九州7日間のモデルコース:のんびり周遊ではなく「大縦断」の旅

先に結論をお伝えすると、7日間で福岡、長崎、熊本、鹿児島、由布院、別府をすべて巡るのは、地理的には「九州大縦断」にあたります。九州は思っているより広く、このコースでは1日平均2〜3時間を移動に費やすことになり、かなりハードなスケジュールです。
無理だという意味ではありません。どの日が慌ただしくなるか、どの区間を新幹線で大幅に短縮できるか、どのスポットを同じ日に組めないか、あらかじめ把握しておくことが大切です。以下ではまず全体の構成と交通手段の分かれ道を整理し、そのあと日ごとに詳しく見ていきます。所要時間と運賃はすべて2026年8月に調べた参考値です。実際の情報は当日の公式案内をご確認ください。
ハードさの目安:毎日2〜3時間は移動
6区間の移動を合計すると約1,000kmになり、新幹線や特急を使っても、乗り換えや待ち時間を除いて1日あたり実質2〜3時間以上は移動することになります。最も長いのは鹿児島から由布院までの約300kmで、車でも鉄道でも3時間半から4時間かかります。
このハードさは、体力に自信があり「できるだけ多くのスポットを見たい」という方に向いています。年配の方や未就学のお子さまが同行する場合は、行程を減らすことをおすすめします。後ほど2つのバリエーションを紹介します。判断基準はシンプルで、普段の旅行で1日3時間の運転がつらいと感じる方なら、このコースでも楽にはなりません。
なぜ反時計回りなのか:来た道を戻らない唯一の方法
九州の主要都市は、北に福岡、西に長崎、中央に熊本、南に鹿児島、東に由布院と別府と、ほぼ環状に並んでいます。福岡から出発して南西方向へ回り、南端まで行ってから東側を通って福岡に北上する形が、反時計回りのルートです。
時計回りでも問題ありません。多くの便が福岡の発着で、長崎も別府も福岡から約2時間なので、どちらから行くかはあまり変わりません。大切なのは途中で折り返さないことです。たとえば鹿児島へ行ってから熊本に戻り、また別府へ向かうと、数時間分の無駄な移動が増えます。計画するときは地図を広げて円を描き、線が交差しないようにすれば大丈夫です。
最初の決断:JRにするか、レンタカーにするか
このルートの成否は、移動手段の選び方に半分かかっており、宿の予約より前に決める必要があります。JRなら、熊本から鹿児島までの新幹線は45分で、車での2時間15分よりぐっと速く、車内で眠って休むこともできます。
車の強みは別のところにあります。由布院から別府へ向かう山間の道は景色が非常に美しく、荷物を持ち歩かずに済み、阿蘇や高千穂など鉄道では行けない場所にも足を延ばせます。デメリットは、4日目の300kmの長距離運転がドライバーにとって大変なことで、さらに高速料金と市内の駐車料金がかなりの金額になることです。このあと、2つのプランを比較する章を設けています。

宿泊のリズム:5つの街で6泊をどう分けるか
7日6泊の標準的な分け方は、長崎1泊、熊本1泊、鹿児島1泊、由布院1泊、福岡2泊です。最初の4泊は毎晩宿が変わるため荷物を運ぶのが大変ですが、これが来た道を戻らないための代償です。
工夫できる点は2つあります。まず、由布院の夜は必ず温泉旅館(1泊2食付き)を予約してください。旅程の中で本当にくつろげるのはこの1晩だけで、長距離移動の日のごほうびでもあります。次に、福岡の2泊は同じホテルにしておくと、最後の2日間は荷物を移動させずに済みます。宿を選ぶときは駅から歩ける立地を優先しましょう。特にJRを使う方におすすめです。

九州の各都市はどのくらい離れている?6区間の距離と所要時間を徹底比較
旅程を組む前に、各区間の実際の距離と所要時間を確認しておきましょう。以下の数字は最も速い交通手段で見積もっています(車は高速道路、鉄道は新幹線または特急)。
