由布院温泉街:由布岳の麓に広がる癒やしの温泉小町
由布院は大分県由布市湯布院町にある温泉の小さな町で、定番の楽しみ方は、由布院駅から湯の坪街道に沿って金鱗湖まで散策するコースです。全長は約1.5km、片道の徒歩は20〜25分ほどです。別府市とは別の町で、別府は湯量と地獄めぐりが売り、由布院は町歩きと工芸雑貨が魅力です。2つはよく同じ九州旅行にまとめられますが、雰囲気はまったく異なります。
まず名称を整理しておきます。「由布院」はJR久大本線の駅名であり温泉名で、「湯布院」は旧町名です。2つは同じ場所を指しており、ネット上ではどちらの表記も使われています。ここは標高1,583mの由布岳の双耳峰を背にしています。
由布院は3つのタイプの方に向いています。半日で見どころを回り、食べ歩きもしたい日帰り旅行者、白壁の日本建築と由布岳を一緒に撮りたい写真好きの方、そして1泊して早朝の金鱗湖の朝霧を見るために訪れる、じっくり派の旅行者です。計画を立てる際は、午前中の到着をおすすめします。街の店の多くは午後5時〜5時半には閉まり始め、午前10時から午後3時は観光バスの団体客が最も集中する時間帯なので、早く着くほど楽に過ごせます。
由布院温泉街へのアクセスは?ゆふいんの森、特急ゆふ、高速バスを総まとめ
博多からは約2時間15分、別府からは約1時間で、由布院駅は温泉街の入口にあり、降りてすぐに散策を始められます。
由布院へのアクセス:交通手段を一覧で確認
由布院へのアクセスは選択肢が多くはありませんが、それぞれ一長一短があります。まず比較表を見てから決めましょう。
| 交通手段 | 出発地と所要時間 | 実用的なポイント |
|---|---|---|
| JR観光列車「ゆふいんの森」 | 博多駅から約2時間15分 | 全車指定席で、乗車日の1か月前の午前10時にJR九州のネット予約で発売開始となり、発売と同時に埋まります |
| JR特急「ゆふ」(ゆふDXを含む) | 博多駅から約2時間20分 | ゆふいんの森が取れなかったときの代替手段で、本数が多く予約しやすい |
| JR特急ゆふ(久大本線) | 別府駅から約1時間 | 別府と由布院の間で最も速い方法で、2か所に1泊ずつする旅程に向いています |
| 高速バス「ゆふいん号」 | 博多バスターミナル/天神から約2時間 | 鉄道の切符が取れなかったときの予備手段で、事前の座席予約が必要です |
| 亀の井バス | 別府駅から約1時間 | 本数はJRより少なく、SUNQ PASSとの組み合わせに向いています |
由布院駅に着いたあとは、主な見どころはすべて徒歩圏内で、乗り換えは必要ありません。駅横の観光案内所では荷物の預かりと旅館への配送サービスがあり、サイズに応じて1個あたり約500〜1,200円です。駅を出たらまず荷物を預けるとぐっと楽になります。車で来る方は、由布院駅周辺と湯の坪街道の駐車場の多くが有料で、繁忙期は空きを見つけにくいため、早めに到着するか、外周に停めて歩いて入ることをおすすめします。
全体として、福岡発着で1日だけ予定するなら、ゆふいんの森の往復がいちばん手軽で旅らしさもあります。由布院と別府を組み合わせて1泊2日にするなら、JR特急ゆふと亀の井バスの組み合わせがいちばん融通が利きます。車で行く利点は、狭霧台展望台のように公共交通では行けない場所を加えられることですが、繁忙期は駐車場が見つからない覚悟が必要です。帰りの便は夕方以降は大幅に少なくなるため、出発前に必ず最終便の時刻を確認してください。バスを利用する方は特に注意が必要です。
由布院温泉街の必見スポットは?散策ルートの見どころ12選を徹底解説
