四国鉄道周遊パスの紹介:1枚で複数の事業者に乗れる会社またぎのチケット

四国の鉄道は少し変わっています。JR四国のほかに、土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道、ことでん、とさでんといった地方の事業者が、それぞれ短い区間を受け持っています。区間ごとに切符を買おうとすると、どの会社がどこを担当しているのかを理解するだけで半日かかってしまいます。
四国鉄道周遊パス(ALL SHIKOKU Rail Pass)は、これらの事業者を1枚にまとめたチケットです。以前は小豆島のフェリーと島内バスも含まれていましたが、これは日本の地域周遊券の中でもかなり珍しいものでした(ただし2026年10月1日以降に発行されるパスには含まれなくなりました。詳しくは後述します)。ここではまず、利用資格、有効期間、2026年の大きな変更点を整理し、そのあとで購入方法と対象範囲に進みます。本記事の金額は、JR四国の2026年8月6日付の発表に基づいています。最新の情報は必ず公式の発表でご確認ください。
JR四国の2026年8月6日付の発表によると、2026年10月1日以降に発行されるパスは3日券と7日券のみとなり、4日券と5日券は販売終了となりました。3日券は12,000円、7日券は20,000円(子どもは半額)で、日本国内での販売価格も海外価格と同じに引き下げられます。
「JR Pass 四国」「四国 JR Pass」とはどのパスのこと?
多くの人が「JR Pass 四国」「四国 JR Pass」「JR四国Pass」「四国 Pass」といった言葉でチケットを探しますが、これらは通常、JR四国が発行する外国人旅行者向けのALL SHIKOKU Rail Pass、つまり本記事で紹介する四国鉄道周遊パスのことを指します。JR四国だけでなく、ことでんやとさでんなどの地方事業者にも乗れる点が、JRしか乗れないチケットとの違いです。
JR四国の外国人旅行者向け公式サイトには、以前もう1枚「KAGAWA Mini Rail & Ferry Pass(香川ミニ鉄道&フェリー周遊パス)」がありました。連続2日間で、大人6,000円、子ども3,000円。対象は香川県内の一部のJR区間(予讃線 高松〜観音寺、高徳線 高松〜引田、土讃線 多度津〜琴平)、ことでん全線、小豆島フェリーの高松〜土庄航路、オリーブバスに限られていました。このパスは2026年9月30日で販売が終了しており、現在選べるのはALL SHIKOKU Rail Passのみです。香川だけを巡る旅行者は、ことでんの1日券か片道乗車券に切り替えることができます。
購入できる人:短期滞在の旅行者限定
日本各地のJRパスと同じく、このパスは「短期滞在」の資格で入国する外国人旅行者にのみ販売されます。引き換えの際にはパスポートの提示が必要で、パスポートに今回の入国の短期滞在の証明(入国スタンプまたは電子的な入国記録)がなければなりません。
就労・留学・永住の資格で日本に住んでいる人は対象外で、日本国籍の旅行者も購入できません。短期滞在の資格で入国して観光する旅行者であれば、資格上の問題はありません。注意点として、引き換えは本人が窓口に出向き、本人のパスポートで行う必要があり、同行者による代理受け取りはできません。窓口では厳しく確認されます。

1枚で複数の事業者に乗れる:四国のチケット最大の特徴
四国の鉄道網は細かく分かれています。JR四国が幹線を担いますが、高松市街から金刀比羅宮までは、ことでんが最も便利です。高知市街はとさでんの路面電車が足となり、四万十方面へは土佐くろしお鉄道に乗り継ぐ必要があります。

