乳頭温泉郷のおすすめ宿泊2026:鶴の湯、妙乃湯、田沢湖周辺の温泉旅館の選び方

雪の中の乳頭温泉郷の温泉旅館

乳頭温泉郷は秋田県仙北市の乳頭山麓にあり、鶴の湯、妙乃湯など七つの秘湯と、田沢湖周辺のリゾートホテルが集まる、東北を代表する温泉宿泊エリアです。冬の12月〜2月は雪見露天風呂が最も人気で、鶴の湯と妙乃湯は雪のシーズンにすぐ満室になるため、早めの予約をおすすめします。夏〜秋は田沢湖の遊覧船や角館の紅葉も楽しめます。JR田沢湖駅から羽後交通のバス「乳頭線」で乳頭温泉郷まで約45〜48分、田沢湖高原温泉までは約30分です。湖畔や高原の旅館の一部では、予約制の駅送迎を行っています。以下では、高級な秘湯、ミドルクラス、お手頃なリゾート、湖の眺めが特色の宿の4タイプに分けて、現在予約できる14軒をまとめました。

宿名価格帯設備のポイント
鶴の湯温泉(本陣)高級混浴の白濁した硫黄泉の露天風呂
妙乃湯高級金の湯・銀の湯、宿泊客は貸切風呂が無料
孫六温泉 六庵高級客室6室の高価格帯の小さな旅館
鶴の湯別館 山の宿高級囲炉裏での朝夕食、貸切風呂
花心亭しらはま高級全室に食事処付き、懐石料理
黒湯温泉ミドルクラス茅葺き屋根の湯治場、冬期休館
蟹場温泉ミドルクラス唐子の湯の混浴露天風呂
休暇村乳頭温泉郷ミドルクラス洋室タイプ、バスが玄関前まで直行
亀の井ホテル 田沢湖ミドルクラス高原温泉の大浴場と露天風呂
田沢湖レイクリゾートお手頃ビュッフェ、キッズスペース
田沢高原ホテルお手頃バス停の目の前、スキー場のゲレンデに直結
田沢湖ローズパークホテルお手頃辰子像のそばの湖畔のホテル
駒ヶ岳温泉お手頃山芋鍋と地元のそば
湖畔浪漫の宿 かたくりの花湖の眺めが特色一部の客室から田沢湖が見える

高級な秘湯の宿はどう選ぶ?

鶴の湯温泉(鶴の湯温泉・本陣)

鶴の湯は乳頭温泉郷でいちばん古い秘湯で、1638年には秋田藩主・佐竹義隆が湯治をした記録があります。茅葺き屋根の本陣の建物と白濁した混浴露天風呂は「日本の秘湯の王」とも並び称されます。館内には泉質の異なる4つの源泉があり、女性は専用の通路から混浴の湯船に入れます。

  • 料金:約15,550円〜/人(本陣、1泊2食、公式サイト掲載)
  • アクセス:JR田沢湖駅から乳頭線のバスで約34分、「アルパこまくさ」バス停へ。事前にバスの便を電話で伝えておくと、旅館の送迎車が迎えに来ます
  • 設備のポイント:混浴の白濁した硫黄泉の露天風呂、茅葺き屋根の本陣の客室、本陣の部屋での囲炉裏の夕食、山芋鍋。日帰り入浴は700円(10:00〜15:00、月曜定休)、予約電話は0187-46-2139です。
鶴の湯温泉の乳白色の混浴露天風呂
鶴の湯温泉(鶴の湯温泉・本陣)(Photo: Fumiaki Yoshimatsu from Tokyo, Japan / CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

妙乃湯(妙乃湯温泉)

妙乃湯は先達川の渓谷のそばにあり、現代的な和洋折衷のデザインです。金の湯と銀の湯の2つの泉質があり、宿泊客は貸切風呂「やわらぎの湯」を無料で利用できます。七湯の中で、女性やカップルにいちばん人気の旅館です。

  • 料金:約19,500円〜/人(1泊2食、公式サイト掲載)
  • アクセス:JR田沢湖駅から乳頭線のバスで「妙乃湯温泉前」バス停へ。降りて徒歩約1分
  • 設備のポイント:金の湯(硫酸塩泉)と銀の湯(単純泉)、宿泊客は貸切風呂が無料、秋田の食材を使った創作料理、渓流と滝の景色。日帰り入浴は1,000円(営業時間は公式サイトのお知らせをご確認ください)。宿泊の快適さを重視する方に向いています。

