四国5日間のモデルコース:4県の見どころを巡る厳選ルート

Natural Wonder in Japan - Exploring Eastern Shikoku Island - Travelogues  from Remote Lands
Natural Wonder in Japan – Exploring Eastern Shikoku Island – Travelogues from Remote Lands

四国は香川、徳島、高知、愛媛の4県からなり、4県の県庁所在地は島の四隅に散らばっています。4泊5日で一周するのは「見どころ巡り型」の旅程で、1日平均1時間半から2時間半を移動に費やします。

不可能ではありませんが、まずそのペースを受け入れる必要があります。以下ではまず全体の構成と移動手段の選び方を説明し、そのあと日ごとに分解し、最後に負担を減らしたバリエーションを紹介します。所要時間と料金はすべて2026年8月に調べた参考値で、実際には公式の当日の案内をご確認ください。

負担の目安:毎日1時間半〜2時間半は移動

4つの都市間の移動を合計すると約540kmになります。車で高速道路を走る場合、4区間はそれぞれ1時間15分、2時間15分、2時間20分、2時間です。鉄道は一般にもっと時間がかかり、徳島〜高知と高知〜松山は乗り換えが必要です。

計算すると、5日のうち4日は「午前に移動、午後に観光」のペースになります。4県の代表的なスポットを一度に見たい旅行者に向いており、ゆっくり巡りたい場合は高知か徳島のどちらかの県を外し、浮いた時間を残りの場所に回すことをおすすめします。判断基準は、4日続けて早起きしてチェックアウトできるかどうかです。

なぜ反時計回りか:高松から徳島へ向かうのが最もスムーズ

四国の地理はシンプルで、香川が北、徳島が東、高知が南、愛媛が西です。高松を出発して東から南へ回り、元の場所に戻るのが反時計回りの周遊で、交差や引き返しは一切ありません。

時計回り(高松-松山-高知-徳島-高松)ももちろん可能ですが、最も短い高松〜徳島の区間が最後に来る点が違います。反時計回りの利点は、初日の移動が最も短い(1時間15分だけ)ため、ウォームアップになり、到着日にあまり疲れないことです。松山空港から出入りする場合は、順番を一つずらすだけで、原則は変わりません。

最初の決断:車か、四国の鉄道周遊パスか

四国の鉄道は本州に比べて本数がかなり少なく、とくに徳島〜高知は阿波池田で乗り換え、高知〜松山は多度津経由で乗り換えが必要なうえ本数も少なめです。鉄道だけで回ると、旅程は時刻表に強く縛られます。

車は自由度が明らかに高く、大歩危や仁淀川など途中のスポットは、車でなければ立ち寄れません。ただし四国の山間部は道が狭くて難度が高く、高速道路の料金も安くありません。現実的なおすすめは、山間部や渓谷に行きたいなら車、4つの市街地と主要スポットだけなら、鉄道と周遊パスで十分で、駐車場の心配もないということです。

宿泊のペース:4泊を4都市に分けるか、3都市に分けるか

標準的な分け方は、徳島、高知、道後温泉、高松で各1泊です。メリットはまったく引き返さないこと、デメリットは毎日ホテルを替えて荷物を運ぶことです。

もう一つの分け方は、最後の2泊をどちらも高松にする方法です(4日目に高松へ戻り、5日目は高松市内)。最後の2日は荷物を動かさずに済み、空港も同じ側にあります。4泊の中で最もお金をかける価値があるのは道後温泉の夜です。日本最古級の温泉の一つで、本館で入浴したあと浴衣姿で温泉街を散歩するのは、この旅のハイライトです。宿は駅や商店街から歩いて行ける場所を優先して選びましょう。

