2026年元町・八幡坂の教会群ガイド:函館の開港の歴史と異国情緒あふれる坂道散策の完全ガイド

Motomachi Catholic Church (Hakodate, Japan)
Motomachi Catholic Church (Hakodate, Japan)

元町・八幡坂の教会群は函館市西部の元町エリアにあり、北海道で最も異国情緒あふれる教会建築と石畳の坂道が集まる場所です。半日あればのんびり歩けるので、歴史的建築や海の景色の撮影が好きな方にぴったりです。

函館港は、幕末の日本で最も早く通商のために開港された港のひとつで、横浜、長崎と並ぶ日本三大開港都市のひとつです。安政年間の開港以来、西洋の宣教師、ロシア領事館の関係者、各国の商人が次々と元町一帯に住むようになり、洋風建築や正教会、カトリックの信仰をもたらしました。その結果、日本風の坂道の地形とロシア風のドーム建築、西洋風の石造りの洋館が自然に溶け合う独特の街並みが生まれ、同じ坂道から3つの異なる宗派の教会の尖塔を一度に眺められる、日本でも数少ない場所となっています。

元町エリア全体は高い方から港へ向かって傾斜しているため、個性豊かな「坂」が19本も発達しました。その中でも八幡坂が最も有名で、散策の中心軸にもなっています。おすすめのルートは次のとおりです。函館市電の末広町駅で下車→元町公園→旧函館区公会堂→八幡坂の坂の上で撮影→ハリストス正教会、カトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会→徒歩または乗り換えて金森赤レンガ倉庫、函館山の夜景へ。全行程は約2〜3時間でゆったり回れ、函館の1日観光や半日観光に必ず入れたいコースです。

春は桜が咲き誇る元町公園、夏は青い海の景色、冬は雪に覆われた坂道と教会のドームと、ここは四季折々に異なる表情を見せます。特に夕方の時間帯の訪問がおすすめで、夕焼けの余韻と街の灯りがともるロマンチックな雰囲気を同時に撮影できます。

元町の教会群

元町の教会群には、正教会、カトリック、聖公会の3宗派を代表する建築が集まり、函館の開港の歴史を最も直接的に伝える証人であるとともに、日本でも珍しい複数の宗教建築が共存する街並みです。3つの教会はいずれも元町にあり、歩いてつなげて回れます。堂内の見学時間はそれぞれ異なりますので、詳細は下記の各スポットの説明をご覧ください。

元町の教会群
元町の教会群

八幡坂

八幡坂は函館を代表する石畳の坂道で、坂の上から函館港と摩周丸記念館がまっすぐ見渡せ、日本で最も美しい坂道のひとつと称されます。函館の旅行ガイドでもよく紹介される撮影スポットです。坂の名前は、かつてここにあった函館八幡宮に由来し、神社は1880年の大火のあとに移転しましたが、名前だけが今に残っています。

八幡坂
八幡坂

函館開港の歴史

函館は1859年(安政6年)に開港し、幕末から西洋文化が北海道へ入る玄関口となりました。元町一帯に残る洋館や教会は、まさにこの多文化が融合した歴史が残した貴重な財産です。

函館開港の歴史
函館開港の歴史
2026年函館山夜景ロープウェイガイド:料金、アクセス、撮影のコツ、周辺スポットを徹底解説

2026年函館山夜景ロープウェイガイド:料金、アクセス、撮影のコツ、周辺スポットを徹底解説

2026年函館山夜景ロープウェイガイドで、料金、営業時間、5種類のアクセス方法、撮影のコツをまとめて紹介。世界三大夜景やミシュラン三つ星の評価、秋のメンテナンス運休期間も詳しく解説し、八幡坂、元町の教会群、金森赤レンガ倉庫など12の周辺スポットとお得なセット券もおすすめします

元町・八幡坂の教会群へはどうやって行く?2026年のアクセスと費用の完全ガイド

函館駅から市電または徒歩で気軽に元町の教会群へ行けて、交通はとても便利です。

元町・八幡坂の教会群への行き方は?アクセス方法を一覧で紹介

函館市電で「十字街」駅または「末広町」駅まで行き、徒歩5〜10分で八幡坂と教会群に着きます。市電の運賃は距離に応じて大人250〜300円です。末広町駅での下車がおすすめで、元町公園と旧公会堂に立ち寄ってから、坂を下って十字街駅や金森赤レンガ倉庫へ向かえます。