孫六温泉 六庵(孫六温泉)

孫六温泉は乳頭温泉郷でいちばん奥にあります。もとは素朴な湯治宿でしたが、改装後に「孫六温泉 六庵」として新たにオープンしました。客室は6室のみで、高価格帯の小さな旅館です。単純硫黄泉の混浴露天風呂と、単純温泉の「石の湯」に入れます。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:「乳頭温泉」バス停から林道を約800m(約15分)歩く必要があり、大きなスーツケースはおすすめできません
  • 設備のポイント:客室6室の小さな旅館、混浴露天風呂、石の湯、樽型サウナ。静かな秘湯体験を求める方に向いています。

鶴の湯別館 山の宿(山の宿)

山の宿は鶴の湯本館の手前にある、東北の曲がり家風の木造平屋の建物です。客室にはバス・トイレが付き、朝夕食は「庵」で囲炉裏を囲んでいただきます。宿泊客は無料の送迎バスで鶴の湯本館へ行き、入浴できます。

  • 料金:約18,850〜25,450円/人(1泊2食、公式サイト掲載)
  • アクセス:鶴の湯本館の手前に位置し、宿泊中は送迎バスで本館の浴場を往復できます
  • 設備のポイント:囲炉裏での朝夕食、貸切風呂、鶴の湯本館にも入浴可能。人混みを避けながら鶴の湯の源泉に入りたい方に向いています。

花心亭しらはま(花心亭しらはま)

花心亭しらはまは田沢湖の東岸、春山地区にあり、数歩で湖畔に出られます。全室に食事処があり、地元の食材を使った創作懐石料理を提供しています。貸切の家族風呂は評価が高いです。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅からバスで約12分、「公園入口」バス停から徒歩1分。無料の駅送迎もあります(前日までの予約が必要)
  • 設備のポイント:全室に食事処、貸切の家族風呂、創作懐石料理、湖畔の静かな環境。温泉の質と料理の繊細さを両立させたい方に向いています。

ミドルクラスの温泉旅館セレクション

黒湯温泉(黒湯温泉)

黒湯温泉は茅葺き屋根の湯治場の風情を残し、黒いミネラルを含んだ湯で知られています。館内にテレビとインターネットはなく、ブナ林に囲まれています。営業期間は4月中旬〜11月中旬ごろで、冬は休館です。2026年8月24日から混浴の内湯が工事のため使用停止となっていますが、露天風呂は通常どおり利用できます。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。公式サイトのオンライン予約または電話で予約できます
  • アクセス:「休暇村前」バス停からブナ林を約25分歩きます。宿泊客は「乳頭蟹場温泉」バス停発の送迎車を予約できます
  • 設備のポイント:茅葺き屋根の湯治場、ブナ林の景色を望む露天風呂、テレビ・インターネットのない湯治の雰囲気。デジタル機器から離れて、静かに湯治をしたい方に向いています。

蟹場温泉(蟹場温泉)

蟹場温泉は、林道を約50m歩いて混浴露天風呂「唐子の湯」へ向かいます。通年営業で、冬でも泊まれる乳頭の秘湯のひとつです。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅から乳頭線のバスで約48分、終点の「乳頭蟹場温泉」バス停で降りるとすぐです
  • 設備のポイント:唐子の湯の混浴露天風呂、林道の奥の秘境の雰囲気、通年営業。山林の秘湯を体験したい、冬も逃したくないという方に向いています。

休暇村乳頭温泉郷(休暇村乳頭温泉郷)

休暇村は七湯の中でもっとも設備が現代的な宿で、洋室13室と和室25室があります。館内では単純硫黄泉と炭酸水素ナトリウム泉の2つの源泉を楽しめ、バスが玄関前まで直行するため、七湯の中でいちばん便利な宿です。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅から羽後交通の乳頭線バスで約45分、玄関前まで直行
  • 設備のポイント:洋室タイプ、2種類の源泉、バスが玄関前まで直行。日帰り入浴は600円で、家族連れやお年寄りが初めて訪れるのに向いています。

亀の井ホテル 田沢湖(旧・プラザホテル山麓荘)

旧「プラザホテル山麓荘」は2023年10月1日に「亀の井ホテル 田沢湖」に改称しました。田沢湖高原温泉にあり、大浴場と露天風呂があります。アクセスのよい高原に泊まり、乳頭温泉郷へは日帰りで入浴に行きたい方に向いています。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅から乳頭線のバスで約30分、「田沢湖高原温泉」バス停
  • 設備のポイント:大浴場、露天風呂、秋田駒ヶ岳の山麓の景色。アクセスのよさと入浴の両方を楽しみたい方に向いています。

お手頃な宿とリゾートホテルはどこで探せる?