四国の都市間の距離は?4区間の距離と所要時間を徹底比較

旅程を組む前に、各区間の距離と所要時間を確認しておきましょう。以下のデータは、車で高速道路を使う場合とJR特急を使う場合の2通りで見積もったものです。

所要時間は道路状況、本数、乗り換えによって変わりますので、調べた当日の実際のダイヤをご確認ください。

高松から徳島:約75km、最も短い区間

4区間のうち最短で、約75kmです。車で高速道路を使えば約1時間15分、鉄道は高徳線の特急で約1時間10分で、どちらもほぼ同じです。本数も比較的多く、四国では時刻表をあまり心配しなくてよい数少ない区間です。

距離が短いため、この区間は初日に向いています。高松空港に到着し、市内で車を受け取るか電車に乗って、昼前に出発すれば、午後には鳴門で渦潮を見られます。徳島から高松へ日帰りで往復することもできなくはありませんが、南へ進むなら、そのまま徳島に泊まるほうがスムーズです。

徳島から高知:約155km、鉄道は乗り換えが必要

約155kmで、車で高速道路を使えば約2時間15分です。鉄道は阿波池田で乗り換える必要があり、所要時間は車より明らかに長くなりますので、JR四国の時刻表をご確認ください。この区間のルートは吉野川流域を通り、大歩危・小歩危がある場所です。

車のメリットはここで特にはっきりします。途中で高速を降りて大歩危峡の遊覧船に乗り、見終わったらそのまま南下でき、わざわざ1日を割く必要がありません。鉄道の場合は、土讃線そのものが大歩危駅を通り、車窓の景色は素晴らしいのですが、下車して観光し次の電車に乗ると、かなりの時間を取られます。電車の間隔を事前によく調べておく必要があります。

高知から松山:約160km、鉄道の本数が最も少ない区間

約160kmで、車で高速道路を使えば約2時間20分です。鉄道は多度津で乗り換える必要があり、調べた結果では約4時間50分(乗り換え2回を含む)、本数も4区間の中で最も少なくなっています。鉄道だけの旅程では、最もつまずきやすい区間です。

高知から松山:約160km、鉄道の本数が最も少ない区間
高知から松山:約160km、鉄道の本数が最も少ない区間

車の旅行者は、仁淀川に寄り道することもできます。日本一水質が良いと言われる川で、安居渓谷や水晶淵の水の色は、名物の「仁淀ブルー」です。ただしこの区間は県道と山道で、ナビが狭い道に案内することがあるため、幹線道路を走り続けてください。鉄道の場合は仁淀川を組み込むのが難しいので、高知から現地の半日ツアーに参加する形に切り替えるとよいでしょう。

松山から高松:約150km、瀬戸内海沿いに戻るルート

約150kmで、車で高速道路を使えば約2時間、鉄道は予讃線の特急で約2時間30分です。この区間は瀬戸内海沿いを走り、四国で最も気持ちの良いルートの一つで、鉄道の海が見える区間は特にきれいです。

松山から高松:約150km、瀬戸内海沿いに戻るルート
松山から高松:約150km、瀬戸内海沿いに戻るルート

帰り道で最も立ち寄りやすいのは金刀比羅宮(琴平)で、高速のインターを降りるか、JRや琴電で行けます。車の旅行者はさらに父母ヶ浜まで足を延ばして夕日を見ることもできますが、潮の状態や天候の条件次第です。この日は旅程の自由度が最も高く、当日の体力に合わせて調整するのにも最適です。

岡山や関西から四国へ入る:海を渡る3つのルート

岡山や関西から四国へ入るには、海を渡るルートが3つあります。瀬戸大橋(岡山-香川、鉄道あり)、明石海峡大橋(神戸-淡路島-徳島、道路のみ)、しまなみ海道(広島・尾道-愛媛・今治、道路と自転車道)です。鉄道で使えるのは瀬戸大橋だけで、岡山から高松まで約1時間です。四国の鉄道周遊パスには本州区間は含まれず、別途切符が必要です。車の場合、3つの橋はいずれも本州四国連絡高速道路で、橋の区間の通行料金はSEP高速道路周遊パスに含まれません(両端のインターチェンジ自体はカバーされます)。返却時に別途精算します。