以下は散策の動線順に並べています。駅から金鱗湖まで歩き、そのあと車が必要な足を延ばす先を補足します。
湯の坪街道の地図と散策ルート:由布院駅から金鱗湖までの回り方
湯布院温泉街の主な散策動線は実はとてもシンプルで、下の順に歩けば迷うことはなく、道中には案内表示もあります。湯布院・庄内・挾間の公式観光ガイドサイト「YUFUINFO」ではデジタルマップが提供されており、湯の坪街道の商店会「ゆふいん湯の坪商店会」の公式サイトには会員店舗のマップ(全57店、ショッピング、テイクアウト、飲食、宿泊などの分類)があるので、出発前にスマートフォンに保存しておくとよいでしょう。由布院駅に着いたら、観光案内所で中国語の紙の地図ももらえます。
- 由布院駅を出たら:まず荷物を預け、駅前の「由布見通り」を由布岳の方向へまっすぐ進みます。
- 白滝橋:白滝橋まで来たら湯の坪街道に入ります。ここから約800mの主要商店街が始まり、軽食、スイーツ、雑貨店がこの区間に集中しています。
- 湯布院フローラルヴィレッジ(YUFUIN FLORAL VILLAGE):湯の坪街道を民芸村の方向へ約100m進んだ場所にあり、由布院駅から徒歩約15分、営業時間は9:30〜17:30です。
- 金鱗湖:湯の坪街道の終点で、湖畔の一周はすぐに歩き終わります。帰りは小道を通って大分川上流の川沿いの遊歩道に入ると、メインストリートの人混みを避けられます。
駅から湖までの片道だけなら約20〜25分ですが、道中の食べ歩き、フローラルヴィレッジ、写真撮影を加えると、3時間ほどを見ておくのがおすすめです。フローラルヴィレッジと多くの店は夕方には閉まるため、散策は午後4時までに終えるのが理想です。
由布院駅:磯崎新設計の黒い木造駅舎とホームの足湯
由布院駅はこの散策の出発点で、日本の建築家・磯崎新が設計しました。外観は珍しい全面黒塗りの木造建築で、吹き抜けの待合ホールは自然光をふんだんに取り入れており、それ自体が1つの建築作品です。駅構内には「足湯」があり、利用には別途チケットが必要で、料金には専用タオル1枚が含まれます。到着後の最初の立ち寄り先にする旅行者も少なくありません。
ホームの端からは由布岳の双耳峰を遠望でき、天気がよい日は記念撮影の人気スポットです。駅前は観光辻馬車の発着場と観光案内所になっており、荷物の預かりや地図の入手はここで済ませられます。足湯は帰りに入るのがおすすめで、1日歩いたあとに足を浸すと、よりありがたみが感じられます。

由布見通り:駅前から温泉街へ続く最初の大通り
由布院駅を出て最初の主要道路が由布見通りで、由布岳に向かってまっすぐ延びており、散策ルート全体のなかでも最も視界が開けた区間です。両側には和菓子店、お土産店、カフェが多く、人出は後半の湯の坪街道よりやや少なめなので、ここでまず足慣らしをしながら、値段を比べるのに向いています。
この区間は約500m、徒歩8分ほどで、路面は平らで歩きやすいです。早朝は店の多くがまだ開いていませんが、人が少ないからこそ、「道の先の由布岳」という定番の構図を撮るのにはベストの時間帯です。
湯の坪街道:由布院の中心となる白壁の商店街
湯の坪街道は由布院で最もにぎやかな通りで、沿道には江戸後期風の白壁の日本伝統建築がずらりと並び、背景には雄大な由布岳の双耳峰がそびえ、構図を考えなくても絵になります。街には50軒を超える店が集まり、おしゃれなカフェ、手作り雑貨から地元食材の専門店まで何でもそろいます。
