直島の見どころ紹介:瀬戸内海に浮かぶ野外美術館
直島は香川県の北端、瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、本島の面積は約8平方キロメートル(周辺の小島を含む直島町では約14平方キロメートル)、人口は3,000人前後です。30年ほど前までは製錬所で知られる工業の島でしたが、いまでは世界中のアート好きが訪れる巡礼地になりました。きっかけは1980年代末に始まった「ベネッセアートサイト直島」の計画で、美術館や宿泊施設、アート作品が島の地形や集落にそのまま組み込まれています。
そのため直島は「ひとつの美術館」ではなく、個性の異なる3つのエリアで構成されています。船を降りる宮浦港、古い家屋が集まる本村、そして南岸の山の斜面にあるベネッセエリアです。エリア間には坂と距離があり、直島を楽しめるかどうかは、事前に予約と交通を押さえられたかでほぼ決まります。ここではまず4つの核となる見どころを紹介し、そのあとで船の便、費用、モデルコースを解説します。
地中美術館:地下に埋め込まれた、自然光だけで鑑賞する安藤建築
地中美術館は直島を代表する建築で、安藤忠雄が設計し、2004年に開館しました。瀬戸内海の景観を損なわないよう、建物全体が丘の中に埋め込まれ、地上には幾何学的な形の開口部だけが見えています。空から見て初めて、その大きさが分かります。
館内の常設展示は、モネの『睡蓮』シリーズ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品で、すべて自然光だけで照らされます。同じ作品でも、時間帯や天気によってまったく違って見えます。入館は時間指定の予約制なので、必ず公式サイトで事前にチケットを購入してください。

草間彌生の赤かぼちゃと黄かぼちゃ:直島でもっとも有名な2つのランドマーク
直島には草間彌生のかぼちゃが2つあります。赤かぼちゃは宮浦港の船着き場にあり、大型で、黒い水玉の一部が空洞になっていて、かぼちゃの内側に入って外を眺められます。黄かぼちゃはベネッセエリアの海辺の桟橋の先にぽつんと立っていて、直島でもっとも広く知られている写真の被写体です。
黄かぼちゃは2021年に台風の高波で流されて損傷しましたが、その後修復と補強を経て、2022年に元の桟橋に再設置されました。どちらのかぼちゃも屋外にあり自由に鑑賞できますが、黄かぼちゃはベネッセエリア内にあるため、行き方や自転車の制限について事前の確認が必要です。

家プロジェクト:古い集落全体を作品に変える
家プロジェクトは直島のなかでもっとも独特な取り組みです。作品を美術館に収めるのではなく、本村の集落にある築100年の古民家、神社、旧歯科医院を丸ごとアーティストに託して改修し、作品を建物そのもの、さらには住民の日常生活とも一体にしています。
現在公開されているのは、角屋、南寺、護王神社、石橋、碁会所、はいしゃ、別途予約が必要なきんざなどで、本村の細い路地に点在しています。鑑賞は共通券制で、一周すれば古い集落全体を歩いたことにもなります。

宮浦港と本村港:直島の2つの玄関口はそれぞれどこへ通じているか
直島には港が2つあります。宮浦港は主な玄関口で、高松港と宇野港からのフェリーがどちらもここに着きます。港のそばには赤かぼちゃ、SANAA設計の海の駅「なおしま」、直島銭湯、レンタカー店があり、
本村港は島の東側にあり、宇野港発の旅客船と高松港発の高速船が着きます。船を降りるとそのまま家プロジェクトのある古い集落に入れます。岡山から来て本村を中心に回る場合は、本村港まで直接乗るのがいちばん時間を節約できます。
直島へのアクセス:高松港・宇野港の船の便と島内の電動自転車を徹底比較
直島には橋がなく、船でしか行けません。島外の交通は四国から行くか本州から行くかで変わりますが、島内の移動こそが旅全体のスムーズさを左右する鍵です。
高松港から:フェリーは約50分、高速船は約30分
四国側からは、高松港から船で宮浦港へ向かいます。フェリーの所要時間は約50分〜1時間で、運賃が安く、車も積め、船内は広く屋外デッキもあります。高速旅客船は約30分と速いものの、運賃はかなり高めで、便数も少なくなります。

多くの旅行者はフェリーを選びます。航海そのものが景色の一部で、デッキから瀬戸内海一面と大小の島影を眺められるからです。船の便は繁忙期や芸術祭の会期には増便されますが、平日や冬季は比較的少なくなります。出発前に必ず当日の時刻表を調べ、最終便の時刻を控えておきましょう。
高松港から直島へ:フェリーと高速船の運賃、乗り場の位置
四国汽船の高松港〜宮浦港のフェリーは約50分、大人片道¥680で、自転車や車も積めます。高速旅客船は約30分、大人片道¥1,590で、車は積めません。フェリーと高速船の乗り場は徒歩約3分離れており、乗船券はそれぞれ出発の40分前と30分前に発売されます。予約は受け付けておらず、先着順の乗船です。
岡山の宇野港から:所要時間はわずか約20分
本州、特に岡山方面から行く場合は、宇野港がもっとも早い入口です。JR岡山駅から宇野線で宇野駅まで行き、駅を出るとすぐ桟橋です。フェリーで宮浦港まで約20分、運賃も高松発より安くなります。