本州から四国へ
本州から四国へ
讃岐うどん巡りガイド2026:セルフ店の注文の流れ、かけとぶっかけの食べ方、高松と丸亀の必食名店を徹底解説

讃岐うどん巡りガイド2026:セルフ店の注文の流れ、かけとぶっかけの食べ方、高松と丸亀の必食名店を徹底解説

讃岐うどんの食べ方は?香川県内にはうどん店が600軒以上あり、「うどん巡り」にはひとつながりのルールがあります。本記事の2026年版ガイドでは、セルフ店と製麺所タイプの注文の流れ、かけ/ぶっかけ/釜揚げ/釜玉の4大食べ方

四国5日間は毎日どう組む?日ごとの旅程とバリエーションを徹底解説

以下は反時計回りの周遊の日ごとの計画で、毎日の移動量と主な行程を示しています。続いて2つのバリエーションと、最もよくある組み間違いを紹介します。

各スポットの営業時間や入場料は変更されることがあるため、出発前に公式の案内をご確認ください。

1日目:高松から徳島へ、鳴門の渦潮と阿波おどり

この日の車での移動は約1時間15分です。午前に高松を出発して徳島県へ向かい、午後は鳴門公園で渦潮を見ます。観潮船で海面から近づくこともできれば、渦の道で橋の下の遊歩道から見下ろすこともできます。

最も重要なのは潮時です。渦潮がはっきり見えるのは1日にいくつかの時間帯だけで、大潮の日と小潮の日では規模が大きく異なります。到着時間を決める前に必ず当日の潮見表を確認してください。そうしないと空振りに終わります。夜は徳島市内に戻って徳島ラーメンを食べ、阿波おどり会館で伝統の踊りの公演を見ます(祭りの期間以外も常設公演があります)。宿泊は徳島市です。

2日目:徳島から高知へ、大歩危の遊覧船とひろめ市場

この日の車での移動は約2時間15分です。午前に南へ向かい、徳島と高知の境を通って、吉野川流域の大歩危で渓谷の遊覧船に乗り、両岸の結晶片岩を眺めます。船の所要時間は約30分です。

午後は高知市内に着き、高知城を見学します。日本に現存する12天守のひとつで、天守と本丸御殿がどちらも残る数少ない城です。夜はひろめ市場へ。建物の中に屋台と共用の長テーブルがぎっしり並び、炙りたての鰹のたたきは必食です。注意:車の場合、夜に日本酒を飲みたいなら歩いて行ける場所にホテルを予約する必要があります。日本では飲酒運転は一切許されません。

3日目:高知から松山へ、仁淀ブルーと道後温泉

この日の車での移動は約2時間20分です。車の場合は、先に仁淀川の安居渓谷や水晶淵に寄り道して、蛍光色に近い青緑の水を眺めることができ、四国で最もフォトジェニックな自然景観の一つです。鉄道の場合は、そのまま県をまたいで松山へ向かいます。午後に松山に着いたら、レトロな坊っちゃん列車で市内を回れます(伊予鉄道が運行、専用の乗車券を別途購入する必要があります)。夜は道後温泉エリアに宿泊し、道後温泉本館で入浴したあと、浴衣姿で温泉街を散歩します。本館の修復工事と入浴プランは近年変更されているため、現地の案内をご確認ください。

4日目:松山城と金刀比羅宮、夜は骨付鳥

この日の車での移動は約2時間です。午前はまず松山城へ。ロープウェイかリフトで山腹まで行き、そこからしばらく歩きます。天守閣からは松山市街と瀬戸内海を見渡せます。昼前に出発して香川へ戻ります。

午後のメインは金刀比羅宮です。心づもりをしておきましょう。参道口から本宮までは785段の石段で、往復約2時間です。さらに奥社まで行くと合計1,368段になり、多くの人は本宮で引き返します。上りきったら参道でうどんを食べるか、金箔ソフトクリームをいただきましょう。夜は高松に戻って香川名物の「骨付鳥」(骨付きの焼き鶏もも肉)を食べ、宿泊は高松市です。