この周遊パスの価値は「どの会社かを気にしなくてよい」ことです。乗車時にパスを提示するだけで、乗り換え駅で改めて切符を買う必要はありません。香川、徳島、愛媛、高知の4県を巡る旅行では、お金だけでなく、運賃を調べて切符を買う時間も節約できます。私鉄や路面電車も含まれるため、九州のようにJR自社の路線だけをカバーする周遊券とは本質的に違います。
有効期間の数え方:連続日数制で、飛び飛びには使えません
現行の3日券と7日券(4日券・5日券は販売終了)は、いずれも連続日数制です。利用開始日から数えて、3日間または7日間を連続して使う必要があり、途中で中断したり日を飛ばしたりすることはできません。道後温泉で一日中温泉に浸かって電車に乗らなかった日でも、その日は有効期間として数えられます。
もう一つ見落としやすい期限があります。海外で事前購入して受け取る引換証(MCO)は、公式の発表によると、購入日から3か月が有効期間で、期限を過ぎると無効になります。そのため、割引コード目当てで早く買いすぎないようにしてください。季節をまたぐ旅程は特に計算が必要です。利用開始日は引き換え時に指定し、その後は通常変更できません。
2026年の変更点:伊予鉄道が対象範囲から外れました
これは本記事で最も重要な更新です。伊予鉄道(愛媛・松山の路面電車と郊外電車)は、2026年3月7日から四国鉄道周遊パスの対象範囲に含まれなくなりました。ネット上の攻略記事の大半は今も「伊予鉄道を含む」と書いていますが、その通りに行動すると、松山でその場で追加料金を求められます。
また、JR四国の2026年8月6日付の発表によると、2026年10月1日以降に発行されるパスには小豆島フェリーとオリーブバスが含まれなくなり、4日券と5日券も販売終了となって、3日券と7日券のみになりました。
実際の影響としては、松山市街でJR松山駅から大街道、道後温泉まで路面電車に乗る場合、現在は自費になります。松山市街には伊予鉄自身の1日券もあり、その日に松山で複数の場所を回るなら、単独で買うほうがお得です。対象範囲はいつでも再び変更される可能性があるため、出発前に必ず公式の最新の発表をご確認ください。
四国鉄道周遊パスの買い方:海外での事前購入、現地購入、引き換えの完全な流れ
このパスの購入は九州よりもシンプルです。海外での事前購入と日本での現地購入の2つの方法があり、2026年10月1日からは両方の価格が同じになります。本当に注意が必要なのは、引き換え場所が限られていることと、引換証の有効期間が3か月であることです。
以下では、購入方法、引き換え場所と手順、利用開始日の選び方を順に説明します。
海外での事前購入:価格は同じでも、引換証の有効期間は3か月だけ
KlookやTrip.comなどのプラットフォームで事前購入するのが主流です。2026年10月1日からは日本国内の販売価格が海外価格と同じになったため、違いは割引キャンペーンと、引き換えが必要かどうかだけです。支払い後に受け取るのは、電子引換証またはQRコードです。
注意したいのは引き換えの期限です。公式の発表では、引換証の有効期間は購入日から3か月です。予約時に入力するローマ字の氏名はパスポートと完全に一致している必要があり、引き換え窓口で最初に確認される項目です。KlookとTrip.comのQR電子チケットは、購入後90日以内に有効化する必要があります。
日本での現地購入:価格は同じで、急に決めても大丈夫
四国に着いてから買うかどうかを決めても問題ありません。指定の駅にあるJR四国の旅行サービスセンター(ワープ)で直接購入できます。2026年10月1日からの現地購入価格は、3日券が12,000円、7日券が20,000円(子どもは半額)で、海外での事前購入価格と同じです。4日券と5日券は販売終了となりました。
この方法は、旅程がまだ決まっていない人に向いています。まず1日遊んでみて、本当に県をまたいで移動するとわかってから買えます。デメリットは、混み合う時間帯は窓口に行列ができることと、すべての駅で買えるわけではないことです。急に思い立った場合は、近くに窓口があるかを先に確認してください。価格は変更されることがあるため、現地の掲示をご確認ください。
引き換え場所:四国の主要5駅と、大阪・岡山の窓口
引き換えできる場所は思ったより少ないため、計画の際は先に確認してください。四国島内では、主に高松駅、松山駅、徳島駅、高知駅、琴平駅(琴平駅は現金のみ)です。そのほか、JR四国旅行社(ワープ)の高松、松山、徳島、高知の各支店でも手続きできます。
特に便利なのが、島外の2つの拠点です。JR四国旅行社の梅田支店(大阪)と、日本旅行TiS岡山支店です。関西や岡山から四国に入る場合は、出発前に引き換えを済ませておけば、高松に着いたらすぐ使えて、到着日の行列の時間を省けます。引き換えにはパスポートと引換証を提示し、利用開始日を指定します。手続きは約5〜10分です。
電子チケットか紙のチケットか:QRコードの普及と注意点
近年は、引き換え不要の電子チケットを出すプラットフォームもあり、スマートフォンのQRコードでそのまま乗車でき、引き換えの行列を省けます。ただし、四国には無人駅や運転士のみが切符を確認する1両編成の列車が多いため、電子チケットを使う際は、降りるときに誰に見せればよいかをはっきり把握しておく必要があります。
紙のチケットの利点は安定していることです。スマートフォンの電池が切れても、電波が悪くても影響を受けず、小さな駅や路面電車でも提示しやすいです。年配の方が同行する場合は、紙のチケットのほうがトラブルになりにくいでしょう。どちらの場合も、乗り降りの際は自分から提示する必要があります。四国の多くの路線には自動改札がなく、すべて人の目で確認します。