ジブリ公式ショップ「どんぐり共和国」、SNOOPY茶屋 由布院店、ミッフィーをテーマにした「みっふぃーさくらキッチン」もこの通りにあり、家族連れやアニメ好きの必須スポットです。通りには由布院で最も有名な食べ歩きグルメも集中しており、例えば金賞コロッケ本店、伝説の生ロール B-Speak、由布院Milchの半熟チーズケーキ、そして豊後牛の釜飯が看板の由布釜飯「心」があります。
注意したいのは、この通りの店の多くが午後5時〜5時半には閉まること、そして現金のみの老舗も少なくないことです。全長は約800mで、ゆっくり歩き、軽食の行列に並ぶことも考えると、最低でも1.5時間は見ておきましょう。

湯の坪街道の駐車場はどこ?車で行くときのポイント
車で湯の坪街道へ行く場合は、周辺のコインパーキングに停められます。タイムズの駐車場検索情報によると、タイムズ湯布院(川上3021)は24時間営業で約67台、タイムズ湯布院第2(川上1024)は約38台で、こちらも24時間利用できます。料金は平日と休日で異なり、休日のほうが高く、実際の金額は現地の看板をご確認ください。繁忙期は正午前後に満車になることが多いため、午前10時前の入場がおすすめです。駐車してから歩いて散策しましょう。
湯布院フローラルヴィレッジ:コッツウォルズ風の英国おとぎ話の村
湯布院フローラルヴィレッジ(Yufuin Floral Village)は湯の坪街道から民芸村の方向へ約100mの場所にあり、英国のコッツウォルズ地方の田舎風景をモチーフにしたテーマ村です。明るい黄色の低い石造りの家、曲がりくねった石畳の小道、壁一面の草花が、とても夢のような景色をつくり出しており、入場自体は無料です。
村内には魔女の宅急便やピーターラビットなどをテーマにした小さな店が入っており、フクロウの森などの屋内の小動物エリア(別途チケットが必要)もあって、子ども連れの家族が最も長く滞在することが多い場所です。全体の敷地は大きくなく、ただ見て回るだけなら約30〜40分、写真撮影や買い物をするなら1時間を見ておきましょう。
敷地が狭く動線も細いため、団体客のピーク時はほとんど身動きが取れません。午前10時前、または午後3時以降に入場するのがおすすめです。

金鱗湖:湖底から温泉と清水が同時に湧き出る朝霧の名所
金鱗湖は由布院を代表するランドマークで、この散策ルートの終点でもあります。最大の特徴は、湖底から温泉と清水が同時に湧き出ていることです。冷たい水と温かい水が混ざり合うことで湖水は一年を通して比較的高い水温を保ち、秋から冬の早朝に気温が急に下がると、湖面から朝霧が立ちのぼり、まるで仙境のような景色になります。
湖の名前は明治時代の学者・毛利空桑に由来し、夕日に照らされて魚のうろこが金色に光るのを見て名付けたと伝えられています。湖を一周する遊歩道は平坦で、すぐに歩き終わり、道中にはカフェやギャラリースペースがあり、湖畔のCafe La Rucheが最も人気の休憩スポットです。
朝霧を見るための条件は2つだけです。秋冬の季節で、早朝の寒暖差が大きい日であること。つまり、日帰りの旅行者はほとんど見ることができず、現地に1泊して夜明け前に出かけて初めて、出会える可能性があります。

天祖神社:金鱗湖畔の水上鳥居
天祖神社は金鱗湖のほとりにあり、規模はとても小さいものの静かな雰囲気の神社で、天照大神を主祭神としています。最も有名なのは湖の中に立つ水上鳥居で、鳥居が半分水に浸かり、背後の木々や朝霧と合わさって、由布院で最も人気の撮影スポットの1つです。
境内には数本の古木と小さな拝殿があり、参拝客は多くなく、繁忙期でも比較的静かな雰囲気が保たれています。神社に常駐の社務所はなく、お守りや御朱印はいつでも授かれるわけではないため、集めたい方は宇奈岐日女神社へ行くのがおすすめです。