5日目:栗林公園と北浜アリー、ゆったり締めくくり

最終日は長距離の移動はありません。午前は栗林公園へ。江戸時代の大名庭園で、背後の紫雲山を借景にしています。園内の掬月亭では腰を下ろして抹茶をいただきながら池の景色を眺められ、ゆっくり歩く価値のある場所です。

午後は高松港そばの北浜アリーへ。古い倉庫を改装したカフェやセレクトショップが集まるエリアで、最後の買い物に向いています。飛行機が夕方なら、琴電に乗って瓦町で街歩きをすることもできます。高松空港と市内を結ぶバスは40〜50分かかるため、帰りの時間には余裕を持ち、ぎりぎりになって慌てて乗ることのないようにしましょう。

バリエーションA:高知を外して3県のんびり版に

毎日の移動を急ぎたくないなら、最も効果的な負担軽減は高知を外すことです。「高松-徳島-(大歩危・祖谷)-松山-高松」に変更し、浮いた時間を祖谷渓と道後温泉に回して、それぞれ1泊します。

このバリエーションは、ご高齢の方や幼いお子さま連れのご家族に特に向いており、初めて四国を訪れる方にもおすすめです。祖谷のかずら橋と温泉旅館に加え、道後温泉を楽しめるため、4県を無理に回るより体験の密度はむしろ高くなります。デメリットは、高知の鰹のたたきと高知城を楽しめないことですが、次の旅行にとっておけます。

バリエーションB:小豆島を加えて瀬戸内海を旅程に

山間部より島に興味があるなら、高知の区間を小豆島に替えることもできます。高松港から普通フェリーで土庄港まで約1時間、島にはエンジェルロード(引き潮のときだけ現れる砂州)、寒霞渓、醤油の里があります。

このバリエーションは、四国の鉄道周遊パスを持つ方に特にお得です。高松〜土庄の普通フェリーと島内のオリーブバスはパスに含まれ、1日の交通費を別途払う必要がありません(ただし高速船は対象外です)。島内のバスは本数が少ないので、島に着いたらまず時刻表を入手し、帰りの船の時刻から逆算しましょう。エンジェルロードは引き潮のときしか歩けないため、潮見表を事前に確認してください。

高松港から小豆島:フェリーの所要時間約60分、大人片道700円

高松港から小豆島の土庄港までのフェリーの所要時間は約60分で、大人片道700円、子ども350円、自動車も積載できます。島内には路線バスの「オリーブバス」が各港と観光スポットを結んでいますが、本数は多くないため、時刻表を調べてから帰りの船の時刻を逆算することをおすすめします。運航ダイヤと料金は変更されることがあるため、出発前にフェリー会社の公式サイトの案内をご確認ください。

最もよくある組み間違い:祖谷と四万十を同じ日に入れる

四国の旅程で最も典型的な失敗です。祖谷渓は徳島西部の山間部、四万十川は高知の南西部にあり、両者は非常に離れていて、間に高知市街もはさみます。車で4時間以上かかり、しかもどちらも低速で走る必要のある山道と狭い道です。

5日間の旅程では、たいていどちらか一方しか選べません。四万十は、本来7日以上の周遊のほうが向いています。同様の組み間違いには、足摺岬を5日間の旅程に詰め込むこと(高知の最南端にあり、往復だけで丸1日かかります)や、道後温泉から高松へ日帰りで往復すること(往復5時間)もあります。原則は変わりません。まず移動時間を書き出してから、スポットを埋めていきましょう。

