懐石、貸切家族風呂
鶴の湯温泉中価格帯(1人約15,550円から)300年の茅葺き屋根の本陣、混浴露天風呂
黒湯温泉中価格帯(予約サイトで確認)黒い鉱物泉、素朴な湯治の雰囲気
蟹場温泉中価格帯(1人約12,850円から、参考価格)林道の先にある混浴露天風呂
休暇村乳頭温泉郷お手頃(1人約16,000円から、2026年夏のプラン)湯めぐり用の送迎バスに乗車可、郷土料理ビュッフェ
大釜温泉お手頃(2026年から日帰りのみ)旧小学校を改装、昭和レトロな雰囲気
松川温泉 峡雲荘お手頃(定価は非公表)乳白色の秘湯、地熱のぬくもり

乳頭温泉郷の高級宿:孫六温泉 六庵、妙乃湯、花心亭

この3軒は、乳頭温泉郷と田沢湖周辺で最も質の高い宿です。山奥の湯治宿、2つの泉質をもつモダンな和洋空間、湖畔の創作懐石があり、予約前に季節ごとの料金と送迎の有無を確認してください。

孫六温泉 六庵:エリア随一の高級な山奥の湯治宿

孫六温泉は乳頭温泉郷の最も奥にあり、そのぶん泉質が多彩で、俗世から離れた静けさがあります。近年新築された宿泊棟「六庵」により、宿泊の快適さが大きく向上しました。

七湯のなかで最も価格が高く、隠れ家の秘湯らしい雰囲気がいちばん強い宿で、Agodaまたは公式サイトから予約できます。山道は歩きにくいので、荷物は軽くして、キャリーケースを引くのは避けてください。

  • 料金:1室2名で約81,000円から(予約サイトの参考価格、七湯で最高)
  • アクセス:バスを降りたあと、山道を約15分歩く必要があります
  • 設備のポイント:多彩な泉質の「山の薬湯」、新館の六庵

妙乃湯温泉:金の湯・銀の湯の2つの泉質をもつモダンな秘湯

妙乃湯は先達川の渓谷沿いにあり、「金の湯」と「銀の湯」の2つの泉質で知られています。貸切(個室)風呂があり、渓流の景色を独り占めできます。

和洋折衷のモダンなデザインと洗練された創作料理が、女性やカップルに人気です。冬の雪景色はとくにロマンチックで、Agodaまたは公式サイトから予約できます。

  • 料金:1泊2食付きで1人約18,000〜19,500円から。日帰り入浴は1,000円(10:30〜15:00、最終受付14:00、火曜定休)
  • アクセス:乳頭線バスで約50分、宿の入口のバス停に着きます
  • 設備のポイント:金の湯・銀の湯の2つの泉質の露天風呂、貸切の個室風呂、渓流と滝の眺め

花心亭 しらはま:田沢湖畔の創作懐石と貸切風呂

花心亭しらはまは田沢湖畔にあり、地元の食材で作る創作懐石と、評価の高い貸切家族風呂が魅力です。食事の質とプライベートな入浴を重視する人に合います。

一部の客室から田沢湖の景色を眺められます。乳頭温泉郷への日帰り入浴とあわせて、湖の眺めを楽しむ宿泊もできます。

  • 料金:予約サイトで1人約19,800円から(和洋室1泊2食付き、日により変動)
  • アクセス:JR田沢湖駅からバスで約12分(「公園入口」バス停から徒歩1分、無料送迎は予約制)
  • 設備のポイント:全客室に食事スペース付き、貸切家族風呂、地元食材の創作懐石

乳頭温泉郷の中価格帯の宿:鶴の湯、黒湯、蟹場

この3軒は七湯の秘湯らしさをよく味わえる宿で、300年の茅葺き屋根の本陣から、林道の先の混浴露天風呂まで、それぞれ個性がはっきりしています。

鶴の湯温泉:300年の茅葺き屋根の本陣をもつ「秘湯の王」

鶴の湯は開湯から300年以上たつ乳頭温泉郷で最も古い湯治宿で、茅葺き屋根の「本陣」は温泉郷を代表する景色です。「日本の秘湯の王」と称されています。

敷地内には成分の異なる4つの源泉があり、湯は乳白色です。繁忙期は部屋が取りにくいため、数か月前の予約が必要です。予約の電話番号は0187-46-2139です。

  • 料金:本陣は1泊2食付きで1人約15,550円(公式サイト掲載、2026年11月から適用)、新本陣/東本陣は17,750〜24,350円、いちばんお手頃な2号館は約11,700円から。冬は暖房費として1室約1,320円が別途かかります。日帰り入浴は大人700円(10:00〜15:00、月曜は清掃日のため日帰り入浴は休み)
  • アクセス:乳頭線バスで「アルパこまくさ」バス停で降り、乗車する便を電話で伝えると宿の送迎車が迎えに来ます(送迎はこのバス停のみ)
  • 設備のポイント:乳白色の混浴露天風呂、女性専用の入口と女性専用露天風呂、囲炉裏で焼く魚の夕食

