金刀比羅宮とは:一生に一度は行きたい、海の守り神の総本宮

金刀比羅宮は香川県仲多度郡琴平町にあり、象頭山(琴平山)の中腹に鎮座しています。地元の人には親しみを込めて「こんぴらさん」と呼ばれています。全国に六百近くある金刀比羅神社、金比羅神社の総本宮で、主祭神の大物主神は古くから海上交通の守護神として祀られ、船乗りや漁師の信仰がとくに篤い神社です。
注意しておきたいのは、正式名称は「金刀比羅宮」で、「金比羅山」はあくまで通称だということです。行程に書き込むときや道を尋ねるときは、正式名称を使うほうが混乱しません。ここでもっとも有名なのは、もちろんあの長い石段です。御本宮までは785段、奥社まで挑戦すると1,368段になります。以下ではまず四つの核となる見どころを紹介し、そのあとで交通、費用、時間の計画についてお伝えします。
785段の御本宮:参拝の最大の目標
表参道の入口から数えて、御本宮までは全部で785段で、一般的な人で約40分から1時間かかります。途中で参道の店を見て歩けば、さらに時間がかかります。ここは主祭神の大物主神がおられる場所で、ほとんどの参拝者にとっての終点でもあります。
本宮のそばの展望台は、もう一つのポイントで、視界は讃岐平野全体を越えて、丸い形から「讃岐富士」と呼ばれる飯野山をはっきりと望めます。階段を登りきったあと、ここで風にあたりながら景色を眺める瞬間は、多くの人が苦労がすべて報われたと感じるひとときです。

1,368段の奥社厳魂神社:本当の最深部
体力に余裕があれば、本宮からさらに上へ進み、奥社「厳魂神社」まで行くことができ、合計は1,368段です。この区間はそれまでの参道とは雰囲気がまったく異なります。店はなく、ほとんどが木陰の山道で、足音と鳥の声だけが聞こえるほど静かです。
本宮から奥社までは片道さらに約30分です。奥社の裏手の岩壁には天狗と烏天狗の浮き彫りが刻まれており、ここでもっとも有名な光景です。社の前から見下ろす眺めも、本宮より開けています。往復には、最低でも1時間以上みておいてください。

金刀比羅宮の石段は何段?785段の本宮と1,368段の奥社はどれくらいかかる
金刀比羅宮の石段は御本宮まで785段で、公式サイトでは石段の1段目から御本宮まで片道約1時間と案内されています。さらに奥社(厳魂神社)までは約1.2km、583段あり、累計で1,368段になります。足の速さにもよりますが、通常はさらに約30分余分に歩きます。沿道の大門は365段、旭社は628段にあり、体力に限りがある方は、これらの場所を折り返し地点にあらかじめ設定しておくとよいでしょう。
表参道:石段は単なる道ではなく、それ自体が見どころ
JR琴平駅や琴電琴平駅から歩いてくると、石段が始まる前の表参道の両側は、お土産店、うどん店、飴屋がずらりと並んでいて、にぎわいは階段そのものに劣りません。多くの店で竹の杖を貸し出しており、料金は無料かワンコイン価格で、帰りに返却します。
注意が必要なのは、現在は山に登る乗り物が一切ないことで、事前に靴と体力を準備しておくことがとくに重要です。

琴平町:神社だけではない、日本最古の芝居小屋も
多くの人が金刀比羅宮を半日の行程と考えていますが、実は琴平町そのものにも、もう少し時間をかける価値があります。徒歩圏内には、日本に現存する最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居(金丸座)」があり、毎年春には今も四国こんぴら歌舞伎大芝居が上演されています。
さらに、高さ27.6mで日本一高い木造灯籠といわれる高灯籠や、橋脚のない屋根付きの橋「鞘橋」もあります。神社とこれらのスポットをつなげれば、琴平は丸1日の行程にもなります。
金刀比羅宮へのアクセスは?琴電、JR、高速バス、車の徹底比較
琴平には駅が二つあります。JR琴平駅と琴電琴平駅で、二つの駅は離れておらず、どちらも表参道の徒歩圏内です。高松から出発する場合は、どちらを選ぶかは主に1日乗車券を買うかどうかで決まります。
高松から琴電で:琴平まで直通、1日乗車券もあり
高松築港駅から琴電琴平線に乗り、終点の「琴電琴平駅」まで、所要時間は約1時間、片道運賃は700円台です。駅を出て表参道まで歩くのは数分で、もっとも単純な行き方です。途中には、綾川駅(ヤドン公園)など立ち寄りスポットも通ります。
当日に高松市内でも移動する予定なら、琴電の1日フリー乗車券を直接買うことをおすすめします。琴平を一往復するだけでも運賃にかなり近く、帰りに瓦町に寄って買い物をすれば、完全に元が取れます。運賃と販売方法は、琴電の当日の案内に従ってください。