潮時の落とし穴:渦潮はいつでも見られるわけではない

2時間も車を走らせて鳴門に着いたのに、穏やかな海面しか見られなかったという人は多くいます。理由は、渦潮の規模が完全に潮の満ち引きで決まるからです。はっきりした渦潮が現れるのは1日のうち満潮・干潮の前後のいくつかの時間帯だけで、大潮の日(満月と新月の前後)は小潮の日よりはるかに壮観です。

正しい方法は、観潮船の事業者が発表している「見頃時刻」を先に調べ、そこから逆算して当日に高松を何時に出発するかを決めることです。日程に融通がきくなら、大潮の日を選んで行くのもよいでしょう。渦の道(橋の下の遊歩道)と観潮船の2つの見方には、それぞれ長所と短所があり、前者は船酔いの心配がなく、後者はより迫力があります。入場料と乗船料は現地の案内に準じます。

鳴門の渦潮の潮時の落とし穴
鳴門の渦潮の潮時の落とし穴

渦の道:大鳴門橋の下の450m遊歩道の営業時間と入場料

「渦の道」は大鳴門橋の桁内に設けられた450mの遊歩道で、突き当たりの展望室の床にはガラス窓があり、約45mの高さから鳴門の渦潮を見下ろせます。営業時間は3月〜9月が9:00〜18:00、10月〜2月が9:00〜17:00で、入場料は大人510円、中高生410円、小学生250円です。大きな渦は、3月下旬〜4月下旬と9月下旬〜10月下旬の大潮の時間帯に出やすくなります。

最新の変更:伊予鉄が周遊パスの対象外に

松山区間を計画するときの注意点です。伊予鉄道は2026年3月7日から四国の鉄道周遊パスの対象に含まれなくなり、JR松山駅から大街道、道後温泉までの路面電車は自費で乗る必要があります。

ネット上のガイドの多くは「伊予鉄を含む」と書いているため、それに従うと現地で追加料金を求められるおそれがあります。伊予鉄の市内電車1日乗車券を購入することをおすすめします。当日に松山市内で3か所以上を回るなら、1日乗車券のほうが片道運賃よりお得になるのが一般的です。坊っちゃん列車は以前から専用の乗車券を別途購入する必要があります。対象範囲は再び変更される可能性があるため、公式の最新の案内をご確認ください。

松山市内の交通の最新の変更
松山市内の交通の最新の変更
徳島市の宿泊おすすめ2026:徳島駅前のホテルと民宿16選、最上階の天然温泉、眉山ビュー、阿波おどり期間の予約ガイド

徳島市の宿泊おすすめ2026:徳島駅前のホテルと民宿16選、最上階の天然温泉、眉山ビュー、阿波おどり期間の予約ガイド

徳島市の宿はどう選ぶ?この街はそれほど大きくなく、泊まる価値のある場所はほとんどがJR徳島駅から南へ歩いて10分の範囲に集中しています。本記事では徳島市内のホテルと民宿を16軒厳選し、駅前で唯一、最上階に天然温泉があるビジネスホテルから、眉山の山頂の景観が楽しめる宿、そして一

四国5日間の交通費はいくら?周遊パスと車のプランを徹底比較

四国5日間の交通費は、鉄道を選ぶか車を選ぶかで決まります。以下で2つのプランの考え方を整理し、そのうえでいくつかの補完的な選択肢を紹介します。

金額はすべて2026年8月に調べた参考値です。公式または予約プラットフォームの当日の案内をご確認ください。

プランA:四国の鉄道周遊パス、県をまたぐ2回の移動で元が取れる

5日間の周遊には5日券(海外事前購入価格は約17,000円)を組み合わせるのが最も分かりやすい組み合わせです。6社の鉄道事業者、小豆島のフェリー、オリーブバスが対象で、県をまたぐ特急は片道だけで数千円かかることも多く、4区間を回れば通常は大きくお得になります。