滞在時間は約10〜15分です。湖を一周する遊歩道沿いにあるため、金鱗湖を歩くときについでに立ち寄ればよく、別に時間を取る必要はありません。

下ん湯:金鱗湖畔の茅葺き屋根の共同浴場
下ん湯(したんゆ)は金鱗湖のすぐそばにある公共の共同浴場で、茅葺き屋根の木造小屋の外観がとても味わい深く、由布院で数少ない、伝統的な形を保つ外湯です。料金を入口の箱に入れて入浴する方式で、受付も係員もいません。
内部は内湯と露天風呂に分かれており、湖底から湧き出る源泉を引いていて、入浴体験は非常にユニークです。特に注意したいのは、ここは混浴で、脱衣スペースはとても簡素で、ほとんど仕切りがないことです。プライバシーが気になる方は、あらかじめ心づもりをしておきましょう。
タオルや入浴用品は備え付けがないため、持参が必要です。滞在時間は約20〜30分で、最も素朴な温泉文化を体験したい方に向いています。

仏山寺:由布岳の麓にある臨済宗の古刹
仏山寺は由布岳の麓にある臨済宗妙心寺派の古刹で、にぎやかな湯の坪街道からほんの少し離れただけなのに、雰囲気はまったく違います。境内は茅葺き屋根の山門と整った日本庭園で知られ、周囲を高い杉の木に囲まれており、鳥のさえずりが聞こえるほど静かです。
ここが最も有名な季節は秋で、庭園の紅葉と茅葺き屋根が互いに引き立て合い、写真愛好家がわざわざ撮影に訪れる場所です。寺では御朱印を授かれますが、受付時間に注意が必要で、オフシーズンには不在のことも時々あります。
湯の坪街道から徒歩で約15分、滞在は20〜30分です。人混みを避けて由布院のもう1つの顔を感じたい方は、足を延ばす価値があります。

宇奈岐日女神社:杉が天に伸びる由布院の信仰の中心
宇奈岐日女神社は由布院の地元の信仰の中心で、歴史はとても古く、主祭神の宇奈岐日女は由布岳の開拓伝説と関わりがあります。参道に入ってまず圧倒されるのは、両側にまっすぐ天に伸びる巨大な杉の木で、枝葉の間から光が降り注ぎ、荘厳な雰囲気です。
境内には樹齢数百年の神木が数本保存されており、この神社を最も象徴する景観でもあります。社務所があり、お守りや御朱印を授かることができ、由布院周辺で御朱印集めに最も向いた神社です。
観光辻馬車のルートはこの一帯を通ります。馬車に乗らない場合は、由布院駅から徒歩で約20分です。滞在は20分ほどがおすすめで、早朝または夕方の光がいちばん美しい時間帯です。

由布院辻馬車:駅前から出発するレトロな観光馬車
由布院辻馬車は由布院駅前から出発する観光馬車で、本物の馬が引き、由布院で最も代表的な体験の1つです。ルートは仏山寺と宇奈岐日女神社周辺ののどかな道を回り、全行程は約50分で、御者が道中、日本語で地元の由来を解説します。
乗車券は当日、駅前の由布院温泉観光案内所で手続きします。繁忙期は定員がとても早く埋まることが多いため、到着したらまず申し込みに行くのがおすすめです。1月上旬から3月1日までは運休し、雨天も運休する場合があります。
木造の馬車に乗ってゆっくり田園と由布岳を眺める景色は、歩いては見られない視点で、ご年配の方や子ども連れの旅行者に特に向いています。

狭霧台展望台:由布院盆地の朝霧を見下ろす絶好の場所
狭霧台展望台は、由布院から別府方面へ向かうやまなみハイウェイ沿いにあり、由布院盆地全体と由布岳を見下ろせる絶好の場所です。秋冬の早朝には盆地が濃い朝霧で完全に埋まり、由布岳の山頂だけが顔を出して、雲海のような光景になります。これが「狭霧台」という名前の由来です。
展望台には駐車場と簡単な展望スペースがあり、滞在は15〜20分で十分です。亀の井バスの便は朝霧の時間帯に合わせにくいため、実際には車、タクシー、貸切で行くのが最も便利で、このルートのなかで唯一、車での移動をおすすめするスポットです。