JR土讃線で:周遊パスをお持ちの旅行者がいちばんお得
JR琴平駅は土讃線にあり、高松駅から快速または特急列車で向かいます。特急の便は所要時間がより短くなります。JR琴平駅は大正時代の洋風木造駅舎で、それ自体がとても味わい深く、駅を出て徒歩約15分で表参道の入口に着きます。
JR四国系の周遊パスやJR西日本関連の周遊パスをお持ちの旅行者は、JRに乗るのが通常はいちばんお得で、岡山、徳島、松山方面から直接つなげやすくもあります。特急の停車する本数は多くないため、出発前に必ず時刻表をご確認ください。

本州から:岡山で乗り換えるか、高速バスで直接
本州から出発する場合、もっともよくあるのは、JR岡山駅で特急列車に乗って瀬戸大橋を渡り、多度津を経由して土讃線に乗り換え、琴平へ行く方法です。一部の特急は琴平まで直接到着し、乗り換えが不要なので、荷物が多いときはとくに楽です。
大阪、神戸方面からも、琴平や丸亀へ直通する高速バスがあります。所要時間は長めですが、運賃はかなり安く、予算重視の方や、宿泊を一泊分省きたい旅行者に向いています。降りたあと、多くの場合、さらに少しの区間を路線バスかタクシーに乗り換えないと表参道に着かず、到着時刻も高速道路の渋滞に影響されやすくなります。便、運賃、事前予約が必要かどうかは、各事業者の当日の案内に従ってください。ゴールデンウィークや連休は、早めの予約をおすすめします。

車で行く:駐車場は表参道周辺に多い
高松市街から高速道路を使って約1時間で到着でき、善通寺インターを降りてから遠くありません。琴平町内には民営の駐車場が複数あり、表参道の入口周辺に集中していて、休日と正月の期間は満車になりやすくなります。

公式サイトによると、金刀比羅宮自体には駐車場がありません。境内の「神椿」を利用するお客様は、石段500段目にある神椿駐車場を利用できます。金丸座、高灯籠、鞘橋もあわせてまわるつもりなら、少し離れていても中心に位置する駐車場に停めるほうが、かえって便利で、歩いて各スポットをつなぐのにも都合がよいです。正月や連休の期間は町内の交通規制が多いため、早めの到着か、公共交通機関への切り替えをおすすめします。
山に登るには自分の足だけ:人力の駕籠は営業終了
現在、金刀比羅宮に登るためのロープウェイもシャトルバスもなく、唯一の方法は自分で歩くことです。365段の大門まで人を乗せていく「石段かご」は2020年1月にサービスを終了しましたが、ネット上の古い情報では今もよく触れられています。
体力に限りがある方やお年寄りと同行する場合は、目標を365段の大門か628段の旭社に設定し、途中の431段のカフェで休憩するのがよく、無理して本宮まで頑張る必要はありません。
金刀比羅宮の参拝ルートで見逃せないものは?0段から1,368段まで徹底解説
以下は石段の数が少ない順に並べており、そのまま歩いて使える参拝の地図になります。読み終われば、自分がどの段を目標にすべきかがわかります。
金刀比羅宮の地図を先に見たい方のために、公式サイトにはスマートフォンに保存できる資料が三つあります。「参拝ガイド 御本宮編」と「参拝ガイド 奥社編」は参道の順に沿道の社殿を一か所ずつ紹介しており、もう一つ「金刀比羅宮周辺交通案内図」のPDFでは、表参道の石段、裏参道、駐車場、神椿の位置が示されています(車の場合、公式はカーナビの目的地をJR琴平駅に設定するよう推奨しています)。まず主なルートを、次のような文字版の地図として覚えておけば、迷いません。
- 表参道の石段の起点(1段)→ 113段から最も急な「一之坂」に入る
- 365段・大門:公式の説明では、ここから神域となり、門のあとは約150mの石畳の道「桜馬場」が続く
- 桜馬場沿い:宝物館、高橋由一館、書院(表書院)と地下の資生堂カフェ「神椿」
- 628段・旭社 → 賢木門 → 最後の133段「御前四段坂」
- 785段・御本宮(標高251m)、公式では石段の1段目から御本宮まで片道約1時間と案内
- 御本宮の右側、展望台のそばの鳥居から先へ約1.2km、583段 → 1,368段・奥社(厳魂神社、標高421m)
0段・表参道:まず杖を一本借りてから出発
石段は表参道の商店街の終わりから始まります。両側の店ではうどん、和菓子、うちわ、各種お土産を販売しており、竹の杖を手に入れられる場所でもあります。多くの店は無料かワンコイン価格で貸し出しており、帰りに返却するときに、ついでに店に入って何か買えばそれで十分です。
強くおすすめします。一本借りてください。金刀比羅宮の石段は高さが一定でなく、一部の区間はやや急で、下りのほうが膝への負担が実は上りより大きく、杖があるとずっと楽になります。また、階段は雨の日にはかなり滑りやすく、靴底のグリップ力が何より大切です。