利用開始日の選び方:長距離移動を有効期間の中に収める
四国の4県の県庁所在地はお互いに距離があり、高松から高知、松山から高知はどちらも特急で2時間以上かかります。周遊パスの有効期間は、旅行全体ではなく、こうした長距離移動の日に合わせるべきです。
よくある無駄は、最初の2日間を高松市内の散策とうどんに使い、周遊パスが空回りしてしまうことです。より良い組み方は、到着後まず高松で1日遊び(使い始めない)、2日目から利用を開始して県をまたぐ移動に入ることです。同様に、最終日に高松からバスで空港に行くだけなら、有効期間に含める必要はありません。この小さな調整で、旅程が3日券の有効期間に収まることもあります。
四国鉄道周遊パスの対象路線は?5つの鉄道事業者と対象範囲を徹底解説
このパスの対象範囲は最大のセールスポイントであり、最も誤解されやすい部分でもあります。以下では事業者ごとにどこまで乗れるかを解説し、特によくある2つの誤解を取り上げます。対象から外れた伊予鉄道と、最初から含まれていない坊っちゃん列車とサンライズ瀬戸です。
対象範囲はいつでも変更される可能性があるため、出発前に公式ページの発表をご確認ください。
JR四国:特急の自由席に乗り放題、アンパンマン列車も対象
周遊パスの中心はJR四国の全線で、特急列車、快速、普通列車の普通車自由席が含まれます。四国の都市間はほぼ特急で結ばれており、この項目だけで運賃価値の大部分を占めます。
お子さまに大人気のアンパンマン列車も対象で、自由席に乗れます。覚えておきたいキーワードは「自由席」です。このパス自体には指定席は含まれないため、指定席に座りたい場合は別途手続きが必要です(指定席回数券については後述します)。また、グリーン車(上級車両)に乗る場合も別途料金がかかり、パスだけでは着席できません。

土佐くろしお鉄道:四万十・中村方面への延伸
土佐くろしお鉄道はJR土讃線に接続し、路線網を高知県西部の中村、宿毛へと延ばしています。四万十川流域へ向かう主な手段です。周遊パスでは、その全線の特急と普通列車の自由席に乗れます。
四万十川の沈下橋を見に行く旅行者にとって、この区間は必ず通る道です。注意したいのは、中村駅に着いてから沈下橋へ行くには、さらにバスまたはタクシーに乗り換える必要があり、本数がかなり少ないことです。事前に時刻を調べておくのが賢明です。土佐くろしお鉄道の沿線には、海に面した無人駅が多くあり、車両は少なく、片道の時間も長いので、半日の行程として組むことをおすすめします。

