高松空港と松山空港の紹介:四国の2つの主要な玄関口

Takamatsu Airport - Rural Travels, Japan
Takamatsu Airport – Rural Travels, Japan

四国には超大型の国際空港はなく、海外からの旅行者は主に香川の高松空港と愛媛の松山空港を利用して出入りします(高知空港と徳島空港は国内線が中心です)。この2つの空港は規模が小さく動線もシンプルなので、入国後にバスを見つけやすいのが利点です。

ただし、先に知っておきたいことが2つあります。2つの空港の間に直通バスはないため、高松から松山へ行くには、必ず先に市街地へ出てから高速バスまたはJRに乗り換えて県をまたぐ必要があります。また、市街地までの距離も大きく異なり、松山空港は市街地にとても近い一方、高松空港は市街地まで40分以上かかります。以下ではまず位置づけと費用の構造を整理し、そのあと各ルートを順に詳しく解説します。本記事の運賃はいずれも2026年8月に調べた参考値ですので、当日の公式案内をご確認ください。

位置づけの違い:東の高松、西の松山という2つの入口

高松空港は香川県にあり、四国の北東側の玄関口です。香川・徳島・小豆島を中心にした旅程にもっとも向いており、瀬戸大橋で本州へ渡るのにも最も便利な位置にあります。一方、松山空港は四国西側の愛媛県にあり、松山、道後温泉、内子、大洲を中心にした旅程に向いていて、しまなみ海道への起点でもあります。

四国を一周する旅程なら、「高松から入って松山から出る」か、その逆が理想的な組み合わせで、来た道を戻らずに済みます。ただし、この組み合わせでレンタカーを使うと乗り捨て料金がかかります。公共交通機関ならこの心配はありません。台湾行きの直行便は高松空港のほうが多いですが、実際の路線や便は航空会社の案内をご確認ください。

規模と設備:小さくてシンプル、ただし営業時間に注意

2つの空港はいずれもターミナルが1棟で、国際線と国内線が同じ建物内にあるため、ターミナル間のシャトルは必要ありません。この点は福岡空港よりずっとシンプルです。到着ロビーを出るとすぐに、バス停、タクシー乗り場、レンタカー会社のカウンターが見つかります。

注意したいのは営業時間です。空港の規模が小さく、飲食店や売店の多くは便の時間に合わせて営業しているため、深夜や早朝は閉まっている店が多く、空港で夜を明かすのにも向きません。夜遅い便で到着する場合は、先に市街地で宿を予約し、ホテルのチェックイン締め切り時間も確認しておきましょう。空港で夕食を済ませられるとは期待しないほうが無難です。実際の設備や営業時間は空港公式サイトの案内をご確認ください。

空港の規模と設備
空港の規模と設備

発着空港の選び方:周遊型と拠点型の2つの考え方

今回の旅行で香川と徳島だけを巡る場合(栗林公園、金刀比羅宮、小豆島、鳴門)は、高松空港の発着がもっとも手間がかからず、県をまたぐ長距離移動がまったく必要ありません。愛媛だけを巡る場合(松山城、道後温泉、内子)も、松山空港の発着が同じ理由で適しています。

四国を一周する場合や4県をすべて巡る場合は、異なる空港での発着を検討する価値があります。公共交通機関なら、高松から入って松山から出ると、「高松-徳島-高知-松山」の方向にぐるりと回れて、来た道を戻る必要がありません。レンタカーの場合は乗り捨て料金も計算に入れる必要があり、同じ空港に戻って返却したほうが得になることもあります。決める前に、両方のパターンで試算してみましょう。

費用の構造:空港バスは安い、大きな出費は県をまたぐ移動

空港から市街地までの区間は実はそれほど高くありません。高松空港からJR高松駅までは1,000円、松山空港からJR松山駅までも1,000円です。交通費が一気に膨らむのは、高松と松山の間の県をまたぐ移動で、高速バスは片道4,400円、JR特急の指定席は約6,700円です。