365段・大門と五人百姓:ここから本当に神域に入る
365段まで来ると二層構造の門「大門」があり、そこを過ぎると正式に神社の境内に入ります。門の少し先には、金刀比羅宮でもっとも特別な風景の一つがあります。五つの大きな白い傘の下に屋台が並び、同じ黄色い麦芽糖の飴「加美代飴」を売っています。
この五軒は「五人百姓」と呼ばれ、境内で唯一営業を特別に許された商家で、神社に功績のあった人への世襲の恩典に由来するといわれています。飴には小さな槌が付いており、自分で叩き割って食べます。柚子の香りがして、記憶に残るお土産です。

431段・神椿:石段の途中にある資生堂のカフェ
431段のそばにある「神椿」は資生堂が運営するカフェで、場所はちょうど体力が落ち始める区間にあり、参道全体でもっとも場所選びが上手な店といえます。店名は近くのツバキの林に由来し、店内は明るく、大きな窓の外には緑が広がります。
看板メニューは限定のパフェとドリンクで、軽食も提供しています。地下階には別に本格的なレストランもあります。階段を半分登ったところで座って冷たいものを食べるギャップは、多くの人にとってもっとも印象に残る場面です。営業時間と定休日は、店の当日の案内に従ってください。
477段・表書院:円山応挙の障壁画がここに
477段にある表書院は国の重要文化財で、最大の見どころは江戸時代の絵師、円山応挙が描いた障壁画です。〈虎の間〉の表情が絶妙な何頭かのトラはとくに有名で、応挙は本物のトラを見たことがなく、毛皮を参考に描いたといわれています。
書院は別料金での拝観で、館内は撮影禁止です。日本画や建築に興味がある方にとっては、境内でもっとも立ち止まる価値のある屋内空間です。急ぐ場合は飛ばして、そのまま上に進んでも構いません。開館時間と拝観料は、神社の当日の案内に従ってください。

628段・旭社:あまりに壮大で本宮と間違われがちな重要文化財
628段の旭社は二層構造の巨大な木造建築で、軒下にはびっしりと花鳥や人物の彫刻が施され、圧倒的な迫力があり、国の重要文化財に指定されています。あまりに壮大なため、古くから参拝者がここを本宮だと勘違いすることがよくありました。
伝統的な作法では、山に登るときはまず旭社を通過して本宮へ進み、帰りの下山時に旭社で参拝します。ここは最後の急な坂の手前の緩衝地点でもあり、その先には785段の本宮へ通じる「御前四段坂」が待っています。

785段・御本宮:讃岐平野と讃岐富士を一望
最後の四段の急坂を乗り越えると、785段の御本宮に到着します。社殿は高台に建ち、軒下には太い注連縄が掛けられ、厳かな雰囲気です。主祭神の大物主神は海の守り神として知られ、境内には船の錨、舵、船の模型などの奉納物がよく見られます。
本宮のそばの展望台は、全行程でもっとも視界のよい場所で、天気がよければ讃岐平野全体と丸い飯野山(讃岐富士)が見え、さらに遠くには瀬戸内海の方向も望めます。授与所はすぐ隣にあり、お守りはすべてここでいただきます。