所要時間は道路状況、本数、乗り換えによって変わりますので、調べた当日の実際の時刻表でご確認ください。
福岡から長崎:約150km、鉄道で約1時間30分
この区間は約150kmで、車なら高速道路で約2時間です。鉄道は「リレー方式」の西九州新幹線を使います。博多から特急で武雄温泉まで行き、同じホームで西九州新幹線に乗り換えて長崎へ向かい、全体で約1時間30分です。

乗り換えと聞くと面倒に思えますが、実際は同じホームの向かい側で乗り換えるだけで、数分で済みます。動線がよく考えられています。6区間の中で最も楽な区間で、初日の移動にぴったりです。注意点として、長崎市内の路面電車はJRの周遊券に含まれないため、到着後の市内移動は別途料金がかかります。また、長崎市の交通運賃は近年改定されているため、現地の案内でご確認ください。
長崎から熊本:約180km、2通りのルートで大きく変わる
この区間は約180kmで、鉄道は約2時間15分(新鳥栖または博多方面での乗り換えが必要)、車は高速道路で約2時間30分です。面白いことに、車にはもう1つのルートがあります。島原港からフェリーで車ごと熊本港へ渡る方法で、高速船は約30分、九商フェリーは約1時間かかり、有明海をぐるりと回る時間を省けます。
フェリーのルートは車を使う場合にだけお得で、車を載せて海を渡る料金は車の長さによって決まります。繁忙期は予約をおすすめします。JRを使う方は通常のルートで行きます。この区間は6区間の中で最も乗り換えが複雑なので、荷物が多い場合は、乗り換え駅のホームの配置を調べておくと負担がぐっと減ります。
熊本から鹿児島:新幹線ならわずか45分、最も差が大きい区間
旅程全体の中で、鉄道の強みが最もはっきり出る区間です。距離は約170kmで、車なら2時間15分かかりますが、九州新幹線ならわずか45〜50分で、1時間半も短縮できます。
JRパスを買うかどうか迷っているなら、この区間だけでも真剣に検討する価値があります。実践的なアドバイスとして、車で旅行する方も、熊本で車を返却し、新幹線で鹿児島へ南下して、鹿児島で改めて車を借りる方法を検討してみてください。乗り捨て料金は余計にかかりますが、節約できる時間と運転の疲れのほうが価値が高いかもしれません。新幹線は本数が多いので、かなり前から座席を予約する必要はあまりありません。
鹿児島から由布院:約300km、全行程で最もハードな区間
ここがいわゆる「長距離移動の大ボス」です。約300kmで南九州から北九州まで縦断し、車で約3時間40分、鉄道で約4時間10分かかります(博多または熊本での乗り換えが必要で、接続状況によって総所要時間が変わります)。
対処法は3つあります。1つ目は、そのまま走り切ること。朝7〜8時に出発し、午後3時までに由布院に着きます。2つ目は、この日を2つに分けて、途中の熊本または宮崎で1泊することです(ただし8日間が必要になります)。3つ目は、ルートの順序を変えて、鹿児島を近い街に替えることです。どれを選んでも、この日は観光スポットを入れず、純粋な移動日と割り切り、到着後に温泉につかるのが最良の過ごし方です。
由布院から別府、そして福岡へ:最後の2区間は比較的楽
由布院から別府までは約35kmしかなく、車で約40分、山間の道では沿道の景色もとても素晴らしいです。JRの場合は大分で乗り換える必要があり、車より時間がかかります。2つの街はとても近いので、日帰りも十分可能です。
別府から福岡は約150kmで、車も鉄道も約2時間です。鉄道は特急「ソニック」で博多まで直通し、本数も多いです。特に注意が必要なのは、博多から小倉までの新幹線はJR西日本の管轄のため、JR九州のどの周遊券も使えないことです。門司港方面に回る旅程の場合、この区間は必ずソニックに乗ってください。
九州7日間は毎日どう組む?日ごとのモデルコースと、負担を減らす2つのバリエーションを徹底解説