これが、四国鉄道周遊券がこれほど話題になる理由です。県をまたぐ移動が2回あれば、周遊券が得になり始めます。予算を立てるときは、「空港から市街地まで」と「都市間の移動」を分けて計算すると、周遊券を買うべきかどうかが分かりやすくなります。上記の金額は2026年8月に調べた値ですので、公式の案内をご確認ください。

交通費の構造
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四国5日間モデルプラン2026:高松・徳島・高知・松山を反時計回りに巡る、移動距離と車での所要時間、レンタカーと鉄道の比較

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空港から市街地へはどう行く?バス、タクシー、レンタカーを徹底比較

2つの空港の市街地へのアクセス方法はとてもよく似ており、リムジンバス、タクシー、レンタカーの3つから選びます。違いは距離と運賃です。以下では、それぞれの乗り場、支払い方法、向いているケースを説明します。

運賃は2026年8月に調べた参考値で、実際には現地の案内をご確認ください。

高松空港のバス:JR高松駅まで約40〜50分、1,000円

高松空港から市街地へ向かうには、空港リムジンバスがもっとも便利です。便は航空機の発着に合わせて運行され、終点はJR高松駅で、所要時間は約40〜50分、片道運賃は1,000円です。途中で市街地のいくつかの停留所にも停まるので、瓦町周辺に宿泊する場合は手前で降りられます。

支払いは現金のほか、交通系ICカード(ICOCA、Suica、香川ローカルのIruCaなど)も利用できます。荷物はバスの床下トランクに預けられ、膝に抱える必要はありません。ただし、これは航空機の発着に合わせた便なので、飛行機が大幅に遅れると最終バスがすでに出てしまっている場合があります。深夜に到着する場合は、当日の最終便の時刻を先に確認しておきましょう。

高松空港のリムジンバス
高松空港のリムジンバス

松山空港のバス:JR松山駅までわずか15分

松山空港は市街地にとても近く、これが最大の強みです。空港リムジンバスは1階の出発ロビーの外から乗車し、JR松山駅まで約15〜20分、運賃は1,000円(現金)/980円(電子決済)です。伊予鉄道は2025年7月1日にこの路線の運賃を値上げしており、ネット上にある640円や460円という記載は古い情報です。

この路線はJR松山駅、松山市駅、大街道の順に経由し、最後は道後温泉駅前に到着するため、1本のバスで松山の主要な宿泊エリアをつなぎ、乗り換えは不要です。全国相互利用の交通系ICカードや伊予鉄のアプリで支払うと20円引きになるので、乗車前に準備しておくのがおすすめです。この路線は予約不可で、降車時に支払います。詳しい運賃と停留所は車内の案内をご確認ください。

タクシー:松山は近いのでお得、高松は距離を考慮

どちらの空港も到着ロビーの外にタクシー乗り場があります。松山空港からJR松山駅までは車で15分ほどで、4人で割り勘にすればバス4人分との差はあまりなく、荷物が多い場合はとても便利です。

高松空港は事情が異なり、市街地まで40分以上かかるため、タクシー料金はバスよりかなり高くなります。人数が多い、荷物が多い、急いでいるといった場合以外は、バスがやはり第一の選択肢です。日本のタクシーはメーター制で値段交渉はできず、深夜は割増料金がかかります。乗車前に、ホテルの日本語名と住所のスクリーンショットを運転手に見せるのが確実です。四国の運転手は英語があまり得意でない人が多いです。

空港レンタカー:カウンターはロビー、車の受け取りは送迎バスで移動

高松空港と松山空港は、いずれも到着ロビーに各レンタカー会社のカウンターがあり、トヨタレンタカー、タイムズカーレンタル、オリックスレンタカー、ニッサンレンタカーなどが代表的です。手続きのあと、レンタカー会社の送迎バスで近くの営業所まで移動して車を受け取ります。

注意したいのは「カウンターイコール受け取り場所ではない」ことで、送迎と受け取り手続きを合わせると通常30分以上かかるため、予定はあまり詰め込みすぎないようにしましょう。料金は、一般的なコンパクトカーで1日あたり約6,000〜9,000円(車種や保険による)です。台湾の運転免許証で日本を運転する場合は、国際運転免許証ではなく日本語の翻訳文が必要になるので、出発前に必ず準備してください。