秋にはこの山道は紅葉ルートとしても有名で、すでにレンタカーを借りているなら、由布院から別府へ向かう途中にほとんど遠回りせずに立ち寄れます。

九州湯布院民芸村:古民家と手作り体験の工芸村
九州湯布院民芸村は、九州各地の古民家を同じ敷地内に移築・復元し、歩いて入れる工芸集落にしています。村内には複数の工房があり、陶芸、ガラス、和紙、藍染めなどの伝統工芸品を展示・販売しており、一部の工房では有料の手作り体験もできます。
ほかにはないお土産を持ち帰りたい旅行者にとって、ここは湯の坪街道の店よりも奥深さがあります。由布院駅から徒歩約14分で、全体を見て回るのに約1時間〜1.5時間かかります。
主な散策動線から少し外れた位置にあるため、日程に余裕がある方や、雨で屋内の行き先を探している旅行者に向いています。雨の日は古民家と石畳がかえって雰囲気を増します。

由布院温泉街にはいくらかかる?乗車券、体験、周遊パスのまとめ
由布院自体に大きな入場料はなく、主な費用は交通のチケットと体験にかかります。以下は実用度の高い順に並べています。
ゆふいんの森指定席券:博多から直通の緑の観光列車
ゆふいんの森は、博多と由布院の間を結ぶ最も代表的な観光列車で、深緑色のレトロな車体、木の内装、高く設けられた展望席により、2時間以上の乗車時間そのものが旅の一部になります。車内には販売カウンターがあり、限定の弁当、由布院Milchのケーキ、グッズを販売しています。車掌も特定の区間で沿線の景色を放送で案内します。
博多駅出発で所要約2時間15分、全車指定席で自由席はありません。予約は乗車日の1か月前の午前10時にJR九州のネット予約システムで発売開始となり、人気の日付は発売と同時に完売することがよくあるので、先にアカウントを登録し、アラームをセットして時間どおりに狙うのがおすすめです。
おすすめの理由は、移動と体験の2つを同時に満たしてくれる点です。車を運転しなくても九州の山間部を横断でき、道中の森や渓谷の景色は普通の特急では見られません。もし切符が取れなかった場合は、本数の多いJR特急「ゆふ」に乗っても着けますが、観光列車の雰囲気は味わえません。
JR九州レールパス北部九州版:博多、由布院、別府をつなぐ鉄道パス
JR九州レールパス北部九州版は、有効期間内に北部九州エリア内の新幹線(一部区間)と特急列車に乗り放題で、由布院を往復する久大本線の特急「ゆふ」と「ゆふいんの森」も含まれます。3日券と5日券の2種類の日数があり、鉄道を軸にした旅程に向いています。
博多発着で由布院と別府をつなぐ九州の定番ルートの場合、博多と由布院の往復に、由布院と別府の往復を加えるだけで、運賃はすでに周遊パスの価格に近づき、元を取るハードルは高くありません。さらに熊本や長崎への区間を加えると、お得さはいっそう明確になります。
利用上のポイントは2つあります。1つは、全車指定席のゆふいんの森に乗る場合は別途座席指定が必要で、座席は同じように争奪戦になること。もう1つは、出発前に海外の販売窓口で引換券を購入しておくのがおすすめで、価格は日本到着後に現地で買うより安いことが多く、到着後にJRのみどりの窓口または指定の券売機で実物の切符に引き換えます。
SUNQ PASS 九州バス周遊パス:レンタカーなしで温泉郷を巡る
SUNQ PASSは、九州地域の高速バスと路線バスが乗り放題になる周遊パスで、対象範囲により全九州、北部九州などのバージョンに分かれ、日数は3日と4日などから選べます。レンタカーを借りるつもりがなく、由布院、別府、さらに黒川温泉まで1つにまとめたい旅行者に特に実用的です。