2つの制限に注意してください。1つは自由席のみが対象で、指定席に乗りたい場合は別途「指定席回数券」(1組4枚で約1,200円)を買う必要があること。もう1つは、伊予鉄道が対象外になったため、松山市内の路面電車は自費になることです。また、旅程で鉄道を使うのが3日間だけの場合(たとえば最初と最後の2日がどちらも同じ都市にいる場合など)、3日券を買って不足分の片道運賃を買い足したほうが安くなることもあります。

プランB:車でSEP高速道路周遊パスを組み合わせる

車は自由度が高く、大歩危、仁淀川、父母ヶ浜などのスポットを組み込むのに向いています。通行料金を節約するために、外国人旅行者向けのSEP高速道路周遊パスを追加で購入することをおすすめします。SEPはカレンダーの日付単位で計算され、24時間制ではありません。たとえば月曜の午後3時から木曜の午後3時まで借りた場合、3日間にもかかわらず4つの日付にまたがるため、4日版が必要になり、計算を間違えやすい点です。また、海を渡る3つの橋(瀬戸大橋、明石海峡大橋、しまなみ海道)の料金はSEPに含まれず、別途精算が必要です。軽自動車(黄色ナンバー)もSEPを申し込めますが、公式の規定では料金は普通車と同じ扱いとなり、通常の軽自動車割引は受けられません。

プランC:都市間は鉄道、山間部だけ部分的にレンタカーを組み合わせる

3つ目の選択肢はよく見落とされます。主に周遊パスで鉄道に乗り、必要な1〜2日だけ車を借りるというものです。たとえば、徳島で1日車を借りて祖谷と大歩危を回ったり、高知で1日車を借りて仁淀川へ行ったりして、残りの都市間の移動は同様に特急に乗ります。

こうすれば、最も運転が難しい山道以外の長距離運転を避けられ、5日間ずっとレンタル料金と駐車料金を払う必要もありません。デメリットは、車の受け取りと返却に時間がかかることと、周遊パスの日数の組み方に注意が必要なことです(車を借りる日にはパスを使わないかもしれません)。リストの中に、車でなければ行けない場所が1〜2か所しかないなら、組み合わせが総コストを最も抑える方法になることがよくあります。

チャーター車で補う:祖谷と仁淀川への第3の道

祖谷渓の片側1車線で対面通行の区間や、四万十の沈下橋は、山道の経験がないドライバーにとって非常に負担が大きい場所です。行きたいけれど自分で運転したくない場合は、チャーター車や地元の観光バスのツアーが最も現実的な補完手段です。

やり方は、メインの旅程は周遊パスで都市を回り、山間部の1日だけ道に詳しい運転手に任せることです。料金は車両と時間で決まり、4人以上で割り勘にすれば通常は受け入れられる金額で、狭い道ですれ違う心配や駐車の心配もありません。予約の際は、通行料金と駐車料金が含まれているか、宿泊先に合わせて送迎してもらえるかを確認しておきましょう。

山間部のスポットをチャーター車で補う
山間部のスポットをチャーター車で補う

高松発の日帰りプラン:小豆島と金刀比羅宮

最終日にまだ余裕があるなら、高松は出発拠点にぴったりです。小豆島は日帰りで往復でき(フェリー片道約1時間)、金刀比羅宮もJRや琴電で半日の行程です。

自分でフェリーやバスの時刻を調べたくない場合は、主なスポットをまとめて回る日帰りツアーに参加することもできます。特に小豆島はバスの本数が少ないので、ツアーのほうがかえって効率的です。小豆島の寒霞渓ロープウェイと各スポットの入場料は周遊パスに含まれず、別途購入が必要です。

高松発の短い日帰りプラン
高松発の短い日帰りプラン

道後温泉の夜:一泊二食と浴衣散歩

4泊の中で最もグレードアップする価値があるのは道後温泉の夜です。このあたりの旅館は一泊二食つきが多く、夕食は瀬戸内海の海の幸の会席で、入浴後にまた食事を探しに出かける必要はありません。浴衣で本館や周辺の商店街を歩くのは、この旅で最も記憶に残る光景です。