支払い:ICカードがもっとも便利、ただし小銭も少し用意を

四国の空港バスは、全国相互利用の交通系ICカード(Suica、ICOCA、PASMOなど)に広く対応しており、香川にはローカルのIruCaもあります。松山空港のバスは、電子決済のほうが現金より少し安くなります。

ただし空港を離れると、四国の地方路線バスや小さな駅では、ICカードが使えるとは限りません。現金のみで釣り銭が出ない場合もあり(ぴったりの金額を投入する必要があり、車内に両替機があります)、100円玉と1,000円札を常に少し持っておくことをおすすめします。ICカードはコンビニでもチャージできるので、到着した日にたっぷりチャージしておくと安心です。実際に使える支払い方法は車内の表示をご確認ください。

支払い方法とICカード
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各ルートはどう行く?空港から市街地と県をまたぐ移動を徹底解説

ここでは、実際に使うルートを1つずつ取り上げます。空港から各宿泊エリアまでの所要時間と運賃、そして高松と松山の間を県をまたいで移動する3つの方法です。

すべての数字は2026年8月に調べた参考値で、所要時間は道路状況によって変わります。当日の案内や現地の情報をご確認ください。

高松空港からJR高松駅:市街地に宿泊する場合の主な降車地

JR高松駅は香川旅行の中心で、徳島、松山、高知へ向かう特急はすべてここから出発し、隣には高松港(小豆島行きフェリーの乗り場)があって、徒歩約10分で着きます。空港バスの終点もここにあり、公共交通機関で移動する旅行者にもっとも便利です。

所要時間は約40〜50分、片道1,000円です。実用的なアドバイスとしては、1泊目の宿を高松駅か瓦町周辺にしておくと、翌日に小豆島へ船で渡るにも、特急で徳島へ向かうにもスムーズです。夕方に到着する便なら、降りたあとでうどんを一杯食べる時間もあります。ただし、香川のうどん店の多くは閉店がとても早い点にご注意ください。

高松空港からJR高松駅
高松空港からJR高松駅

高松空港のタクシー:人数が多い場合と最終バス後に向く

飛行機の遅延で最終バスを逃した場合や、4人以上で大きな荷物がある場合は、タクシーが主な代替手段になります。高松空港から市街地までの距離は短くなく、運賃はバスよりかなり高くなりますが、4人で割り勘にすれば差は小さくなります。

もう1つの選択肢は、事前予約の送迎サービスで、運転手が到着ロビーで待っていて、ホテルの玄関前まで直接送ってくれます。ご高齢の方やベビーカー連れの方、旅の1泊目から郊外の温泉旅館に泊まる方にはとくに実用的です。予約時には便名を伝えておくと、飛行機が遅れても運転手が合わせて対応できます。料金は事業者や車種によって異なりますので、予約プラットフォームの案内をご確認ください。

高松空港からの延長:小豆島と琴平への考え方

この2つの方面には、空港から直通のシンプルなルートはありません。標準的な行き方は、まず空港バスでJR高松駅まで行き、目的地に応じて乗り換える方法です。

小豆島へ:高松駅から高松港まで歩き、フェリーで土庄港まで約1時間です(9月30日までに購入した四国鉄道周遊券は、この航路の普通フェリーに乗れますが、10月1日から発行される券にはフェリーは含まれなくなりました)。金刀比羅宮へ:高松駅からJR、または瓦町から琴電で琴平へ向かい、琴電琴平駅のほうが参道口に近いです。運行時刻は季節によって調整されるので、到着前にその日の最終便の船と電車を確認しておきましょう。

松山空港からJR松山駅:約15〜20分、1,000円

JR松山駅は、特急で高松、岡山、高知方面へ向かう起点です。松山空港からリムジンバスで約15〜20分、運賃は1,000円(現金)/980円(電子決済)で、四国の空港の中でも市街地まで最も早い区間です。

愛媛には2つの「松山駅」があり、混同しやすいので注意が必要です。JR松山駅はJRの駅、松山市駅は伊予鉄の駅で、2つは約1.5km離れており、同じ場所ではありません。JR特急で県をまたぐ移動が中心の旅程なら、JR松山駅の近くに泊まるとスムーズです。市街地での買い物が中心なら、松山市駅周辺のほうがにぎやかです。