市電1日乗車券、および市電・函館バス共通1日乗車券の料金と購入場所については、次の節をご覧ください。

元町・八幡坂へのアクセス総まとめ
元町・八幡坂へのアクセス総まとめ
交通手段料金所要時間/説明
函館市電(末広町/十字街駅)210円〜函館駅から約10分、下車後徒歩5〜10分
元町・ベイエリア周遊バス210円〜本数は少なめで、観光スポット付近まで直通
市電1日乗車券800円(大人)複数のスポットを巡る1日プランに向いています
徒歩(函館駅から)無料約25〜30分、道中で金森倉庫にも立ち寄れます
2026年函館朝市ガイド:絶対に食べたい海鮮丼とタラバガニ、活イカ釣り体験、営業時間、アクセス、金森倉庫と函館山周辺スポットを詳しくまとめて紹介

2026年函館朝市ガイド:絶対に食べたい海鮮丼とタラバガニ、活イカ釣り体験、営業時間、アクセス、金森倉庫と函館山周辺スポットを詳しくまとめて紹介

2026年函館朝市ガイドでは、絶対に食べたいタラバガニ、海鮮丼の名店きくよ食堂、活いか踊り丼、村上のウニを紹介し、活イカの釣り方、行列を避ける方法、信頼できる店の見分け方も解説。営業時間、アクセス、市電1日乗車券の情報も添えて、金森赤レンガ倉庫とあわせて巡れます

函館市電1日乗車券:料金、購入場所、お得になる条件

函館市電1日乗車券は大人800円で、片道運賃は距離に応じて250〜300円のため、3回以上乗るとお得になります。市電の車内(乗務員から購入)、JR函館駅構内の函館市観光案内所、函館バス函館駅前案内所で購入できます。市電・函館バス共通1日乗車券は大人1,600円で、現在はスマートフォン版のみの提供です。

2026年元町・八幡坂の教会群ガイドの必見スポットは?教会、坂道、周辺の見どころを徹底解説

以下に、元町・八幡坂エリアで特に訪れる価値のある12のスポットを、重要度の順にまとめました。

ハリストス正教会(函館ハリストス正教会):日本最古のロシア正教会

ハリストス正教会(函館ハリストス正教会)の現存する建物は1916年に建てられ、元町エリアで最も目立つランドマークです。真っ白な外壁と緑色のドームが特徴的で、内部にはロシアから伝わったイコン(聖像画)や宗教的な文物が大切に保管されています。教会の鐘の音は「残したい日本の音風景100選」に選ばれています。

場所:函館市元町3-13。堂内見学時間は月曜〜金曜10:00〜17:00、土曜10:00〜16:00、日曜13:00〜16:00で、冬季(12月26日〜3月中旬)は公開しておらず、見学料は大人200円です。

ハリストス正教会(函館ハリストス正教会)
ハリストス正教会(函館ハリストス正教会)

八幡坂:函館湾を見下ろすロマンチックな石畳の坂道

八幡坂は元町エリアで最も有名な坂道で、かつて坂の上に函館八幡宮があったことから名づけられました。坂の頂上の中央に立って港の方を眺めると、「山・街・海」の3層の視覚的な回廊を一度に撮影でき、函館で最も定番の絵はがきのような景色であり、SNSで人気の撮影スポットです。昼間は澄んだ青い海と白い摩周丸の船影を撮影でき、日没後は街灯、教会、開港通りが次々と灯って、ロマンチックな雰囲気が最高潮に達しますので、夕方の訪問がおすすめです。冬(12月〜翌年3月)は石畳が凍結しやすく海風も強いため、滑りにくい靴を履き、防寒に注意してください。通年24時間開放で、入場無料です。

八幡坂
八幡坂

カトリック元町教会:ゴシック様式の尖塔と教皇から贈られた祭壇

正式名称はカトリック元町教会で、元町の教会群の中で最も尖塔が高いゴシック様式の建築です。祭壇はローマ教皇から贈られたと伝えられ、宗教的にも歴史的にも重要な価値があり、カトリック信者の巡礼の拠点でもあります。

外観は灰白色で、ハリストス正教会の緑色のドームとはわずか数十メートルの距離にあり、鮮やかな対比をなしています。2つの教会を同じフレームに収めるのに絶好の場所です。堂内見学時間は10:00〜16:00(日曜の午前と礼拝の時間帯を除く)で、見学は無料です。滞在時間は15〜20分が目安で、聖ヨハネ教会とあわせて訪れるのに向いています。

カトリック元町教会
カトリック元町教会

函館聖ヨハネ教会:十字形の屋根が印象的なモダンな洋風教会

函館聖ヨハネ教会は日本聖公会に属し、3つの教会の中で最もモダンな建築様式です。屋根は上から見ると十字架の形をしており、古典的な洋風の趣と現代的なシンプルさを兼ね備えているため、「十字架教会」の愛称で呼ばれています。