予約の際は3つの点に注意してください。送迎や駐車場があるかどうか、夕食の開始時間(多くの旅館は6時半までの着席を求めます)、そして本館の入浴券が含まれているかどうかです。さらに、道後に泊まると毎日市内への行き来に伊予鉄の路面電車に乗ることになりますが、すでに周遊パスの対象外なので、この交通費は別に見込んでください。

四国5日間の旅程で注意すること:季節、本数、出発前のポイント

Japan Interactive Travel Map
Japan Interactive Travel Map

ルートが決まったあとも、体験に直接影響することがいくつかあります。本数の多さ、季節、荷物、予算です。

本数が少ない:時刻表は参考ではなく旅程の骨格

四国の鉄道は本州よりずっと本数が少なく、高知から松山の区間の特急は1日に数本しかなく、普通列車は区間によっては1時間に1本もありません。つまり鉄道の旅程では「だいたい何時に着く」という組み方はできません。

正しい方法は、まず毎日乗る数本の列車を決め、そこからさかのぼってスポットを埋めていくことです。最終列車も想像より早く、田舎の路線では夜7〜8時に終わるのもよくあります。出かける前に、その日の肝心な列車の時刻を画面キャプチャで保存しておけば、電波のない山間部でも慌てずに済みます。車の場合は、ガソリンスタンドやレストランも同様に早く閉まることに注意してください。

季節:台風と梅雨が旅程を直接書き換える

四国の降水量は日本でも上位で、特に高知の一帯は多くなります。夏から秋の台風シーズンには、山間部の道路が落石で閉鎖されることがあり、大歩危の遊覧船や観潮船もいずれも運休になります。梅雨(6月中旬〜7月)は、一日中雨になることを覚悟しておく必要があります。

春の桜と11月の紅葉の時期が最も美しい一方、宿泊料金と人出も同時に高くなります。冬は平地は穏やかですが、山間部(石鎚山系、祖谷)は凍結することがあり、車の場合はスタッドレスタイヤを確認してください。全体として、4月中旬〜下旬から5月、そして10月は、天候と人出のどちらも比較的過ごしやすい時期です。旅程には雨の日の予備プランを1つ残しておくのがおすすめです。

荷物:小さな駅にコインロッカーはなく、宅配便が便利な解決策

JR高松駅とJR松山駅にはコインロッカーがありますが、大型のロッカーはよく満杯になります。大きな駅を離れると、四国の小さな駅や無人駅には荷物を預ける設備がほとんどありません。毎日都市を替える旅程では、荷物が最も体力を消耗する部分になります。

2つの解決策があります。1つは手荷物宅配を使い、大きな荷物を最後の2泊のホテルに直接送って、途中は小さな荷物だけを持つ方法です。もう1つは、ホテルの荷物預かりを活用し、チェックアウト後に預けて、観光が終わってから取りに戻る方法です。四国の一部の地方では宅配の日数が長くなるため、県をまたいで送る前に、届く日を必ず確認してください。

予算:周遊パス以外にかかる固定費

最も過小評価されやすいのは、周遊パスの対象外となる部分です。松山の伊予鉄の路面電車(対象外になりました)、小豆島の寒霞渓ロープウェイ、各スポットの入場料、観潮船や大歩危の遊覧船の乗船料、そして高速バスです。

また、指定席回数券(1組4枚で約1,200円)は、繁忙期にはほぼ必須の出費です。車の場合は、レンタル料金、燃料、SEP、海を渡る橋の通行料金、駐車料金を加えます。「都市間の移動」と「現地での細かな移動と入場料」の2つに分けて予算を見積もることをおすすめします。そうしないと過小評価しがちです。金額はすべて、出発前に調べた公式の案内に準じます。

あわせて検討したい宿泊のヒント

道後温泉本館 神の湯の入浴時間は6:00〜23:00(最終入場22:30)で、JR松山駅から伊予鉄の路面電車で道後温泉まで約25分です。四国5日間の旅程で1泊を道後に充てれば、到着後すぐに入浴し、浴衣で温泉街を散歩して、翌日に松山城へ行くか高松へ戻ることができます。