松山空港から松山市駅と大街道:市街地で買い物をする場合の降車地

同じリムジンバスが、松山市駅、大街道の順に停まります。松山市駅までは所要約20分、運賃は1,000円(現金)/980円(電子決済)、大街道までは約25分で、運賃は1,200円(現金)/1,180円(電子決済)です。

大街道は松山でもっともにぎやかなアーケード商店街で、飲食店、ドラッグストア、お土産店がこのあたりに集中しており、ロープウェイで松山城に登る入口でもあります。旅程の中心が買い物と食事、そして松山城なら、大街道周辺に泊まると歩く距離が最小限で済みます。松山市駅には百貨店と伊予鉄の乗り換え機能があり、それぞれに利点があります。

松山空港から道後温泉駅前:約40〜50分、乗り換えなしの直通

松山空港でもっとも実用的なのがこのルートで、リムジンバスで道後温泉駅前まで直通で行けます。所要時間は約40〜50分、運賃は1,200円(現金)/1,180円(電子決済)で、乗り換えはまったく不要です。

1泊目から道後温泉に泊まる予定の方にとって、このルートは荷物を引いて乗り換える手間を省いてくれます。ただし、伊予鉄道は2026年3月7日から四国鉄道周遊券の適用範囲に含まれなくなったため、道後から市街地へ毎日出入りする路面電車は自己負担になります。松山に何日か滞在して頻繁に出入りする予定なら、伊予鉄が自社で出している1日乗車券を検討してもよいでしょう。

特にご注意を:一部の直行便には限定の無料送迎あり

愛媛県は観光促進のため、これまで特定の航空会社の直行便(たとえばエバー航空)に合わせて、限定の無料送迎バスを運行し、旅行者を道後温泉まで直接送ってきたことがあります。こうしたプランは常時あるわけではなく、季節や路線によって調整されます。

ちょうど松山直行便に搭乗する場合は、出発前に愛媛県の観光サイトや航空会社のページで、今期にこのサービスがあるかを確認しておく価値があり、運賃を節約できます。ただし、この種の送迎には通常、乗車資格の制限(たとえば当日のその便の搭乗券の提示が必要)があり、座席にも限りがあります。提供の有無と乗り方は、必ず公式の最新の案内に従ってください。

便限定の無料送迎
便限定の無料送迎

高松から松山への移動:バス、特急、レンタカーはどう選ぶ

高松と松山は2つの県にまたがり、空港直通の交通手段はないため、先に市街地へ出てから乗り換える必要があります。高速バスは約2時間25分〜2時間50分、片道4,400円で全席予約制、JR特急石鎚(いしづち)は約2時間30分で、片道の指定席が約6,700円、レンタカーは約2時間ですが、乗り捨ての場合は別途乗り捨て料金がかかります。予算が限られるならバス、急ぐ場合や座席指定をしたい場合は特急、荷物が多くて地方に寄り道したい場合はレンタカーを検討しましょう。

県をまたぐ選択肢1:高速バス約2時間50分、4,400円

2つの空港の間に直通バスはないため、県をまたぐ場合は必ず先に市街地へ出る必要があります。もっとも安い方法は高速バス「坊っちゃんエクスプレス」で、高松駅またはゆめタウン高松から出発し、大街道、松山市駅、JR松山駅に停まります。

  • 🚌 所要時間:通常便は約2時間50分、停車駅の少ない便は約2時間25分
  • 💰 運賃:大人片道4,400円、往復8,400円(2026年10月1日のダイヤ改正後も運賃は変わりません)
  • 📝 予約:全席指定席で事前予約が必須、そのまま乗車はできません。乗車日の1か月と1日前から発売

予約の際は、各便の停車駅数に注意してください。停車駅が少ない便のほうが早く着きます。多くの便が大街道に停車するのが利点で(停車駅が少ない一部の便は停まりません)、JRより松山の繁華街や宿泊エリアに近い位置に着きます。欠点は、鉄道より便数が少なく、高速道路の状況に左右されることです。予約方法と運賃はバス事業者の当日の案内をご確認ください。