以下は反時計回りのルートの日ごとのスケジュールで、毎日の移動量と主な行程を示しています。そのあと、負担を減らす2つのバリエーションと、最もよくある組み間違いも紹介します。
各スポットの営業時間や入場料は変更されることがあります。出発前に公式の案内をご確認ください。
1日目:福岡に到着してそのまま長崎へ、夜は世界レベルの夜景
この日の移動時間は約1時間半〜2時間です。福岡空港は博多駅から近く(地下鉄で2駅)、到着後はそのまま長崎へ向かい、福岡市内には立ち寄りません。正午までに到着できれば、午後には長崎に着けます。
長崎のハイライトは稲佐山の夜景で、ロープウェイで山に登ると、天気がよければ港全体の灯りが目の前に広がります。時間があれば、先に大浦天主堂とグラバー園を歩くのもおすすめです。注意点として、長崎市内の路面電車の運賃は近年改定されているため、ネット上の古い情報は正しくない場合があります。車内の案内でご確認ください。夜は長崎市内に泊まると、翌日の出発が効率的です。
2日目:長崎から熊本へ、修復された天守閣を見る
この日の移動時間は約2時間15分〜2時間30分です。午前中は長崎で行きたい場所(たとえば平和公園)を回り、正午までに熊本へ出発して午後に到着します。
熊本の中心は熊本城です。2026年7月28日の地震で石垣の一部が崩落しましたが、城内は8月13日に再開園し、天守閣と特別見学通路も再び公開されています。実際に入れる範囲は公式サイトの案内でご確認ください。夕食は熊本名物の馬肉料理や黒亭ラーメンがおすすめです。夜は熊本市内に泊まると、翌朝早く新幹線で南下するのに最適です。
3日目:新幹線で45分南下して、桜島と仙巌園へ
7日間の中で最も楽な移動日で、新幹線で45分かけて鹿児島中央駅に着き、1日をまるごと観光に使えます。標準的なプランは、フェリーで桜島に渡って今も噴煙を上げる活火山を見て、帰りに仙巌園で錦江湾と火山の景色を眺めることです。夜は天文館で黒豚しゃぶしゃぶを食べ、食後にしろくまをどうぞ。ご注意:鹿児島市電の運賃は近年値上がりしているため、古い記事の数字をそのまま使わないでください。桜島の火山活動の影響で一部のエリアが立入規制になることがあるため、出発前に当日の案内をご確認ください。
4日目:長距離移動の大ボス日、午後3時までに到着
この日は旅程全体の分かれ目で、300kmの長距離移動は、車でも鉄道でも3時間半〜4時間かかります。朝食を済ませたらすぐに出発し、午後3時までに由布院に着くことを目標にします。
到着して荷物を預けたら、湯の坪街道を散策し、金鱗湖までぶらぶら歩いて、夕方は旅館に戻って温泉につかり、懐石料理をいただきます。この日はほかの観光スポットを絶対に入れないでください。長距離移動のあとの疲れを過小評価する人が多いからです。JRを使う方は必ず事前に座席を予約してください。特急ゆふいんの森は九州で最も予約が取りにくい列車の1つです。車の方は、山間部では日没後に道路状況が悪くなるため、暗くなる前に旅館に入るのが最も安全です。
5日目:金鱗湖の朝霧、別府の地獄めぐり、夕方に博多へ
早朝は金鱗湖が最も美しい時間帯で、水温と気温の差で湖面に朝霧が立ちのぼるため、一度は早起きする価値があります。チェックアウトしたら別府へ向かい、所要時間は約40分です。
別府の看板は「地獄めぐり」で、海地獄や血の池地獄など、高温の温泉が生み出す景観が数か所あります。各所の距離は近いものの2つのエリアに分かれているので、3〜4か所に絞るのがおすすめです。すべて回ろうとすると慌ただしくなります。午後3〜4時に福岡へ向けて出発し、所要時間は約2時間です。夜は中洲の屋台でラーメンや焼き鳥を楽しみましょう。地獄めぐりの共通券や各所の入場料は変更されることがあるため、現地の窓口でご確認ください。

6日目:太宰府、柳川、市内ショッピングから2つを選ぶ