2026年 道後温泉の宿泊おすすめ:道後温泉の旅館とホテル15選、展望露天風呂、庭園のある老舗、お手頃な選択肢を徹底解説

2026年 道後温泉の宿泊おすすめ:道後温泉の旅館とホテル15選、展望露天風呂、庭園のある老舗、お手頃な選択肢を徹底解説

道後温泉の宿はどう選ぶ?愛媛・松山にある日本最古の温泉郷

四国5日間の旅程のよくある質問

以下は、四国5日間の旅程を計画する旅行者から特によく寄せられる質問をまとめたものです。

Q:4泊5日で本当に4県を回れますか?

回れますが、見どころ巡り型で、1日平均1時間半〜2時間半を移動に費やし、4日続けて早起きしてチェックアウトすることになります。ゆっくり巡りたい方や、ご高齢の方・幼いお子さまが同行する場合は、高知か徳島のどちらかの県を外し、その時間を祖谷と道後温泉に回すことをおすすめします。

Q:四国5日間は車と鉄道のどちらがよいですか?

4つの市街地と主要スポットだけなら、鉄道と四国の鉄道周遊パスで十分で、駐車場の心配もありません。ただし大歩危、仁淀川、祖谷、父母ヶ浜など、途中や山間部のスポットへ行きたいなら、車のほうが明らかに自由度が高くなります。組み合わせることもでき、都市間は鉄道に乗り、必要な1〜2日だけレンタカーを借りる方法もあります。

Q:5日間の旅程では何日券の周遊パスを買えばよいですか?

4県を周遊するなら、通常は5日券(海外事前購入価格は約17,000円)を買います。ただし、最初と最後の2日がどちらも同じ都市にいて県をまたぐ移動がない場合は、3日券(約12,000円)を買って片道運賃を買い足したほうが安くなることもあります。券は連続した日数制で、飛び飛びには使えず、使用開始日は長距離移動の日に合わせる必要があります。

Q:鳴門に行っても渦潮が見られない人がいるのはなぜですか?

潮時が合っていないからです。渦潮がはっきり見えるのは1日のうちいくつかの時間帯だけで、大潮の日(満月と新月の前後)は小潮の日よりはるかに壮観です。観潮船の事業者が発表している見頃時刻を先に調べ、そこから出発時間を逆算してください。日程に融通がきくなら、大潮の日を選んで行くのもよいでしょう。

Q:祖谷と四万十は同じ日に入れられますか?

できません。2つの場所は非常に離れており、間に高知市街をはさみ、車で4時間以上かかり、どちらも山道や狭い道です。5日間の旅程ではどちらか一方しか選べず、四万十は7日以上の周遊のほうが向いています。足摺岬も、往復だけで丸1日かかるため、5日間の旅程に詰め込むのはおすすめしません。

Q:松山の路面電車は四国の周遊パスでまだ使えますか?

使えなくなりました。伊予鉄道は2026年3月7日から四国の鉄道周遊パスの対象外になっており、松山市内の路面電車と郊外電車はいずれも自費です。当日に市内で3か所以上を回るなら、伊予鉄自身の市内電車1日乗車券を検討してもよいでしょう。坊っちゃん列車は以前から専用の乗車券を別途購入する必要があります。

Q:大阪や岡山から四国へ入る場合は、別に切符を買う必要がありますか?

必要です。四国の鉄道周遊パスには本州区間は含まれず、岡山から高松までの瀬戸大橋線は別途切符を購入する必要があります。ただし、JR四国旅行センター梅田支店(大阪)や日本旅行TiS岡山支店で事前に周遊パスを引き換えておけば、高松に着いてすぐ使えます。車の場合、3つの海を渡る橋の通行料金はSEPに含まれません。