県をまたぐ選択肢2:特急石鎚約2時間30分、約6,700円

鉄道なら、JR特急「石鎚(いしづち)」でJR高松駅からJR松山駅まで約2時間30分で、片道の指定席運賃は(乗車券約3,960円と特急券約2,730円で、合計約6,700円)です。JR四国には、ネット購入限定の割引きっぷもあり、価格がかなり安いので、出発前にチェックする価値があります。便数は高速バスより多く、道路の渋滞の影響も受けないため、時間が読みやすいです。

四国鉄道周遊券を持っていれば、この区間にそのまま乗れます。ただし、周遊券自体は自由席のみで、指定席に座りたい場合は別途「指定席回数券」を購入する必要があります(購入方法と価格はJR四国にご確認ください)。この区間だけ見ても、県をまたぐ移動が2回以上あれば周遊券が得になり始めます。運賃と便数はJR四国の案内をご確認ください。

高松から松山へのJR特急
高松から松山へのJR特急

県をまたぐ選択肢3:レンタカー約2時間、ただし乗り捨て料金も計算

レンタカーはもっとも速く、もっとも柔軟な方法で、高松自動車道と松山自動車道を通って約2時間、途中で新居浜、西条、内子に寄り道することもできます。片道のETC通行料金は、NEXCO西日本の公式料金検索で当日試算した金額を基準にしてください。この区間には公式に告知された固定料金がなく、ネットに出回っている数字のばらつきは大きいです。

ただし、高松空港で借りて松山空港で返す場合は、「乗り捨て手数料」がかかり、県をまたぐ金額は通常10,000円台の水準で、レンタカーのコスト面の優位がそのまま消えてしまいます。解決策は2つあり、1つは同じ空港に戻って返却すること、もう1つはレンタル期間を短くして、本当に車が必要な日だけ借りることです。予約前に、乗り捨て料金の実際の金額を必ず事業者に確認してください。

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四国の交通で準備しておくこと:きっぷ、ネット、送迎の手配

到着後にもっともよく対応が必要になるのは、県をまたぐ移動で周遊券を買うべきか、ネットをどうするか、送迎を手配するかの3点です。以下に選択肢と判断の仕方をまとめます。

価格やプランの内容は頻繁に変わりますので、購入時点の公式またはプラットフォームの案内をご確認ください。

周遊券を買うべきか:県をまたぐ移動が2回あれば分かれ目

四国鉄道周遊券は、5つの鉄道事業者に回数無制限で乗れます。2026年10月1日からは3日券と7日券のみとなり(4日券と5日券は販売終了)、新たに発行される券には小豆島のフェリーも含まれません。県をまたぐ特急区間の運賃を合計して、券の価格と比べてみましょう。

高松から松山のこの区間だけでも、特急指定席は片道約6,700円で、往復では13,000円を超えますが、3日券は12,000円です。つまり1往復だけで元が取れます。ただし、周遊券は自由席のみで、伊予鉄道が適用範囲から外れたため、松山市内の路面電車は自己負担になる点にご注意ください。

四国周遊券の判断
四国周遊券の判断

松山市内:伊予鉄1日乗車券の使いどころ

伊予鉄道はすでに四国鉄道周遊券の範囲に含まれないため、松山市内の移動には別途料金がかかります。伊予鉄には自社発行の市内電車の1日乗車券があり、路面電車の全線に乗れます。

どんなときに買う価値があるでしょうか。その日に道後温泉から大街道へ、さらに松山市駅へ行き、夜にまた道後へ戻るなら、すでに3〜4回乗ることになり、1日乗車券は通常お得です。逆に、JR松山駅から道後まで片道だけなら、片道きっぷを買えば十分です。坊っちゃん列車は専用の乗車券を別途購入する必要があり、通常の1日乗車券には含まれません。この点はよく誤解されます。

送迎の予約:深夜到着と郊外の宿の解決策

四国の空港バスは航空機の発着に合わせて運行されますが、飛行機が大幅に遅れた場合や、宿がバスの行けない郊外の温泉旅館にある場合は、事前予約の送迎がとても役立ちます。運転手が到着ロビーで待っていて、玄関まで直接送ってくれます。