教会は白と濃い茶色の木造を基調としており、周辺の石畳の坂道や赤レンガの洋館と調和して、人気の撮影スポットになっています。堂内見学は事前予約が必要で、特定の期間のみとなっています(約10:00〜15:00、11月上旬〜5月上旬は公開なし)。外観は自由に撮影できます。滞在時間は10〜15分が目安で、ほかの2つの教会とは徒歩3〜5分でつなげて回れます。

函館聖ヨハネ教会
函館聖ヨハネ教会

旧函館区公会堂:青と黄色のコントラストが美しい木造の貴賓館

旧函館区公会堂は1910年に建てられた、青と黄色のバロック様式の木造建築で、かつては地元の名士の集会や皇族の賓客の宿泊に使われ、現在は国の重要文化財です。館内には宴会場、貴賓室、家具が保存されており、明治時代の洋式の暮らしを再現しています。

館内ではヴィクトリア朝風のドレスをレンタルして記念撮影ができ、女性の旅行者に人気です。開館時間は9:00〜19:00(11月〜翌年3月は17:00まで)、入館料は大人300円、学生150円で、見学時間は30〜40分が目安です。元町公園のすぐ隣にあり、必ず訪れたいスポットです。

旧函館区公会堂
旧函館区公会堂

金森赤レンガ倉庫:港沿いのショッピングとグルメの拠点

金森赤レンガ倉庫は、函館港沿いにある明治時代の倉庫群を改装した複合商業施設で、雑貨店、ガラス工芸店、飲食店などが入居しており、函館湾エリアの主要な観光スポットです。

倉庫群は海に面しており、夕方には夕焼けと赤レンガのシルエットを撮影するのに最適です。見学のあとは、徒歩でラッキーピエロ末広町店(本店)まで足を延ばして、函館名物のハンバーガーを味わえます。営業時間は約9:30〜19:00、年中無休、入場無料で、滞在時間は1〜1.5時間が目安です。八幡坂までは徒歩約10分で、よく組み合わせて回るコースです。

金森赤レンガ倉庫
金森赤レンガ倉庫

函館山の夜景:世界三大夜景のひとつ

函館山は標高334mで、山頂の展望台からは両側の海湾が形づくる独特の「蝶ネクタイ」の夜景を見下ろせます。香港のヴィクトリア・ピーク、ナポリと並ぶ世界三大夜景のひとつで、函館で必ず訪れたい見どころです。

函館山ロープウェイの利用がおすすめで、往復は大人1,800円、子ども900円、所要時間は約3分、運行時間は10:00〜22:00です(10月1日から翌年4月19日までは21:00まで)。2026年10月20日〜11月8日は法定点検のため運休となりますので、出発前に公式サイトでご確認ください。冬は日没が早いため、早めに展望台へ到着することをおすすめします。

函館山の夜景
函館山の夜景

元町公園:春の桜と洋風庭園で憩う緑地

元町公園は旧函館区公会堂のすぐ隣にあり、明治時代の洋風庭園のデザインが残されています。石段、噴水池、函館港を見渡せる展望台があり、散策の途中で一休みするのにぴったりの場所です。

毎年4月下旬から5月上旬には桜が咲き誇り、淡いピンクの花びらが周辺の洋館や教会の尖塔と引き立て合って、地元でもおすすめの穴場のお花見スポットです。公園は24時間開放で入場無料、滞在時間は15〜20分が目安で、旧公会堂や八幡坂と気軽につなげて回れます。

基坂:もうひとつの、海湾を見下ろす懐かしい坂道

基坂は八幡坂と並んで元町で有名な坂道のひとつで、坂の両側には洋風建築と懐かしい街灯が並び、同じく函館湾の景色を見下ろせます。観光客も比較的少なく、穴場の撮影アングルを探したい方に向いています。

基坂に沿って歩くと、旧北海道庁函館支庁庁舎などの歴史的建築とつなげて回れ、元町の十九坂の文化を深く探るための最適な補完ルートです。坂道は通年開放で通行無料です。八幡坂、大三坂、日和坂などほかの坂道とあわせて歩き、元町が「坂の町」であることの独特の地形の魅力を感じてください。

東本願寺函館別院:浄土真宗の百年を超える古刹

東本願寺函館別院は、元町エリアでは珍しい日本の仏教寺院で、浄土真宗大谷派に属します。正教会、カトリック、聖公会、仏教寺院が同じ街区で平和に共存している、函館が多様な宗教の共存する都市であることを物語る独特の歴史の証人で、とても珍しい光景です。

寺院は伝統的な日本の木造建築と一部西洋の工法を融合させています。滞在時間は15〜20分が目安で、教会群巡りのあとに立ち寄る形で組み込めます。開門時間と参拝のルールについては、寺院の案内に従ってください。