本宮のそば・三穂津姫社:見落とされがちなもう一つの社殿
御本宮のそばには三穂津姫社もあり、大物主神の后神である三穂津姫神を祀っています。多くの人は本宮まで登ると、展望の撮影やお守りの授与に急いでしまい、ここをまるごと見逃してしまいがちですが、実は社殿はとても精巧で、雰囲気も本宮の前よりずっと静かです。
本宮から奥社の方向へ歩く途中で通るので、場所はとても見つけやすいです。さらに1,368段に挑戦するつもりなら、ここは呼吸を整えて水分を補給する休憩地点にちょうどよく、ここで折り返すつもりでも、下山前に回り込んで一目見ておくことをおすすめします。数分余計にかかるだけです。社殿の周りは木陰が濃く、夏はここでしばらく過ごすと、はっきりと涼しく感じます。

1,368段・奥社厳魂神社:岩壁の天狗の浮き彫り
本宮からさらに約30分登り、ほとんど店のない林の山道を抜けると、1,368段の奥社厳魂神社に到着します。この区間は勾配は最も急というわけではありませんが、距離が長く、路面もやや不整地で、靴の大切さがここで完全に実感できます。
奥社でもっとも有名な光景は、社殿のそばにある巨大な岩壁で、その上に天狗と烏天狗の浮き彫りが刻まれています。社の前から下を眺めると、視界は本宮より開けています。ここは山全体でもっとも静かな場所でもあり、人出は明らかに大きく減ります。

参道のこんぴら狗:主人の代わりに参拝した江戸の犬
参道の途中に、小さな袋を背負った犬の銅像があり、「こんぴら狗」といいます。江戸時代、金刀比羅宮への参拝は道のりが遠く、自分で行けない人は、賽銭と飼料を犬に掛けて、ほかの参拝者についていって琴平まで着くよう託しました。
道中の旅人が交代で世話をし、エサを与え、道連れとして連れていき、最後にある人が神社まで送り届けて代参を果たします。このやさしい言い伝えは、金刀比羅宮でもっとも人気のある物語で、人気のこんぴら犬の形のお守りや各種グッズも生まれました。
旧金毘羅大芝居(金丸座):日本に現存する最古の芝居小屋
金丸座は1835年ごろに建てられた、日本に現存する最古の芝居小屋(歌舞伎劇場)で、国の重要文化財に指定されています。公演のない期間は入場券を買って見学でき、舞台、花道、さらには地下の仕掛けの空間にも自由に入れます。
いちばん面白いのは、完全に人力で動く舞台機構で、回り舞台「廻り舞台」と昇降装置「せり」について、ガイドが当時どのように人が地下で動かしていたかを説明してくれます。毎年春には、今もここで四国こんぴら歌舞伎大芝居が開催されます。

高灯籠と鞘橋:琴平町の見逃しやすい二つの文化財
高灯籠は琴電琴平駅の近くにあり、高さ27.6mで日本一高い木造灯籠です。江戸時代末期に数年をかけて完成しました。当初の目的は、遠く丸亀沖を航行する船にも金刀比羅宮の方向が見えるようにすることで、今も灯りがともされます。
もう一つは金倉川にかかる「鞘橋」で、橋は屋根に覆われていますが、橋の下には橋脚がなく、造形はとても珍しく、同じく文化財に指定されています。普段は通行できず、おもに祭礼のときに使われますが、岸から写真を撮るのはまったく問題ありません。

金陵の郷と中野うどん学校:参道の二つの体験
表参道にある「金陵の郷」は、地元の老舗の酒蔵が設けた資料館で、江戸時代の酒造りの道具と酒造りの工程を展示しています。無料で見学できるエリアだけでも十分見応えがあり、日本酒の試飲や購入もでき、入口の大きなクスノキが目印です。
もう一つの人気の体験が中野うどん学校で、自分の手で麺をこね、踏み、切って、自分だけの一杯の讃岐うどんを作れます。修了証も渡され、親子連れや団体にとくに向いています。体験は事前予約が必要で、内容と料金は店の案内に従ってください。
金刀比羅宮の参拝にはいくらかかる?拝観料、お守り、体験費用のまとめ
金刀比羅宮そのものへの参拝は無料で、おもな費用は、別料金の施設、お守り、周辺の体験にかかります。以下の金額はすべて各機関の当日の案内に従ってください。
境内参拝は無料:開放時間を確認してから計画を
石段を歩くこと、御本宮と奥社を参拝することそのものは料金がかからず、ここが金刀比羅宮でもっともコストパフォーマンスの高い点です。ただし、境内と各施設にはそれぞれ開放時間があり、大門周辺の境内の参拝時間、御本宮の御扉の開放時間、授与所の営業時間は同じではありません。
公式サイトによると、大門は6:00から18:00の開放、御本宮の御扉は7:00から17:00、授与所は8:30から17:00、奥社の御扉は9:00から16:30です。お守りをいただきたい方は、あまり遅く登らないでください。冬は日照時間が短いため、午前中の出発をおすすめします。実際の時間は公式の案内に従ってください。