田沢湖レイクリゾート(天然温泉 田沢湖レイクリゾート)

このリゾートの前身は「森の風田沢湖」で、2018年に現在の名称に変わりました。田沢湖高原にある大型の温泉リゾートホテルで、夕食はビュッフェ。館内にはドリンク飲み放題のラウンジ、マンガコーナー、キッズスペースがあります。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅から無料送迎で約10分(15:00〜19:00、前日までの電話予約が必要、2名以上)
  • 設備のポイント:屋内外の大浴場、ビュッフェの夕食、飲み放題のラウンジ、キッズスペース。入浴、食事、広い空間でのくつろぎをまとめて楽しみたい家族連れに向いています。

田沢高原ホテル(田沢高原ホテル)

田沢高原ホテルは田沢湖高原温泉のバス停のすぐそばにあります。2016年から水沢の源泉を引いた単純硫黄泉があり、冬は田沢湖スキー場のゲレンデに直結しています。バス停を降りてからいちばん早く温泉に入れる宿です。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:田沢湖高原温泉のバス停のすぐそばで、降りるとすぐです
  • 設備のポイント:単純硫黄泉、バス停のすぐそば、スキー場のゲレンデに直結、館内にリフト券売り場。乗り換えで時間を無駄にしたくない、荷物の軽い方に向いています。

田沢湖ローズパークホテル(田沢湖ローズパークホテル)

このホテルは田沢湖西岸の潟尻、辰子像のそばの湖畔にあります。湖のそばに泊まりたい方や、翌日に周遊バスに乗ったり、辰子像の夕日を眺めたりしたい方に向いています。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅からタクシーで約20分。または田沢湖一周線のバスで「潟尻」バス停へ、徒歩1分
  • 設備のポイント:湖畔の立地、辰子像に近い。周遊バスの行程を組みたい方に向いています。

駒ヶ岳温泉(駒ヶ岳温泉)

駒ヶ岳温泉は水沢温泉郷にある隠れ家的な小さな宿で、鶴の湯と同じ系列の経営です。夕食は田沢湖の名物・山芋鍋と地元のそばが特色で、人混みを避けたい方に向いています。

  • 料金:公式サイトに定価の掲載なし。予約サイトでご確認ください
  • アクセス:JR田沢湖駅から乳頭線のバスで約25分、「休養センター前」バス停で降り、旅館の送迎車(予約制)に乗り換えます
  • 設備のポイント:地元のそば、山芋鍋の郷土料理、こぢんまりとした隠れ家的な環境。観光客の混雑を避けたい、予算を抑えたいという一人旅や小さな家族連れに向いています。

湖の眺めが特色のおすすめ宿泊

七湯めぐりの定番の名湯のほかにも、乳頭温泉郷と田沢湖周辺には、景色やテーマ体験を売りにした旅館があります。田沢湖畔で湖の眺めを楽しみたい方は、こちらの1軒もご検討ください。

湖畔浪漫の宿 かたくりの花:一部の客室から田沢湖が見える湖畔の旅館

JR田沢湖駅から車で約12分、田沢湖東岸の春山にある湖畔の旅館で、温泉浴場があり、一部の客室から湖を直接眺められます。山奥の秘湯まで遠出したくないが、田沢湖の景色と温泉も楽しみたいという方に向いており、角館武家屋敷の行程と組み合わせて計画されることが多い宿です。客室タイプと料金は、予約サイトの当日の情報をご確認ください。

乳頭温泉郷の予約と交通の注意事項

最新のお知らせ:大釜温泉は宿泊休止、黒湯は内湯工事

大釜温泉は館内の維持管理のため、2026年1月1日から宿泊を休止しており、現在は日帰り入浴のみ受け付けています(9:00〜16:00、最終入浴15:30、木曜定休)。黒湯温泉の混浴内湯は、2026年8月24日から工事のため使用停止ですが、露天風呂は通常どおり利用できます。宿泊を計画する前に、必ず各旅館の公式サイトのお知らせをご確認ください。