東本願寺函館別院
東本願寺函館別院

旧相馬家 Kazeno Heritage:2026年3月に開業した文化財の宿泊施設

旧相馬家住宅は、2026年3月1日に宿泊施設「旧相馬家 Kazeno Heritage」として改装されました。国の重要文化財に指定されており、歴史的建築に泊まって、一般的なホテルとは異なる深みのある滞在を体験できます。

客室は、重要文化財の蔵の建物と、後年に増築された元の私邸部分を改装したもので、全3室すべてがスイートです。早めの予約が必要です。

旧相馬家住宅・風の遺産
旧相馬家住宅・風の遺産
2026年旧函館区公会堂ガイド:入館料300円、和服体験、周辺の八幡坂スポットを徹底解説

2026年旧函館区公会堂ガイド:入館料300円、和服体験、周辺の八幡坂スポットを徹底解説

2026年旧函館区公会堂ガイドでは、入館料300円、開館時間、アクセス、和服体験、周辺の八幡坂、教会群、金森赤レンガ倉庫などの必見スポットを整理し、宿泊のアドバイスとよくある質問への回答も添えて、函館・元町の1日をかけた奥深い散策プランを気軽に立てられるようお手伝いします。

2026年元町・八幡坂の教会群の近くに泊まるなら?観光に便利な宿泊の目安

Hakodate winter trip Part 3: Evening and Night View in Motomachi and Bay  Area | KOSUBLOG
Hakodate winter trip Part 3: Evening and Night View in Motomachi and Bay Area | KOSUBLOG

元町周辺の宿泊エリアの目安:ベイエリア、函館駅前、五稜郭の3つの選択肢

元町・八幡坂の教会群を巡る旅程を組む場合、宿泊場所は「函館ベイエリア(末広町、十字街周辺)」が最も便利です。徒歩で金森赤レンガ倉庫、教会群、函館山ロープウェイの駅へ行けるため、のんびり散策したくて、頻繁に移動したくない方に向いています。デメリットは、選べるのが中小規模のホテルが中心で、繁忙期(桜の季節、クリスマス・年末年始)には宿泊料金が上がりやすいことです。

元町周辺の宿泊エリアの目安:ベイエリア、函館駅前、五稜郭の3つの選択肢
元町周辺の宿泊エリアの目安:ベイエリア、函館駅前、五稜郭の3つの選択肢

チェーンホテルやデパートのグルメの選択肢をもっと増やしたい場合は、「函館駅前」がもうひとつの人気の宿泊エリアです。乗り換えが最も便利で、市電で元町まで約10分しかかからないため、北海道を数日かけて巡る旅程で、駅と頻繁に行き来する方に向いています。また、ナイトライフやショッピングの便利さを好む方は、五稜郭タワー周辺の宿泊エリアも検討できます。夜は周辺の居酒屋やラーメン店で食事を楽しみ、翌日に市電で元町の教会群へ向かえます。時間に余裕があれば、湯の川温泉に1泊するのも一案です。空港から最も近い温泉でのんびり過ごせる選択肢で、旅程の最後にゆったりした時間を組み込むのに向いています。

よくある質問

Q:元町・八幡坂の教会群はどれくらいの時間で回れますか?

1〜2時間を見込むことをおすすめします。旧公会堂や金森赤レンガ倉庫などの周辺スポットも加えるなら、半日(約3時間)あるとゆとりがあります。

Q:3つの教会は入場券が必要ですか?

ハリストス正教会は堂内見学料が大人200円です。カトリック元町教会の堂内は無料です。聖ヨハネ教会の堂内も無料ですが、事前予約が必要で、特定の期間のみとなっています。

Q:函館駅から八幡坂へはどう行けばよいですか?

函館駅前から函館市電に乗り、末広町駅または十字街駅で下車して、徒歩5〜10分で八幡坂に着きます。運賃は距離に応じて大人250〜300円です。

Q:函館山ロープウェイの往復料金はいくらですか?

大人は往復1,800円、子どもは900円です。日没の30分前に山頂の展望台に着いて場所を確保することをおすすめします。2026年10月20日〜11月8日は点検のため運休です。

Q:元町の教会群を訪れるのに最適な季節はいつですか?

4月下旬〜5月上旬の桜の季節が最もロマンチックです。夏は海の景色が澄み、冬は雪景色が美しいですが、坂道が凍結しやすいので滑り止めの対策が必要です。

Q:冬に八幡坂へ行くときの注意点は何ですか?

12月〜翌年3月は石畳が凍って滑りやすく、海風も強いので、必ず滑りにくい雪靴を履き、防寒と足元の安全に注意してください。

Q:旧函館区公会堂の入館料はいくらですか?

大人300円、学生150円で、開館時間は9:00〜19:00(冬季は17:00まで)です。館内ではヴィクトリア朝風のドレスをレンタルして撮影できます。