阿佐海岸鉄道:世界でも珍しいDMV(水陸両用車)
阿佐海岸鉄道は徳島県の南端にあり、最も有名なのはDMV(デュアル・モード・ビークル)です。小型バスのような車両で、道路を走ることもでき、鉄の車輪を降ろして線路に入ることもできます。切り替えには十数秒しかかからず、世界でも極めて珍しい運行形態です。
周遊パスはこの区間も対象で、鉄道ファンにとっては、わざわざ出かける価値のある体験です。JR四国の公式発表によると、パスを持っていればDMVに追加料金なしで乗れますが、はっきりした条件が2つあります。1つ目は、土曜・日曜・祝日の室戸方面への往復便は対象外であること。2つ目は、乗れるかどうかは当日の空席次第で、満席の場合はパスを持っていても乗れず、周遊パス自体は座席を保証しないことです。さらに便数は1日に数本で、場所も辺鄙なので、丸一日を空けて、時刻を先に調べておく必要があります。実際の規定は、運行会社の最新の発表をご確認ください。

ことでん:高松市街から金刀比羅宮まで最も便利な区間
高松琴平電気鉄道(ことでん)の琴平線、長尾線、志度線は、全線が対象範囲に入っています。ことでんは高松市街の日常の足で、JRより本数が多く、駅も市街の生活圏に近いです。
最も実用的な使い方は金刀比羅宮へ行くことです。ことでん琴平駅は参道の入口に近く、JR琴平駅より便利です。また、ことでん瓦町駅は高松で最もにぎやかな商業エリアの一つで、市街と宿泊先の往復に非常に便利です。パスでことでんに乗る場合は別途切符を買う必要はありませんが、ことでんには独自の改札システムがあるため、提示方法は駅によって異なります。駅員に確認しておくと確実です。
パスを買わない場合は、ことでんの1日券という選択もあります。高松と琴平の間だけを移動するなら、ことでん独自の「1日フリーきっぷ」のほうが周遊パスよりお得な場合があります。ことでん公式サイトによると、このチケットは2026年4月1日から大人1,600円、子ども800円で、当日有効、ことでんの電車全線(琴平線、長尾線、志度線)に乗れます。ことでんの有人駅で購入し、使用時は駅員、または無人駅の乗務員に提示します。このほか、スマートフォン版の「ことでんデジタルきっぷ」もあり、24時間券が大人1,500円、48時間券が大人2,800円で、どちらもことでんバスには乗れません。その日に金刀比羅宮を往復し、市内でも何度も乗り降りする場合は、購入前にことでん公式サイトの運賃検索でお得かどうか計算してみてください。

とさでん:高知市街の路面電車全線
高知市街の移動の主力は、とさでん交通の路面電車で、全線が周遊パスの対象です。JR高知駅から播磨屋橋、高知城下、ひろめ市場などの主な観光地へは、路面電車が最も直接的です。
路面電車は後ろのドアから乗って前のドアから降りるときに支払う方式で、周遊パスを持っている場合は、降りるときに運転士に提示すれば大丈夫です。高知の路面電車には東西方向と南北方向の2本の軸があり、播磨屋橋で交差します。日本では珍しい十字型の路線網です。夜にひろめ市場でカツオのたたきを食べに行くなら、電車に乗るほうが歩くよりずっと楽で、この区間が無料になることは旅行の実際の助けになります。