6日目はペースを落として、福岡市内で過ごすか、太宰府へ往復する(車で約40分)のも気軽です。主な選択肢は3つで、太宰府天満宮(参道で梅ヶ枝餅)、柳川の川下り(水郷をめぐり、せいろ蒸しのうなぎ)、または天神と博多駅周辺でのショッピングです。この中から2つを選ぶのがおすすめです。太宰府と柳川は西鉄電車で行く必要があり、JRパスには含まれないため別途切符が必要ですが、西鉄にはお得なきっぷもあるので検討してみてください。
7日目:博多で最後の食事、地下鉄5分で空港へ
福岡空港は博多駅から地下鉄でわずか5分(国際線へは、さらに無料シャトルバスへの乗り換えが必要です)なので、最終日はとても余裕があります。午後や夜の便なら、午前中に博多駅でもつ鍋や明太子料理を楽しめます。
ターミナルの点には注意してください。地下鉄は国内線ターミナルまでしか行かないため、国際線を利用する方は地下鉄を降りたあと、無料シャトルバスで10〜15分移動する必要があります。チェックインと保安検査も考えて、出発の3時間前までに空港へ着くことをおすすめします。博多バスターミナルから国際線ターミナル行きの空港バスに直接乗る方法もあり、乗り換えなしで着くのでよりシンプルです。
バリエーションA:鹿児島を外して、ゆとりある5都市コースに
年配の方やお子さまが同行する場合、最も効果的に負担を減らす方法は鹿児島を外すことです。300kmの長距離移動の大ボスがなくなります。「福岡-長崎-熊本-由布院-別府-福岡」にすれば、どの区間も2時間半以内に収まります。
浮いた2日間は次のように使えます。長崎をもう1泊して(ハウステンボスや雲仙を加える)、熊本をもう1泊する(阿蘇の日帰りを加える)。全体のハードさは一段階下がり、チケットも全九州版から北部九州版に下げられるため、数千円を節約できます。このバリエーションは、実は初めて九州を訪れるほとんどの方にとって、元のコースよりも向いています。
バリエーションB:レンタカー限定、阿蘇と高千穂を加える
阿蘇と高千穂は九州を代表する自然景観ですが、どちらも鉄道網の外にあり、車(またはバスツアーへの参加)でなければ回れません。7日間に組み込むなら、鹿児島を諦める必要があります。

ルートは「福岡-長崎-熊本-阿蘇-高千穂-由布院-別府-福岡」に変わります。阿蘇では、中岳火口の規制が火山活動に応じて変わるため、出発前に当日の案内を確認してください。高千穂峡の駐車場はすべて有料化されており、ボート体験は行列や予約が必要になることが多く、増水時は運休します。このルートは山道の割合が高いので、冬はスタッドレスタイヤと道路状況の確認が必要です。
最もよくある組み間違い:長崎市内とハウステンボスを同じ日に入れる
九州の旅程でよくある間違いです。ハウステンボスは佐世保市にあり、長崎市内から鉄道で1時間以上かかり、園内だけでも半日から丸1日は必要です。長崎と同じ日に入れると、どちらも駆け足になりがちなので、どちらかを選ぶか、丸1日を使って園の近くに泊まることをおすすめします。
似た間違いには、熊本城と阿蘇を同じ日に入れること(阿蘇は移動と滞在で半日以上かかります)や、由布院から福岡へ日帰りで往復すること(往復で4時間)などがあります。旅程を組むときは、まず移動時間を書き出してから、スポットを埋めていきましょう。
九州7日間の交通費はいくらかかる?JRプランとレンタカープランの徹底比較
同じルートでも、JRを使う場合とレンタカーを使う場合では、費用の構造がまったく異なります。以下では2つのプランのメリット・デメリットと費用の考え方を整理し、そのうえで補完できるいくつかの追加オプションを紹介します。
金額はすべて2026年8月に調べた参考値です。公式または各プラットフォームの当日の案内をご確認ください。
プランA:全九州JRパス 7日券
このルートは、ほぼ全九州版の7日券のためにあるようなものです。旅行会社での販売価格は約26,000円、JR九州の公式サイトで購入すると約25,000円(大人)で、九州新幹線、西九州新幹線、エリア内のすべての特急が対象となり、指定席も無料で予約できます。