乳頭温泉郷が2026年の全国温泉地満足度と穴場の二冠を獲得

「じゃらん人気温泉地ランキング2026」で、乳頭温泉郷は満足度総合1位(97.8%)を獲得し、穴場温泉地も4年連続1位となりました。さらに再訪意向も1位(48.8%)で、穴場としての推薦率は30.2%です。人気の旅館は雪のシーズンにすぐ満室になります。

七湯の送迎の違い:孫六の山道、蟹場の林道と専用送迎車

鶴の湯の宿泊客は「アルパこまくさ」バス停で旅館の送迎車に乗ります(事前にバスの便を電話で連絡)。黒湯の宿泊客は終点のバス停発の送迎車を予約できます。孫六温泉はバス停から林道を約15分歩く必要があり、蟹場温泉は混浴露天風呂まで林道を約50m歩く必要があります。スーツケースを引いてこの2か所を歩くのはかなり大変なので、身軽なリュックにするか、大きな荷物を田沢湖駅のコインロッカーに預けることをおすすめします。

周辺スポットとの組み合わせ:田沢湖遊覧船と角館武家屋敷

チェックアウト後は、田沢湖駅から羽後交通の「田沢湖一周線」(平日5便、休日3便。一部の便は潟尻の辰子像で20分、御座石神社で10分停車)に乗れます。田沢湖遊覧船は4月下旬〜11月上旬に白浜から出航します。または車で約20〜30分の角館武家屋敷へ。4月中旬〜下旬には約400本のしだれ桜を楽しめ、宿泊後の半日の延長プランとして最もよく選ばれます。

湯めぐり帖の使い方と入浴の持ち物

湯めぐり帖は、乳頭温泉郷の七湯のいずれかに宿泊した場合に、フロントで購入できます(2,500円、子ども1,000円)。1年以内に七湯すべてに入浴でき、送迎バス「湯めぐり号」にも無料で乗れます。別途1,000円の温泉マップも販売されています。入浴にはタオル、シャワーキャップ、スリッパの持参が必要です。混浴の一部では撮影が禁止されており、タオルを巻いての入浴もできません。冬に車で行く場合は必ずスタッドレスタイヤに交換し、滑りにくい靴を履いてください。

よくある質問 FAQ

秋田・田沢湖の湖の景色

Q:乳頭温泉郷へはどう行けばいいですか?東京からどれくらいかかりますか?

東京から秋田新幹線「こまち」でJR田沢湖駅まで約2時間50分〜3時間、そこから羽後交通のバス「乳頭線」に乗り換えて約30〜48分です。運賃と時刻は羽後交通の最新のお知らせをご確認ください。

Q:湯めぐり帖はいくらですか?どう使いますか?

七湯のいずれかの旅館に宿泊した方のみ購入でき、2,500円、子ども1,000円です。1年以内に七湯すべてに入浴でき、送迎バス「湯めぐり号」にも無料で乗れます。別途1,000円の温泉マップも購入できます。

Q:冬に乳頭温泉郷へ行くときの注意点は?

黒湯温泉は11月中旬〜4月中旬ごろは冬期休館です。孫六温泉への山道は積雪でスーツケースを引くのが大変です。車の場合は必ずスタッドレスタイヤに交換して滑りにくい靴を履き、荷物は先に田沢湖駅のコインロッカーに預けることをおすすめします。

Q:乳頭温泉郷で家族連れにいちばん向いている旅館はどこですか?

休暇村乳頭温泉郷は洋室タイプがあり、バスが玄関前まで直行するため、家族連れやお年寄りの宿泊に向いています。田沢湖畔のリゾートにもビュッフェとキッズスペースがあります。

Q:鶴の湯と妙乃湯の違いは何ですか?

鶴の湯は1638年から湯治の記録がある茅葺き屋根の秘湯で、混浴の乳白色の硫黄泉の湯船で知られています。妙乃湯は現代的な和洋スタイルで、金の湯と銀の湯の2つの泉質があり、宿泊客は貸切風呂を無料で利用できるため、快適さを重視する方により向いています。

Q:大釜温泉は今も宿泊できますか?

できません。大釜温泉は館内の維持管理のため、2026年1月1日から宿泊を休止しており、現在は日帰り入浴のみです。旧小学校を改装した昭和風の秘湯を体験したい場合は、日帰りで入浴するしかありません。

Q:入浴にはどんな持ち物が必要ですか?

タオル、シャワーキャップ、スリッパの持参をおすすめします。混浴の一部では撮影が禁止されており、タオルを巻いての入浴もできません。多くの旅館のフロントでは、基本的な入浴用品の販売や貸し出しも行っています。