小豆島フェリー:高松港から土庄港まで、ただし高速船は不可
9月30日以前に購入したパスで最もお得な項目は、小豆島フェリーが含まれていることですが、範囲ははっきりしています。高松港〜土庄港の間の普通フェリーのみで、所要時間は約1時間です。これは海外からの旅行者が小豆島へ行く際に最もよく使う航路です。
重要な制限は、高速船には乗れないことです。高速船は30数分しかかかりませんが、パスの対象外で、別途チケットが必要です。また、高松港〜池田港や、岡山方面から出る他の航路も含まれません。乗船前には、まず乗船券売り場でパスを見せて乗船券と引き換えてください。そのまま船に乗り込まないようにしましょう。運航時刻は季節によって変わるため、船会社の発表をご確認ください。
2026年10月の重要な変更点:JR四国公式サイトの発表によると、2026年10月1日から、ALL SHIKOKU Rail Passは小豆島フェリーと小豆島オリーブバスに乗れなくなります。2026年9月30日以前に購入したパスは、引き続き乗れます。10月以降に購入した場合は、小豆島へのフェリー代を別途支払う必要があります。もともとフェリーを含んでいたKAGAWA Mini Rail & Ferry Passも、2026年9月30日で販売が終了しました。フェリーとバスを外した結果、10月1日から3日券は12,000円、7日券は20,000円に引き下げられます(日本国内の販売価格はもともと12,500円と20,500円でした)。

オリーブバス:9月30日以前に購入したパスのみ乗車可
2026年9月30日以前に購入したパスは、フェリーに加えて、小豆島の路線バス(小豆島オリーブバス)の全線も対象範囲に入っていますが、10月1日から発行されるパスには含まれません。これは、レンタカーを使わずに、エンジェルロード、寒霞渓ロープウェイの山麓駅、オリーブ公園、醤油の里を巡れるということです。
実務上、注意すべきは本数です。島内のバスは1時間に1本ほどの場合もあり、乗り遅れると長く待つことになります。また、一部の路線は季節によって減便されます。島に着いたら、まず土庄港の案内所で時刻表を1部もらい、帰りのフェリーの便から逆算して予定を組むことをおすすめします。寒霞渓ロープウェイや各施設の入場料はパスに含まれておらず、別途購入が必要です。
同じく注意点として、JR四国の公式発表によると、2026年10月1日からALL SHIKOKU Rail Passはオリーブバスに乗れなくなります(9月30日以前に購入したパスを除く)。購入前に、自分が手に入れるパスがいつ購入されたものかをご確認ください。

すでに使えなくなったもの:松山の路面電車が対象から外れました
もう一度、この最新の変更点を強調します。伊予鉄道は2026年3月7日から、周遊パスの対象範囲に含まれなくなりました。松山市街の路面電車と郊外電車は、現在はいずれも自費になります。
最も影響が大きいのは道後温泉の行程です。JR松山駅や大街道から道後温泉へは、以前はパスをそのまま提示できましたが、今は別途切符を買う必要があります。代わりの方法は、伊予鉄自身が発行する市内電車の1日券を買うことで、その日に松山市街で3か所以上回るなら、1日券のほうが通常は片道切符よりお得です。「伊予鉄を含む」と今も書いている古い攻略記事は、そのまま無視してください。

ほかに乗れないもの:サンライズ瀬戸と坊っちゃん列車
伊予鉄道のほかに、よくある例外が2つあります。1つ目はサンライズ瀬戸号です。東京から高松へ直通する寝台特急で、地域をまたぐ特殊な列車のため、周遊パスはまったく使えず、別途切符が必要で、しかも1席を取るのが難しいです。
2つ目は松山の坊っちゃん列車です。レトロな蒸気機関車風の観光電車で、伊予鉄が運行しており、もともと専用の乗車券を別に買う必要がありました。伊予鉄が対象範囲から外れた今は、なおさらです。そのほか、すべての列車のグリーン車(上級車両)は追加料金が必要です。この3点を先に覚えておけば、現地でのトラブルの9割は避けられます。