とくに適しているのは、ご高齢の方やベビーカー連れの方がいる、荷物が4個を超える、1泊目から山間部に泊まる、到着時間が深夜にあたる、といったケースです。予約時には正しい便名を入力しておくと、飛行機が遅れても運転手が合わせて対応できます。四国のタクシーや送迎事業者は大都市より少ないため、繁忙期は早めの予約をおすすめします。料金は車種と距離で計算され、プラットフォームの案内に従います。

ネット:四国の山間部は市街地より電波がかなり弱い

バスの時刻を調べたり、地図を見たり、フェリーの便を確認したりするにはネットが必要です。主な選択肢は、出発前に設定しておくeSIM、事前に借りておくポケットWi-Fi、または到着後に購入する物理SIMカードです。四国の空港は規模が小さく、現地で購入できる選択肢は多くないため、出発前に準備しておくことをおすすめします。

とくに注意したいのは通信範囲です。四国の市街地は電波が正常ですが、祖谷、四万十、足摺岬といった山間部や海岸沿いには、はっきりした圏外エリアがあります。こうした場所を旅程に含める場合は、重要な地図、乗車券のQRコード、宿の住所をあらかじめオフラインで保存しておき、リアルタイムの通信だけに頼らないようにしましょう。

ネットと通信プラン
ネットと通信プラン

四国の空港交通で他に注意することは?荷物、便数、出発前のリマインド

四国の運行本数は本州の都市圏よりはるかに少なく、このことがあらゆる場面に影響します。以下の4点を先に確認しておくのがおすすめです。

最終便がとても早い:当日の最終便を調べておく

空港バスは航空機の発着に合わせて運行されますが、市街地の路線バスやJRの普通列車は四国では終了が非常に早く、地方の路線では夜7〜8時にはもう便がないことがよくあります。県をまたぐ高速バスや特急も、終日走っているわけではありません。

現実的な対処法は、航空券を予約したら、到着日と出発日の主な便を先にきちんと調べてスクリーンショットを撮っておくことです。とくに夜遅い便で高松に到着する人は、空港バスの最終時刻と、万一乗り遅れた場合のタクシーという代替手段を必ず確認してください。日本の時刻表は休日と平日で異なるので、調べるときは日付を正しく選びましょう。

荷物:小さな駅にはコインロッカーがない、預け先を先に考える

JR高松駅とJR松山駅にはコインロッカーがありますが、大型のロッカーは数が限られ、繁忙期にはよく満杯になります。この2つの大きな駅を離れると、四国の小さな駅や無人駅には、使えるコインロッカーはほとんどありません。

その日に荷物を引いたまま空港から直接観光地へ行く場合(たとえば到着してすぐ栗林公園へ行くなど)は、先に駅で預けるか、ホテルの荷物預かりサービスを利用することをおすすめします。多くのホテルはチェックイン前でも荷物を預かってくれます。都市間を移動する際は宅配サービスも選択肢ですが、四国の一部の地方では届くまでの日数が長くなるため、時間を計算に入れる必要があります。

よくある勘違い:JR松山駅と松山市駅は別の駅

愛媛でもっとも間違えやすいのは、JR松山駅と松山市駅が2つの異なる駅で、約1.5km離れていることです。JR松山駅はJR四国が運営していて特急の発着駅、松山市駅は伊予鉄が運営していて周辺の商業機能が充実しています。

ホテルを予約するとき、「松山駅」という3文字しか見当たらない場合は、どちらなのかを必ず確認してください。そうしないと、荷物を引いて20分歩くことになり、とても大変です。同様に、交通ルートを調べるときも駅名を正しく選びましょう。さらに、もっと遠いところにも混同のもとがあり、台北にも松山空港があるため、「松山空港」と検索するときは「愛媛」か「日本」を加えないと、誤った情報が見つかってしまいます。