宇野港には、島の東側の本村港へ直接向かう別の航路もあり、所要時間は同じく約20分で、先に家プロジェクトを回りたい人に向いています。2つの航路は運航会社と乗り場の位置が異なるため、乗船券を買う前に、行き先が宮浦か本村かを確認して、乗り間違いを防ぎましょう。
宇野港から直島へ:宮浦航路の便数と運賃
四国汽船の宇野港〜宮浦港は、フェリーが約20分、旅客船が約15分で、大人片道はどちらも¥370です。フェリーは毎日13往復以上、およそ6:10〜20:45で、自転車や車も積めます。旅客船は毎日2便のみで、ほかに宇野〜本村の旅客船航路もあります。船の便と運賃は四国汽船の公式サイトの案内に準じます。
島内移動の第一候補:電動アシスト自転車は必ず事前予約を
直島を一周するには十数km走りますが、短く聞こえても島には起伏がはっきりあり、宮浦から本村、本村からベネッセエリアへは坂を越える必要があります。普通の自転車では足が持たなくなりがちです。電動アシスト自転車を借りることを強くおすすめします。1日のレンタル料は1,000円台です。
宮浦港の船着き場にはレンタル店が数軒ありますが、台数に限りがあり、繁忙期や週末は午前中にすべて貸し出されてしまうことがよくあります。必ず事前にウェブか電話で予約し、返却時間を控えておきましょう。店によっては最終便より早く閉まるため、借りるときと返すときの営業時間も事前に確認してください。
町営バスとベネッセの無料シャトルバス:自転車に乗らない場合の代替手段
自転車に乗りたくない場合は、宮浦港、本村、つつじ荘を結ぶ町営バスがあります。1回の運賃は100円玉の範囲です。便数は決まっていますが多くはなく、船を降りた人が集中すると満席になりやすいため、美術館を見終えて船に急ぐ時間帯は特に早めにバス停で待ちましょう。
ベネッセエリアに入ると別のルールがあります。一般の自転車は乗り入れできず、つつじ荘周辺に停めて徒歩に切り替えるか、エリア内の無料シャトルバスで地中美術館、李禹煥美術館、ベネッセハウスを往復します。この区間の動線は必ず事前に確認しておきましょう。

日帰りプランの組み方:宮浦・本村・ベネッセを時計回りに巡る
もっとも一般的で体力を使わない組み方は次のとおりです。午前中に宮浦港へ到着し、自転車を借りて赤かぼちゃと直島パヴィリオンを撮影します。続いて本村まで走って家プロジェクトとANDO MUSEUMを回り、昼は本村のカフェで食事をとります。午後にベネッセエリアに入り、地中美術館を見て、黄かぼちゃまで歩きます。
鍵となるのは、地中美術館の予約時間を1日のプランの骨組みにして、ほかの項目をその前後に埋めていくことです。また、島の飲食店はたいてい夕方には閉まるため、夕食は高松か岡山に戻ってとることが多くなります。
直島の必見作品は?3つのエリアの美術館と屋外アートを徹底解説
以下は宮浦港、本村、ベネッセエリアの3つのエリアの順に並べています。実際に歩くときは、この順番で一周するのがいちばん楽です。
地中美術館:モネの睡蓮と自然光だけの展示室
地中美術館の核となるのは、3人のアーティストの常設展示室です。モネの部屋には『睡蓮』シリーズが展示され、床は数十万個の小さなタイルでできており、鑑賞者は靴を脱いで入ります。室内には人工照明が一切なく、天窓から入る自然光で作品を見せています。
ウォルター・デ・マリアの空間は、巨大な黒い花崗岩の球体と金箔の木の柱で構成されています。ジェームズ・タレルの作品は、光そのものを素材として使っています。入館は日付と時間を指定するオンライン予約制で、繁忙期は数週間前に満席になることが多いため、必ずこの項目を最優先で予約してください。

李禹煥美術館:石と鉄板と余白でつくられた半地下の空間
李禹煥美術館は2010年に開館し、こちらも安藤忠雄の設計で、地中美術館とベネッセハウスの間の谷あいにあります。建物は半分が地下に埋まり、入口の前の広場には高い柱と石が立っていて、建物に入る前からすでに作品の一部になっています。
館内には、韓国出身で「もの派」として知られる作家の絵画と彫刻が展示されています。作品の多くは1つの自然石と1枚の鉄板だけで構成され、その間にある余白と緊張感が見どころです。チケットは事前に公式サイトでオンライン購入するのがおすすめで、訪問前に開館日もご確認ください。