熊本から鹿児島までの新幹線で1時間半を節約でき、長距離移動の間は完全にくつろげます。デメリットは、列車の時間が決まっていることです。由布院、別府、長崎方面の特急は事前に座席を予約する必要があり、特にゆふいんの森は非常に人気があります。

プランB:レンタカーとKEP高速道路パスの組み合わせ
車なら荷物を運ばずに済み、乗り降りも自由で、由布院から別府への景色は鉄道では見られませんし、阿蘇や高千穂も車でなければ行けません。ただし、九州の高速料金は高く、全行程を走ると1万円を軽く超えるため、外国人旅行者専用のKEP(Kyushu Expressway Pass)を必ず追加で購入してください。レンタカー会社は通常、KEPの日数とレンタル日数を一致させるよう求めます。福岡都市高速と北九州都市高速は乗り放題の対象外です。最大の問題は4日目で、300kmの連続運転は1人のドライバーにはきつく、2人で交代するほうが安全です。
プランC:幹線はJR、山間部だけ部分的にレンタカーの組み合わせ
多くの方が見落としている3つ目の選択肢があります。都市間はJRに乗り、必要な1〜2日だけレンタカーを借りる方法です。たとえば全行程でパスを使いつつ、熊本で1日だけ車を借りて阿蘇へ行ったり、由布院で1日だけ借りて九重や黒川を回ったりします。
この方法のメリットは、最も疲れる長距離運転を避けながら、山間部に入る力も残せることで、駐車料金も大幅に節約できます。デメリットは、レンタカーの手続きに余計な時間がかかることと、パスの日数をきちんと計算する必要があることです(車を借りる日はパスを使わない場合があります)。旅程の中で、車でなければ行けない場所が1〜2か所だけなら、この組み合わせが総コストが最も低くなることが多いです。
チャーター車で補う:阿蘇と高千穂の3つ目の選択肢
阿蘇と高千穂の両方に行きたいけれど山道は自分で運転したくない場合、チャーター車や現地のバスツアーが最も現実的な補完方法です。熊本発の日帰りツアーは、通常、阿蘇と高千穂を1日でつないでくれ、道を知り尽くしたドライバーが運転します。
この組み方のメリットは、メインの旅程はこれまでどおりJRパスで都市を回り、山間部の日だけ人に運転を任せられることです。料金は車両と時間で決まり、4人以上で割り勘にすれば、レンタカー代にガソリン代や高速料金を足した金額より高くなるとは限らず、駐車場や火山の規制を気にする必要もまったくありません。予約するときは、入場料が含まれているか、火山の状況に応じてルートが変更されることがあるかを確認しましょう。
由布院の夜:1泊2食付きの予約のポイント
長距離移動の大ボス日を終えたその夜は、旅程の中で唯一、お金をかけるべき宿泊です。由布院の温泉旅館の多くは1泊2食付きで、夕食は会席料理、朝食は和定食なので、食事のために出かける必要がなく、疲れた1日にはちょうどよいです。
予約時には3点に注意してください。1つ目は送迎があるかどうか(駅から旅館まで距離がある場合があります)。2つ目は夕食の開始時間です(多くの旅館は6時または6時半までの着席を求めており、到着が遅すぎると食べられません)。3つ目は客室露天風呂があるかどうか(他の人と一緒に入りたくない方は、追加料金を払う価値があります)。繁忙期や連休は早めの予約が必要で、紅葉の時期は特に取りにくくなります。

最後の2日間:福岡発の半日・日帰りの選択肢
6日目は福岡に滞在して、自分で西鉄に乗って太宰府や柳川に行くこともできますし、福岡発の日帰りツアーに参加して2か所をつなげ、時刻表を調べる手間を省くこともできます。