日数の選び方:3日券と7日券に向いた行程
3日券(12,000円)は、香川と愛媛だけを巡る場合や、高松発着に金刀比羅宮を加えた短い行程に向いています。2026年10月1日からは、小豆島フェリーはパスに含まれなくなりました。4日券と5日券は販売終了となったため、4日以上必要な行程は7日券しか選べません。
4県を高松-徳島-高知-松山-高松とぐるりと回る場合は、現在は7日券(20,000円)を買う必要があります。四万十、祖谷、阿佐海岸鉄道といった辺境の路線に深く入りたい人にも向いています。3日券から7日券までの差は8,000円だけで、行程が3日を超える場合は7日券しか選べません。
四国鉄道周遊パスはお得?指定席回数券とプラスの行程の提案
四国の特急の片道運賃は安くありません。周遊パスは、通常2回県をまたぐだけでお得になり始めます。ただし、自由席のみが含まれるという点は、繁忙期の体験に直接影響するため、先によく考えておく必要があります。
以下の金額は2026年8月に調べた参考値です。実際の金額は公式またはプラットフォームの当日の発表をご確認ください。
お得かどうかの計算方法:特急の片道運賃から逆算する
四国の県と県の間の特急片道(乗車券+特急券)は、数千円になることがよくあります。高松〜松山、高松〜高知はどちらもこの水準です。おおまかな目安は、3日間のうちに県をまたぐ特急移動を2回すれば、3日券はほぼ元が取れ、3回以上なら確実にお得になります。
逆に、旅程が高松と琴平の間の往復だけ、あるいは旅行全体を通して松山市街にいるだけなら、周遊パスを買うとかえって損をします。特に伊予鉄道が対象から外れた後は、松山だけの旅程での周遊パスの価値はかなり下がりました。計算する前に、乗る路線と事業者を区間ごとに書き出し、公式の運賃検索と照らし合わせるほうが、他人の感想を見るより確実です。
指定席回数券:1組4枚、座席指定1回あたり約300円
これが四国の周遊パスと九州の最大の違いです。自由席のみが含まれ、指定席を無料で予約することはできません。指定席に座りたい場合は、四国の現地で別途「指定席回数券」を購入する必要があります。1組4枚で大人1,200円、子ども600円で、換算すると座席指定1回あたり約300円です。琴平駅と日本旅行TiS岡山支店ではこの回数券を販売していない点にご注意ください。
回数券を買ったら、それとパスを持って、みどりの窓口または旅行サービスセンターで座席指定の手続きをします。いつ買う価値があるのか。ゴールデンウィーク、夏休み、週末の人気特急の自由席はよく満席になり、2時間立ったまま乗るのはつらいです。年配の方や子ども連れなら、300円で確実な座席を買うのは非常にお得です。平日の閑散時間帯なら、通常は必要ありません。

観光列車:移動そのものを旅程に変える
四国には、景色を第一に置いた路線がいくつかあります。伊予灘の海岸区間を走る予讃線、大歩危・小歩危の渓谷区間を抜ける土讃線、そして阿佐海岸鉄道のDMVです。これらの区間はそれ自体が目的地で、単なる移動手段ではありません。
手配のコツは、観光列車の運行日(多くは週末と特定日のみ)を先に調べ、そこに宿泊先や他の観光地を組み込むことです。多くの観光列車は全席指定席で、パスを持っていても座席の手続きは別途必要です。乗車体験が目的なら、7日券に何回かの座席指定を加えるほうが、ずっと運転し続けるより楽しめ、山間部の狭い道の心配もありません。