黒湯温泉:黒い鉱物泉の秘湯と素朴で静かな湯治宿

黒湯温泉は珍しい黒い鉱物泉で知られ、茅葺き屋根の建物に湯治場の古い風情が残ります。素朴な湯治の雰囲気が中心で、山林の静けさにどっぷり浸れます。

露天風呂からは山林と渓流が見えます。冬は積雪が深く、11月中旬ごろから4月中旬ごろまで休館するため、訪れる前に必ず確認してください。

  • 料金:公式サイトでは定価が公表されていません。予約サイトで確認してください
  • アクセス:乳頭線バスで終点まで約47〜50分、そこから徒歩約20分(宿泊客は事前に連絡すれば送迎あり)
  • 設備のポイント:黒い鉱物泉、山林の景色を望む露天風呂、素朴で純粋な湯治

蟹場温泉:林道を抜けた先にある渓流沿いの混浴の秘境

蟹場温泉の渓流沿いの混浴露天風呂「唐子の湯」へは、林道をしばらく歩いて行きます。通年営業で、休館はありません。

夕食は地元のイワナと旬の山菜が中心です。素朴ながら居心地がよく、本物の秘湯らしさを味わいたいけれど、あまり遠い山道は歩きたくない人に合います。

  • 料金:予約サイトで確認してください(JTB掲載で1人約12,850〜20,900円、部屋タイプと日付による)
  • アクセス:乳頭線バスで約50分、宿の前のバス停に着きます
  • 設備のポイント:林道の先の混浴露天風呂「唐子の湯」、イワナと山菜の料理、通年営業

乳頭温泉郷のお手頃な宿:休暇村、大釜、松川峡雲荘

この3軒は価格が比較的お手頃ですが、大釜温泉は2026年から日帰り入浴のみで、松川峡雲荘は交通もやや不便です。予約前に営業状況と送迎を確認してください。

休暇村乳頭温泉郷:湯めぐり号にそのまま乗れる家族連れ向けの第一候補

休暇村は七湯のなかで設備がいちばん新しい国民休暇村型の宿で、ベッド付きの洋室があります。家族連れや年配の方との旅行、山道を歩きたくない初めての人に合います。

3階の内湯には2つの源泉があり、そのうちの1つは白濁した熱い湯です。炭酸水素ナトリウム泉でやわらかく刺激が少なく、切り傷ややけどに効くとされています。正面玄関から「湯めぐり号」に直接乗れるので、アクセスも便利です。

  • 料金:2026年夏の1泊2食付きプランで1人約16,000円から(日により変動、予約サイトで確認)。日帰り入浴は大人約800円(資料により600円と800円の違いがあるため、現地で確認してください)
  • アクセス:JR田沢湖駅から羽後交通バス乳頭線で約45分、バスは宿の入口まで直接行きます
  • 設備のポイント:3階の2つの源泉の内湯、洋風でアースカラーの客室、秋田の郷土料理ビュッフェ(きりたんぽ鍋はぜひ味わいたい一品)

大釜温泉:旧小学校の校舎を改装した昭和レトロな秘湯

大釜温泉は古い木造の小学校の校舎を改装した宿で、昭和レトロな雰囲気が色濃く残ります。乳白色の硫黄泉は、以前は24時間自由に入浴でき、料金は七湯のなかで最もお手頃です。

注意点として、2026年1月1日から宿泊は休止しており、日帰り入浴のみ営業しています。宿泊を予定している方は、ほかの宿を選んでください。

  • 料金:2026年1月1日から宿泊を休止(公式サイトでは館内の修繕のためとされ、再開日は未公表)。日帰り入浴のみ(約9:00〜16:30、約700円、木曜定休。営業状況は事前に電話で確認、0187-46-2438)
  • アクセス:乳頭線バスで約50分、大釜温泉のバス停で降りればすぐです
  • 設備のポイント:旧小学校の校舎を改装した昭和の建物、乳白色の硫黄泉、以前は24時間入浴可能