柳川の川下りは約1時間で、平底の舟に乗って旧城下町の水路を進み、船頭さんが歌を歌ってくれ、冬にはこたつ舟もあります。太宰府は学問の神様の総本宮で、参道の梅ヶ枝餅は熱いうちに食べるのがおすすめです。もし当日が雨なら、博多市内でのショッピングやグルメに変更するのも十分アリです。6日間連続で移動したあとなら、1日何も予定を入れない日があっても無駄ではありません。
九州7日間の旅で気をつけることは?季節、予算、出発前の注意点

ルートが決まったあとも、体験に直接影響することがいくつかあります。季節、座席予約のタイミング、予算の考え方、体力の管理です。
季節:台風、紅葉、冬の山道
九州は季節による違いが大きいです。夏から秋は台風シーズンで、山間部の道路やフェリーが運休する可能性があるため、旅程に代替案を用意しておきましょう。11月の紅葉シーズンは最も美しい反面、宿泊費が最も高く、チケットも最も取りにくく、由布院の旅館は半年前から予約が必要なこともあります。
冬は平地は暖かいですが、阿蘇、九重、黒川のあたりは凍結や積雪があるため、車の場合は必ずスタッドレスタイヤを確認してください。春の桜のシーズン(3月末から4月初め)は人出も料金もピークになります。時期を自由に選べるなら、5月から6月初めと10月が、比較的快適で、それほど高くない時期です。梅雨(6月中旬から7月)は、一日中雨の日もあると覚悟しておきましょう。
予約のタイミング:由布院の特急と旅館を最優先で
このルートには「予約しないと乗れない・泊まれない」ポイントが2つあります。由布院の温泉旅館と、ゆふいんの森号の座席です。旅館は航空券が決まり次第予約することをおすすめします。指定席は通常、乗車日の1か月前の午前10時に発売され、人気の列車はその日のうちに満席になります。
公式のオンライン予約でパスを購入した場合は、出発前にオンラインで座席を予約できます。これは旅行会社経由での購入と比べた最大の利点です。そのほかの一般的な新幹線や特急はそこまで焦る必要はなく、日本に着いてから緑の券売機で、これから数日分の座席をまとめて予約すれば大丈夫です。
予算:交通費以外の固定費は何がある?
予算を組むときに最も見落とされがちなのは「パス以外の交通費」です。長崎、熊本、鹿児島の路面電車、福岡の地下鉄と西鉄は、すべてJRパスには含まれず、7日間で積み重なるとかなりの金額になります。
ほかに見込んでおくべきものは、各スポットの入場料(熊本城、仙巌園、別府地獄、稲佐山ロープウェイ)、由布院の旅館の1泊2食付き(通常は全行程で最も高い1泊)、そして食費です。九州の多くの都市で市電の運賃が近年改定されているため、ネット上の古い記事の数字は当てになりません。到着後に現地の案内を直接見るのが最も確実です。
体力の管理:手荷物の宅配を活用して4日間の荷物を減らす
7日6泊で5か所に宿泊する場合、最もつらいのは乗り物ではなく、毎日荷物を持って乗り降りしたり階段を上り下りしたりすることです。非常に効果的な方法が、手荷物の宅配サービスです。大きな荷物を福岡から最後の2泊のホテルへ直接送り、その間の4日間は小さな荷物だけで移動します。
九州の都市間の宅配は通常翌日に届き、料金はサイズで決まり、ホテルのフロントで手続きできます。もう1つの方法は、由布院の夜に必要なものだけを別に詰めて、残りは福岡のホテルに預けておくことです。どちらの方法でも、4日連続で大きなスーツケースを持って特急の自由席に乗るよりずっと楽です。
立ち寄り先の宿泊アドバイス
福岡の2泊は、博多駅から歩ける同じホテルにすることをおすすめします。福岡空港から博多駅までは地下鉄で約5分なので、最終日に荷物を移動させる必要がなく、帰りの空港への移動にも余裕があります。長崎、熊本、鹿児島に1泊ずつする場合も、駅周辺を優先すると翌朝の乗車が最もスムーズです。由布院の夜は別途温泉旅館を予約すれば、長距離移動の日の疲れを湯の中に流せます。
九州7日間の旅程でよくある質問
九州7日間の旅程を計画する旅行者からよく寄せられる質問をまとめました。
Q:7日間でこの6か所を本当に回れますか?