表書院の拝観料:円山応挙を見たいなら別にチケットを購入
477段の表書院は別料金で、大人800円、ほかに表書院、高橋由一館、宝物館の三館共通券が1,500円です。中では円山応挙の障壁画と書院建築そのものを見られ、館内は全面撮影禁止です。
神社には宝物館などの展示施設もあり、料金と開放状況はそれぞれ独立していて、通年開館とは限りませんので、訪れる前に確認することをおすすめします。時間が限られていて、日本画や建築にとくに関心がない場合は、この項目は実は飛ばしても構わず、体力と時間は本宮へ通じる階段にとっておき、帰りに余力があれば立ち寄るのもよくあるやり方です。

幸福の黄金御守とこんぴら犬:もっとも人気の二種類
本宮のそばの授与所は、お守りをいただく場所です。もっとも有名なのは黄色い「幸福の黄金御守」で、神社の黄色のイメージに由来し、社務所限定でもあります。もう一つの人気は、こんぴら狗の形をしたお守りと鈴で、丸っこい形が好評です。
そのほか、海上安全、交通安全のための授与品もあり、大物主神の御神徳を反映しています。授与品は785段の本宮まで歩かないといただけず、山の下の店で販売されているのは記念品で、正式なお守りではありませんので、混同しないようにしてください。
金丸座の入館料と四国こんぴら歌舞伎大芝居
公演のない期間の金丸座は入館料制で、価格はワンコインクラスです。舞台、花道、地下の仕掛けを自由に見学でき、ガイドの解説もとても面白く、琴平町でコストパフォーマンスの高い観光スポットです。
毎年春に開催される四国こんぴら歌舞伎大芝居はまったく別物です。チケットは事前販売で、発売後すぐに売り切れることが多く、料金もずっと高く、公演日程に合わせて旅行全体を組む必要もあります。公演期間中の金丸座は一般見学を受け付けないため、舞台の仕掛けを見に入ることが目的なら、行程を組む前に、その年度の公演日程を必ず確認してください。

うどん作り体験:予約制、修了証付き
表参道の中野うどん学校では、麺をこねる、踏む、切るまでの一連の体験ができ、終わったらその場で茹でて食べられ、修了証と麺棒がもらえます。一回の所要時間は約40分から1時間で、親子連れや団体にとくに人気です。
体験は予約制で、繁忙期や団体客の時間帯は満席になりやすいため、早めにオンラインか電話で予約し、前後の移動時間も見込んでおくことをおすすめします。費用は千数百円から2,000円ほどの範囲で、一部のプランには、その場で味わう一杯のうどんが含まれます。実際の料金、予約可能な回、最低人数、食事付きかどうかは、すべて店の当日の案内に従ってください。
食事の予算:讃岐うどんと骨付鳥の目安
表参道と周辺には讃岐うどんの店が数多くあり、一杯はワンコイン価格から1,000円の間がほとんどです。石段を登る前に食べすぎるのは賢明ではないため、下山後まで取っておくことをおすすめします。地元のしょうゆうどんと釜揚げうどんは、どちらも代表的な味です。
もう一つの香川の名物は骨付鳥(骨付きの焼き鶏もも肉)で、1本約1,000円前後。肉がやわらかい「ひな鳥」と、噛むほどに味が出る「おや鳥」に分かれ、通常はキャベツと一緒に食べます。参道の和菓子、飴、飲み物を加えても、1人1日2,000〜3,000円の食事予算で、琴平ではすでにかなり余裕があります。