松川温泉 峡雲荘:岩手県の乳白色の秘湯

松川温泉 峡雲荘は岩手県八幡平市の松川温泉にあり(秋田県の乳頭温泉郷内ではありません)、乳白色の秘湯と地熱のぬくもりで知られています。北東北の秘湯めぐりの、もう1つの選択肢になります。

公共交通機関では、JR盛岡駅から岩手県北バスで終点まで約1時間50分です。乳頭温泉郷とは県が異なるため、旅程は別に組む必要があります。日帰り入浴は約700円で、混雑を避けて静かに入浴したい人に合います。

  • 料金:公式サイトでは定価が公表されていません。予約サイトで確認してください
  • アクセス:岩手県八幡平市にあり、JR盛岡駅から岩手県北バスで約1時間50分、終点で降りればすぐです
  • 設備のポイント:乳白色の秘湯、地熱であたたかい山中の環境、訪れる人が少ない静かな雰囲気

乳頭温泉郷の予約の実務:営業のお知らせ、湯めぐり帖、バス

妙乃湯周辺の乳頭温泉郷のアクセス

2026年の最新営業のお知らせ

大釜温泉は2026年1月1日から宿泊を休止し、日帰り入浴のみです(詳しくはお手頃な宿の項目を参照)。鶴の湯の日帰り入浴は毎週月曜が清掃日で休みとなり、混雑時は受付が早めに終わることもあります。臨時休館の日程は、予約前に0187-46-2139へ電話で確認してください。黒湯温泉は11月中旬ごろから4月中旬ごろまで冬季休館です。

湯めぐり帖と巡回バス「湯めぐり号」の使い方

宿泊客限定の「湯めぐり帖」は1冊2,500円、子ども1,000円で、1年間のうちに七湯をめぐることができ、巡回バス「湯めぐり号」にも無料で乗れます。日帰り客向けの「湯めぐりマップ」は1,000円で、購入した当日は湯めぐり号に乗れます(入浴料は別)。どちらも各宿のフロントで購入でき、休暇村乳頭温泉郷の正面玄関から乗車できます。冬は休館する宿があり、運行本数や日帰り入浴が変わる場合があるため、田沢湖観光情報センター(0187-43-2111)に問い合わせてください。

田沢湖駅から各宿のバス停までの詳細

羽後交通バス「乳頭線」はJR田沢湖駅から出発し、片道は約750〜950円です(降りるバス停により異なり、アルパこまくさは約750円、鶴の湯入口は約850円、休暇村前と妙乃湯前は約950円。2026年4月の運賃)。宿ごとに降りるバス停が違い、鶴の湯は「アルパこまくさ」で降り、事前に乗車する便を電話で伝えて宿の送迎車に迎えに来てもらいます。孫六温泉はバスを降りたあと山道を約15分歩きます。冬は降雪で本数が減るため、出発前に当日の時刻表を調べてください。

乳頭温泉郷の宿 よくある質問(FAQ)

Q:乳頭温泉郷の宿はどう選べばいいですか?

混浴を楽しむなら鶴の湯か蟹場、モダンな快適さを重視するなら妙乃湯か休暇村を選びます。予算が限られるなら休暇村か鶴の湯、秘湯の深さを求めるなら孫六か黒湯がおすすめです。

Q:東京から乳頭温泉郷へはどう行きますか?

秋田新幹線でJR田沢湖駅まで約3時間、そこから乳頭線バスに乗り換えます。運賃とバス停は、上の予約の実務の項目を参照してください。

Q:混浴が苦手な場合はどうすればいいですか?

鶴の湯には混浴露天風呂のほかに男女別の露天風呂があり、女性専用の入口と女性専用露天風呂も用意されています。混浴の一部では撮影やタオルを巻いての入浴が禁止されているため、宿泊前に各宿の決まりを確認してください。

Q:宿泊しなくても、日帰りで入浴だけできますか?

できます。鶴の湯の日帰り入浴は700円(10:00〜15:00、月曜休み)、妙乃湯は1,000円(10:30〜15:00、火曜定休)、休暇村は大人約800円です。大釜温泉は現在日帰り入浴のみの営業です(事前に電話で確認してください)。

Q:乳頭温泉郷はどの季節に行くのがおすすめですか?

冬の雪見露天風呂は雰囲気が最高ですが、荷物が不便なため、田沢湖駅のコインロッカーに預けるのがおすすめです。紅葉の季節は登山やハイキングと組み合わせられます。黒湯温泉は冬季休館のため、旅程から外してください。

Q:入浴に何を持っていく必要がありますか?

タオル、シャワーキャップ、スリッパを持参してください。冬に行く場合は、滑りにくい靴を持参することをおすすめします。