博多から由布院への高速バス「ゆふいん号」、別府と由布院の間の亀の井バス、阿蘇や黒川方面への九州横断バスなどは、ほとんどが適用範囲内です。これらの路線を個別にチケットで買うと、積み重なって周遊パス自体の価格を超えることが簡単にあります。
注意したいのは、人気の長距離路線の一部は全席予約制で、パスを持っていても事前の座席予約が必要なことで、連休期間は特にそうです。購入後はバス会社のサイトで、各区間に予約が必要かどうかをまず確認し、座席予約を一度に済ませておくことで、当日バス停に着いてから満席と気づく事態を避けられます。
由布院辻馬車乗車券:約50分のレトロな馬車めぐり
由布院辻馬車はこの温泉の小さな町で最も印象に残る体験で、木造の馬車を本物の馬が引き、由布院駅前から出発して、仏山寺と宇奈岐日女神社周辺ののどかな道を一周します。全行程は約50分で、料金は由布院温泉観光案内所の現地掲示に従います。御者が道中、日本語で地元の由来や由布岳の伝説を紹介します。
最大の魅力はそのスピードです。馬車はとてもゆっくり進み、田園、用水路、由布岳の双耳峰が、歩いては味わえないペースで1コマずつ過ぎていきます。ご年配の方や子ども連れの旅行者にとても向いており、歩く速さを気にする必要もありません。
乗車券の購入方法が、この体験でいちばん注意が必要な点です。乗車券は当日、駅前の由布院温泉観光案内所で手続きし、1日最大15便で、繁忙期はとても早く埋まることがよくあります。由布院に着いたらまず申し込みに行くのがおすすめです。1月上旬から3月1日は運休です。
由布院駅の足湯:ホーム横で足を浸しながら電車を待つ
由布院駅のホーム横には足湯があり、全国でも数少ない駅構内にある温泉施設です。利用には別途チケットが必要で、料金には持ち帰れる専用タオルが含まれており、駅構内の窓口で購入すればよく、予約は不要です。
足湯のスペースは大きくありませんが、立地は抜群です。足を浸しながらホームと遠くの由布岳を眺められ、列車が入ってくる光景も目の前です。日帰りで温泉旅館に泊まる機会のない旅行者にとって、由布院の泉質を体験する最も手軽な方法です。
おすすめの利用タイミングは、帰りの電車を待つ前です。1.5kmの散策ルートを歩き終え、足がすっかり疲れたところで十数分浸かると、疲れをほぐす効果がいちばん実感できます。20〜30分の余裕を見て、自分の列車の時刻に注意し、長湯で乗り遅れないようにしましょう。

由布院駅の荷物預かりと配送:両手を空けて街歩きを
由布院駅横の観光案内所では荷物預かりサービスがあり、「ゆふいんチッキ」を通じて、地元の提携旅館に荷物を直接配送することもできます。一時預かりは1個あたり約500〜800円、旅館への配送は1個あたり約600〜1,200円で、いずれもサイズに応じた料金です。博多や別府から電車でスーツケースを引いてくる旅行者にとって、到着後にまずすべきことです。
由布院の散策ルートは全長約1.5kmで、湯の坪街道の後半と金鱗湖周辺には石畳や砂利道の区間があり、大きなスーツケースを引くのは大変なだけでなく、人が多いときは移動も困難です。先に荷物を預けてしまえば、街歩きの体験がまったく変わります。
案内所では中国語の観光地図、辻馬車や各種アクティビティの情報も提供しており、当日の旅館送迎バスの時間確認もサポートしてくれます。配送サービスには受付の締め切りがあり、通常は正午までに手続きしないと当日中のお届けが保証されません。到着後に当日の規定をご確認ください。
由布院温泉街の近くの宿泊は?周辺の宿泊エリアのご提案
由布院で最も価値のある体験は早朝と夕方に起こるため、1泊するのはほぼ必須です。