金刀比羅宮の参拝で気をつけることは?あわせて検討したい宿泊と事前の注意
最後に三つのポイントです。どこに泊まるか、体力をどう配分するか、そして季節による違い。
琴平に泊まるか、高松に泊まるか?あわせて検討したい宿泊
琴平町には温泉旅館やホテルがあり、表参道と駅の周辺に集中しています。ここに泊まるよさは、朝の人出より前に山に登れることで、早朝の参道は静けさがまったく別の体験になり、階段を登りきったあとの筋肉痛も、温泉に入ればほぐれます。
行程の中心が瀬戸内海の島巡りや高松市街なら、高松に泊まって日帰りで琴平を訪れるのも合理的で、琴電で片道約1時間です。二つの選択肢の違いはおもに「早朝と夕方の琴平があるかどうか」で、旅のペースに応じて決められます。
体力配分と装備:何より靴が大切
現在、山に登る乗り物は一切なく、人力の駕籠は2020年に営業を終了しました。歩きやすいスニーカーかウォーキングシューズを必ず履き、サンダルや新品の靴は避けてください。石段は高さが一定でなく、雨の日は滑りやすく、下山時の膝への負担はとくに大きいため、杖は本当に役立ちます。
時間は、本宮までなら休憩と買い物を含めて2時間30分から3時間を見込み、奥社に挑戦するなら4時間以上みておくことをおすすめします。夏は水とタオルを必ず持参してください。参道には自動販売機がありますが、上に行くほど少なくなり、山の上での補給は不便です。
季節と混雑:正月、桜、紅葉の違い
正月期間は金刀比羅宮が一年でもっとも混雑する時期で、石段では列をつくって進むことになり、駐車場と交通もかなり逼迫します。初詣の雰囲気を特別に感じたいのでなければ、この数日を避けるほうがずっと楽です。ゴールデンウィークとお盆も同様です。
春の桜と秋の紅葉・イチョウは境内がもっとも美しい二つの季節で、とくに桜馬場の周辺がきれいです。夏は石段が日に照らされて湿度も高く、体力をとても消耗するため、早朝の出発をおすすめします。冬は観光客が少なく空気が澄んでいますが、霜で凍った路面に注意が必要です。
金刀比羅宮のよくある質問
Q:表参道から御本宮まで登るのにどれくらいかかりますか?
純粋に階段を登るだけなら約40分から1時間で、沿道の店めぐり、神椿での休憩、写真撮影を加えると、一般には2時間30分から3時間をみておくとゆとりがあります。さらに1,368段の奥社に挑戦するなら、4時間以上を見込んでください。
Q:ロープウェイやシャトルバスで上れますか?
いいえ。金刀比羅宮にはロープウェイもシャトルバスもなく、唯一の方法は自分で石段を歩くことです。かつて365段の大門まで人を乗せていた人力の駕籠「石段かご」は、2020年1月にサービスを終了しましたので、ネット上の古い情報は参考にしないでください。
Q:体力に自信がない場合や、お年寄りと一緒の場合は、どこまで行くのが妥当ですか?
目標を365段の大門に設定できます。そこはもう神域で、五人百姓も見られます。もう少し頑張れば、431段の神椿カフェと、628段の重要文化財の旭社です。無理に頂上を目指さず、区間ごとに休憩しながらゆっくり歩くのがよくあるやり方です。
Q:金刀比羅宮と「金比羅山」は同じ場所ですか?
同じ場所を指していますが、「金比羅山」はあくまで民間の通称で、正式名称は「金刀比羅宮」、所在する山は象頭山(琴平山)といいます。調べものやチケット購入、道を尋ねるときは、正式名称を使うほうが間違いがありません。
Q:幸福の黄金御守はどこでいただけますか?
785段の御本宮のそばにある授与所まで行かないといただけず、山の下の店で売られているのは記念品で、正式な授与品ではありません。授与所の終了時間は境内参拝の時間より早いため、お守りをいただきたい場合は、必ず早めに登ってください。
Q:雨の日でも金刀比羅宮に行くのに向いていますか?
行けますが、とくに注意が必要です。石段は雨の日にはかなり滑りやすく、とくに下山時のリスクが高いため、滑りにくい靴を履き、杖と手すりをしっかり活用してください。雨の日は視界が限られ、展望台から讃岐富士は見えませんので、日程に余裕があれば日程変更も検討できます。
Q:金刀比羅宮だけ訪れる場合、琴平は半日と1日のどちらを組めばいいですか?
本宮までの参拝だけなら半日で十分です。ただし、金丸座、高灯籠、鞘橋、金陵の郷も加え、さらにうどん作りまで体験したいなら、丸1日組むほうがゆとりがあります。奥社に挑戦する人は、ほぼ確実に昼間がまるごとかかります。

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