祖谷と四万十:鉄道が届かない場所はチャーターで
四国には、鉄道では解決できない大きな観光地が2つあります。徳島の祖谷渓(かずら橋、祖谷渓の小便小僧)と、高知の四万十川の沈下橋です。どちらも最寄りの駅から、本数の非常に少ないバスにさらに乗り継ぐ必要があり、公共交通機関だと丸一日かかってしまいます。
より効率的な方法は、これらのスポットをまとめて、チャーターまたは地元の観光バスに切り替えることです。周遊パスが都市間の長距離の幹を担い、チャーターが山の中のラストワンマイルを担うことで、組み合わせた総費用は、全行程をレンタカーにするより低くなることが多く、祖谷の狭い道ですれ違うストレスも省けます。予約時には、料金に通行料と駐車料金が含まれているかどうかを確認してください。
瀬戸内の島巡り:小豆島の行程の組み方
2026年9月30日以前に購入したパスには、高松〜土庄のフェリーと島内バスが含まれており、小豆島の丸一日分の交通がまかなえます。これが最も過小評価されやすい価値です。高松を拠点に日帰りで往復し、朝の始発の船で出発して、夕方に戻ってくることは十分可能です。
さらにいくつかの島(直島、豊島)にも渡りたい場合、それらの航路は別途チケットが必要です。瀬戸内国際芸術祭の期間中は船が増便されますが、より混雑するため、早めに並ぶ必要があります。実務的な提案としては、小豆島をパスの有効期間内のうちの1日に組み込み、他の島は別に手配することです。そうすればパスの価値を使い切れ、船の時刻に縛られることもありません。
上記の楽しみ方は、2026年9月30日以前に購入したパスにのみ当てはまります。JR四国の公式発表によると、10月1日以降に購入するALL SHIKOKU Rail Passには小豆島フェリーとオリーブバスが含まれなくなったため、小豆島の旅程の交通費は別途計上する必要があります。