帰りの便:小さな空港でも2時間以上前に

高松空港と松山空港は規模が小さく動線もシンプルですが、国際線のチェックインカウンターは通常、出発前の決まった時間帯にしか開かず、早すぎても入れず、遅すぎると間に合いません。出発の2〜2.5時間前に到着することをおすすめします。

帰りに空港バスを使う場合は道路状況も考慮に入れる必要があり、とくに高松空港は乗車時間が長めです。レンタカーを返却する場合は、給油、返却時の点検、ターミナルへ戻る送迎の時間を見込み、少なくとも30〜40分多めに確保してください。空港内の飲食の選択肢は限られているので、しっかり食事をしたいなら市街地で済ませ、お土産は空港で買うために取っておくのがおすすめです。

立ち寄りのおすすめ宿泊

空港バスの終点はJR高松駅です。1泊目を高松駅か瓦町周辺にしておくと、翌日に小豆島へ船で渡るにも、特急で徳島や松山へ向かうにもスムーズです。道後温泉を旅程の中心にする場合は、松山市街か道後に泊まるのがよく、空港バスが道後温泉駅前まで直通で行けます。

高松空港と松山空港の交通によくある質問

ここでは、四国の空港を利用する旅行者から、とくによく寄せられる質問をまとめます。

Q:高松空港と松山空港の間に直通バスはありますか?

ありません。2つの空港の間に直通の交通手段はなく、まずリムジンバスで市街地へ出てから、高速バスまたはJR特急に乗り換えて県をまたぐ必要があります。高速バスは約2時間25分〜2時間50分(便ごとの停車駅数による)、片道4,400円で全席予約制、JR特急石鎚は約2時間30分、指定席は約6,700円です。レンタカーなら約2時間です。

Q:松山空港から直接道後温泉へ行けますか?

行けます。空港リムジンバスで道後温泉駅前まで直通でき、所要時間は約40〜50分、運賃は1,200円(現金)/1,180円(電子決済)で、乗り換えは不要です。途中でJR松山駅、松山市駅、大街道を経由するので、これらのエリアに泊まる方も同じ便に乗れます。

Q:高松空港から市街地まで、どれくらい時間と費用がかかりますか?

空港リムジンバスでJR高松駅まで、所要時間は約40〜50分、片道運賃は1,000円で、現金または交通系ICカード(ICOCA、Suica、IruCaなど)で支払えます。便は航空機の発着に合わせて運行されるため、飛行機が大幅に遅れた場合は最終便の時刻を先に確認し、必要に応じてタクシーに切り替えましょう。

Q:四国鉄道周遊券で空港バスに乗れますか?

乗れません。空港リムジンバスは四国鉄道周遊券の対象外で、別途料金がかかります。周遊券の対象は5つの鉄道事業者で、2026年10月1日から発行される券には小豆島のフェリーとオリーブバスが含まれなくなり、伊予鉄道も2026年3月7日から適用範囲外になりました。

Q:高松から入って松山から出ることはできますか?

できます。しかも四国を一周するときは、この組み合わせがもっともスムーズで、来た道を戻る必要がありません。ただし、レンタカーと組み合わせる場合は、乗り捨て手数料に注意が必要で、県をまたぐと通常10,000円台の水準になり、コストがかなり上がります。公共交通機関ならこの問題はなく、周遊券と組み合わせるとさらにお得になります。

Q:日本の松山空港と台北の松山空港は関係がありますか?

まったく関係がなく、名前が同じだけです。日本の松山空港は愛媛県松山市にあり、四国西側の玄関口です。情報を検索するときは「愛媛」か「日本」を加えることをおすすめします。そうしないと、台北松山空港の情報が大量に出てきてしまいます。同じように、愛媛にもJR松山駅と松山市駅という異なる2つの駅があるので、宿を予約するときはよく確認してください。

Q:高松空港や松山空港で夜を明かせますか?

おすすめしません。2つの空港は規模が小さく、24時間開いているわけではなく、深夜はほとんどのエリアが閉まり、飲食店や売店も便の時間に合わせて営業しています。早朝の便に乗る場合は、市街地か空港周辺のビジネスホテルに泊まって、朝にタクシーか始発のバスで来るほうが現実的です。営業時間は空港公式サイトでご確認ください。