回れますが、毎日2〜3時間は移動に使うことになり、スポットを巡るハードなコースです。年配の方やお子さまが同行する場合は、鹿児島を外して5都市のゆとりあるコースにすることをおすすめします。これだけで300kmの長距離移動がなくなり、全体のハードさが一段階下がります。
Q:このルートはJRとレンタカーのどちらがいいですか?
この6都市だけを回るなら、JRのほうが楽です。熊本から鹿児島までの新幹線は車より1時間半速く、300kmも自分で運転する必要がありません。ただし、阿蘇や高千穂を加えたい場合は、車か現地ツアーへの参加が必要です。組み合わせることもでき、都市間はJRに乗り、必要な1〜2日だけレンタカーを借ります。
Q:4日目の300kmはつらすぎます。代替案はありますか?
3つの方法があります。1つ目は、この日は観光スポットを入れず、朝出発して午後3時までに由布院に着けばよしとすること。2つ目は、8日間に延ばして、途中の熊本または宮崎でもう1泊すること。3つ目は、鹿児島を外してしまうことです。車の場合は、2人のドライバーで交代するとかなり安全になります。1人で運転する場合は、必ず2時間ごとに休憩を取ってください。
Q:長崎市内とハウステンボスを同じ日に回れますか?
おすすめしません。ハウステンボスは佐世保市にあり、長崎市内からはかなり離れていて、鉄道で1時間以上かかり、園内だけでも少なくとも半日から丸1日かかります。無理に同じ日にすると、結局どちらも楽しめないことが多いです。どちらかを選ぶか、ハウステンボスのために1日を割いて園の近くに泊まってください。
Q:このルートではどのJRパスを買えばいいですか?
鹿児島を含める場合は全九州版が必須です(7日券は旅行会社の価格で約26,000円、公式サイトで約25,000円)。鹿児島を外したバリエーションにした場合、最南端は熊本までなので、北部九州版の5日券で足り、数千円を節約できます。判断基準はシンプルで、旅程の最南端がどこかです。価格は公式の当日の案内でご確認ください。
Q:九州はいつ行くのが一番快適ですか?
5月から6月初めと10月が比較的快適で、人出も料金もピークではありません。11月は紅葉が最も美しい反面、宿泊と切符が最も取りにくくなります。夏から秋は台風のリスクがあり、山間部の道路やフェリーが運休する可能性があります。冬は平地は暖かいですが、阿蘇や九重のあたりは凍結や積雪があるため、車の場合はスタッドレスタイヤを確認してください。
Q:1日ごとに街が変わると、荷物はどうすればいいですか?
手荷物の宅配を使いましょう。大きな荷物を福岡から最後の2泊のホテルへ直接送り、その間の4日間は小さな荷物だけで移動すると、ずっと楽になります。九州の都市間は通常翌日に届き、ホテルのフロントで手続きでき、料金はサイズで決まります。新幹線に特大荷物を持ち込む場合は、荷物置き場付きの座席の予約も必要です。