四国鉄道周遊パスを使うときの注意点:宿泊の手配と出発前の確認事項

四国は本州に比べて本数がはるかに少なく、旅程の成否は、時刻表を確認したかどうかで決まることがよくあります。以下の4点は、先に済ませておく価値のあるものです。
どこに泊まれば移動が最も楽か:高松と松山の2拠点
四国一周の旅程で最もよくある配置は、高松と松山の2拠点です。高松は香川、小豆島、徳島方面を、松山は愛媛と高知への移動を担当します。両方で2〜3泊ずつし、間を特急で結ぶほうが、毎晩ホテルを変えるよりずっと楽です。
ホテル選びでは、JRの駅に近いことを優先しましょう。特に高松駅と松山駅の周辺は選択肢が多く、価格も手頃です。松山の道後温泉エリアはJR松山駅から少し離れており、伊予鉄道がパスの対象外になったため、道後に泊まると毎日の市街への出入りは自費の交通費になります。電車での移動が中心の旅程なら、JRの駅前に泊まるほうが温泉エリアより手間がかかりません。
本数が少ない:時刻表を旅程の骨組みにする
四国の普通列車は、区間によっては1時間に1本、あるいはそれ以下です。土佐くろしお鉄道と阿佐海岸鉄道はさらに少ないです。つまり、旅程を「だいたい何時に着く」で組むことはできず、時刻表から逆算する必要があります。
おすすめの方法は、毎日、最後に乗る列車を先に決め、そこから昼間の行程を逆に埋めていくことです。最終列車は思ったより早く、地方路線では夜7〜8時に終わってしまうことがよくあります。スマートフォンの乗換案内系アプリは四国でも正確です。出かける前に、その日の重要な列車の時刻をスクリーンショットで保存しておけば、電波のない山間部でも慌てずに済みます。
自由席の確保:早めの行列と車両の位置
周遊パスには自由席しか含まれないため、繁忙期の座席の競争は現実にあります。四国の特急は編成が短く、自由席は1〜2両しかない場合もあり、週末の高松発の松山・高知方面行きはよく満席になります。
いくつかの実用的なコツがあります。1つ目は、15分前にホームに着いて、自由席車両の位置に並ぶこと(ホームの地面に表示があります)。2つ目は、金曜の夕方と日曜の午後の帰りのピークを避けること。3つ目は、始発駅から乗ることです。途中の駅から乗ると、座れる見込みはほとんどありません。どうしても座りたい場合は、300円で指定席回数券を買って、確実な座席に替えましょう。
別途かかるお金:ロープウェイ、入場料、伊予鉄
予算を立てる際は、周遊パスのほかにいくつか固定の出費があることを忘れないでください。松山市街の伊予鉄道は現在自費です。小豆島の寒霞渓ロープウェイ、各観光地の入場料、そして高速船はいずれもパスに含まれていません。
また、四国の長距離高速バス(例えば高松から徳島方面や関西方面)も対象範囲に入っていません。これらのバスは鉄道より速い場合もありますが、別料金がかかります。計画の際は混同しないでください。すべての運賃と対象範囲は近年変更されており、ネット上の古い記事には古い情報がよくあります。出発前に公式ページで直接ご確認ください。
四国鉄道周遊パスのよくある質問
以下に、海外からの旅行者が四国鉄道周遊パスを購入・利用する際に最もよくある質問をまとめます。
Q:四国鉄道周遊パスで指定席を無料で予約できますか?
できません。このパスには自由席しか含まれません。指定席に座りたい場合は、四国の現地で別途「指定席回数券」を購入する必要があります。1組4枚で約1,200円、座席指定1回あたり約300円で、これを持ってみどりの窓口または旅行サービスセンターで手続きします。繁忙期や、年配の方との同行時には、買う価値が高いです。
Q:まだパスで松山の路面電車に乗れますか?
乗れません。伊予鉄道は2026年3月7日から周遊パスの対象範囲から外れ、松山市街の路面電車と郊外電車はいずれも自費になります。その日に松山市街で複数の場所を回るなら、伊予鉄自身の市内電車1日券の購入を検討できます。「伊予鉄を含む」と書かれた古い記事は無視してください。
Q:電子引換証を買いましたが、まだ日本に行きません。どのくらい置いておけますか?
海外で事前購入した引換証(MCO)は、公式の発表によると、有効期間が購入日から3か月で、期限を過ぎると無効になります。割引目当てで早く買いすぎないようにしてください。特に季節をまたぐ旅程は注意が必要です。実際の期限は購入したプラットフォームの発表に従うため、予約前に必ず確認してください。
Q:小豆島の高速船にパスで乗れますか?
乗れません。パスの対象は高松港〜土庄港の間の普通フェリー(約1時間)のみで、高速船ははるかに速いものの、別途チケットが必要です。ほかの航路、例えば高松〜池田港や、岡山発の航路も含まれません。乗船前に乗船券売り場でパスを見せて乗船券と引き換えてください。また、JR四国の公式発表によると、2026年10月1日以降に購入したパスは普通フェリーにも使えなくなりますが、9月30日以前に購入した人は影響を受けません。
Q:ことでんの1日券は2026年にいくらですか?パスがあっても買う必要がありますか?
ことでんの「1日フリーきっぷ」は2026年4月1日から大人1,600円、子ども800円で、当日ことでんの電車全線に乗り放題で、ことでんの有人駅で購入します。スマートフォン版の24時間券は大人1,500円です。すでにALL SHIKOKU Rail Passを持っている場合、ことでん全線はもともと対象範囲に入っているため、1日券を別途買う必要はありません。
Q:四国一周に3日券で足りますか?
香川、徳島、高知、愛媛の4県を回り切るには、3日間はとても慌ただしくなります。4日券と5日券は販売終了となったため、7日券をおすすめします。3日券は、高松発着で香川と愛媛だけを巡る短い行程に向いています。3日券から7日券までの差は8,000円だけです。
Q:子どもの料金はどう計算しますか?
6歳から11歳は子ども料金が適用され、大人料金のほぼ半額です。6歳未満で座席を使わない場合は、通常無料です。年齢は乗車当日で計算され、引き換え時にパスポートでの証明が必要になることがあります。実際の規定と金額は、公式または購入したプラットフォームの当日の発表をご確認ください。
Q:関西や岡山から四国に入る場合、チケットはどうつなげばよいですか?
四国鉄道周遊パスは本州区間を含まないため、岡山から高松までの瀬戸大橋線は別途切符を買う必要があります。ただし、先にJR四国旅行社の梅田支店(大阪)または日本旅行TiS岡山支店でパスを引き換えておけば、高松に着いてすぐ使えて、行列の時間を省けます。本州区間を多く含む旅程の場合は、地域をまたぐ周遊パスを別途検討する必要があります。
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