由布院は1泊する価値がある?3つの宿泊エリアの選び方
由布院で最も美しい2つの時間は、観光バスが到着する前と、去ったあとにあります。早朝の金鱗湖の朝霧と、夕方に店が閉まって静かになった湯の坪街道です。日程が許すなら、1泊をおすすめします。
宿泊エリアは大きく3種類に分かれます。1つ目は由布院駅周辺で、荷物を引くのが最も楽で、電車で来てレンタカーを使わない旅行者に向いています。2つ目は湯の坪街道と金鱗湖の間で、立地が最も良く、早朝に朝霧を見に歩いて行っても数分ですが、価格も予約の難しさも最も高くなります。3つ目は由布岳の麓に点在する離れ型の旅館で、静かでプライバシーがよく、多くは送迎バスか車が必要です。
由布院の予約時期と宿泊の注意点
由布院は客室数が多くなく、秋の紅葉シーズンや日本の連休は早めに満室になることが多いため、予定が決まったら先に予約するのがおすすめです。貸切風呂や露天風呂付きの客室を希望する場合は、さらに早めの予約が必要です。多くの旅館は1泊2食が基本なので、予約の際はプランに夕食が含まれているか確認してください。
由布院の一部の道は砂利道で、大きなスーツケースを引くのはやや大変です。駅から遠い宿に泊まる場合は、送迎バスがあるか旅館にあらかじめ確認してください。入湯税などの費用や支払い方法は旅館ごとの規定により異なるため、チェックアウト前に確認し、日本円の現金を用意しておきましょう。
由布院温泉街のよくある質問
Q:由布院温泉街を回るのにどのくらいかかりますか?
由布院駅から湯の坪街道に沿って金鱗湖まで歩くと、全長約1.5km、片道の徒歩は20〜25分です。街歩きや軽食の行列、写真撮影も楽しむなら、最低でも3時間は見ておくのがおすすめで、フローラルヴィレッジと民芸村も加えるなら半日以上を見てください。
Q:ゆふいんの森の切符はどう買いますか?いつ発売ですか?
ゆふいんの森は全車指定席で、乗車日の1か月前の午前10時にJR九州のネット予約システムで発売開始となります。人気の日付は発売と同時に完売することが多いため、時間どおりに予約するのがおすすめです。取れなかった場合は、本数の多い特急「ゆふ」に変更できます。
Q:由布院の店は何時に閉まりますか?
湯の坪街道の軽食店や雑貨店の多くは、午後5時〜5時半には閉まり始め、一般的な日本の観光地よりかなり早いです。日帰りの計画では必ず正午前に到着してください。夕方以降は街に宿泊客と一部の飲食店だけが営業しているような状態になります。
Q:金鱗湖の朝霧はどの季節に見られますか?
朝霧は、秋冬の早朝で、気温と水温の差が大きい日に多く現れ、通常は日の出後1時間以内が最も顕著です。日帰りの旅行者はほとんど見ることができず、由布院に1泊して、夜明け前に湖畔へ向かう必要があります。
Q:由布院と別府は同じ場所ですか?
いいえ。由布院は大分県由布市湯布院町にあり、別府は独立した別府市で、2つはJR特急ゆふで約1時間です。別府は湯量と地獄めぐりが売りで、由布院は町歩きと工芸雑貨が魅力で、雰囲気はまったく異なります。
Q:由布院に行くのに現金は必要ですか?
必要です。新しい店ではキャッシュレス決済に対応しているところも多いですが、昔ながらの軽食、辻馬車の券売所、釜飯「心」などの人気店は今も現金のみで、温泉旅館のチェックアウト時には、1人1泊あたり約150〜250円の入湯税も別途かかります。
Q:由布院で最も人が少ない時間帯はいつですか?
午前10時から午後3時は、福岡や別府から出発する観光バスの団体客のピークで、街はとても混雑します。午前10時前に到着するか、現地に1泊して、主な行程を早朝と夕方に組むのがおすすめです。