ベネッセハウスミュージアム:泊まれる美術館
ベネッセハウスは1992年に開業した、直島のアート計画の出発点であり、安藤忠雄が島で手がけた最初の作品でもあります。いちばん特徴的なコンセプトは「美術館とホテルの一体化」で、宿泊客は通常の閉館後の夜、展示室で1人きりで作品を鑑賞できます。
館内の収蔵作品は現代美術が中心で、建物は海岸の山の斜面に沿って段状に配置され、廊下やテラスがそのまま瀬戸内海の景色を切り取っています。ミュージアム棟のほか、オーバル、パーク、ビーチなどの別の棟があり、屋外にも多数の大型彫刻が点在していて自由に鑑賞できます。

直島新美術館:2025年開館、安藤忠雄が直島で手がけた10件目の建築
直島新美術館は2025年5月31日に開館し、本村の集落の隣の高台に建ち、安藤忠雄がベネッセアートサイト直島で手がけた10件目の建築作品です。建物は地下2階、地上1階で、外壁は黒い漆喰で焼杉板のような質感を出し、集落の屋根瓦のスカイラインにあえて溶け込ませています。
館内には複数の展示室があり、日本とアジア各地の現代アートに焦点を当てています。場所が本村にあるため、家プロジェクトを見終えたあと、そのまま歩いて行けます。開館時間は10:00〜16:30(最終入館16:00)、月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)です。

家プロジェクト・南寺:真っ暗な空間に入ってから始まる作品
南寺は家プロジェクトのなかでもっとも多くの人におすすめされる1件で、建築は安藤忠雄の設計、作品はジェームズ・タレルによるものです。鑑賞者は光がまったくない空間に案内され、壁をつたって手探りで座り、暗闇のなかで静かに待ちます。
数分後、目が少しずつ慣れてくると、何もないと思っていた前方にぼんやりとした光が浮かび上がってきます。それこそが作品そのものです。視覚が慣れるまで時間が必要なため、ここは入れ替え制で、混雑時は行列ができます。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

家プロジェクト・護王神社:ガラスの階段が地上と地下をつなぐ
護王神社は本村の地元の神社で、再建にあたって写真家の杉本博司が手がけました。作品名は『Appropriate Proportion』です。本殿と拝殿の間には、光学ガラスでつくられた階段が設けられ、日差しの下では透明な青色に屈折します。
さらに重要なのは地下です。神社の脇の狭い石室から入ると、そのガラスの階段が地底の向こう側まで延びているのが見え、同時に入口から外を眺めるとちょうど海が切り取られます。地上と地下、人工と自然がここでつながっていて、家プロジェクトのなかでもっとも重層的な1件です。

家プロジェクト・はいしゃ:旧歯科医院のなかの自由の女神像
「はいしゃ」は日本語で歯医者のことで、この建物は実際に本村の歯科医院兼住宅でした。のちにアーティストの大竹伸朗に託されて改修され、作品名は『舌上夢/ボッコン覗』です。外壁は廃材や看板、コラージュで覆われ、遠くからでもすぐ分かります。
室内にも拾ってきたさまざまな物や落書きがぎっしりで、もっとも驚くのは2階から1階へ突き抜ける巨大な自由の女神像のレプリカです。南寺のミニマルさや護王神社の静けさとは強い対照をなし、家プロジェクトのなかでもっとも賑やかで、記憶に残る1件です。

ANDO MUSEUM:木造の古い家に隠された、ひと続きのコンクリート打ち放し
ANDO MUSEUMは本村の路地にあり、外観はまったく目立たない築100年の木造町家ですが、扉を開けて中に入るとまったく別の世界が広がります。内部はひと続きのコンクリート打ち放しの構造で支えられ、天窓から入る光がコンクリートの壁面を切り、空間の感覚が完全に覆されます。
館内には、安藤忠雄が直島で30年以上にわたって手がけてきた手描きのスケッチ、模型、写真が展示されており、島全体の建築の歴史が1軒の小さな家に凝縮されています。家プロジェクトを見終えたあとに回ると、それぞれの建築同士の関係が理解しやすくなるのでおすすめです。

直島銭湯「I♥湯」:本当に入れるアートな銭湯
直島銭湯「I♥湯」は宮浦港から歩いて行ける場所にあり、大竹伸朗が手がけました。外観はタイルや看板、拾ってきたさまざまな物で覆われ、濃い昭和のコラージュ感が一目で印象に残ります。名前そのものも「I love 湯」のダジャレになっています。
いちばん面白いのは、展示物ではなく本当に営業している公衆浴場であることです。入浴券を買い、服を脱ぎ、湯船に浸かります。浴槽の底や壁面まで作品で、男湯と女湯を隔てる壁の上には象の剥製も立っています。営業時間と定休日は、運営側の当日の案内に準じます。

直島パヴィリオン:宮浦港のそばに浮かぶ白い島
直島パヴィリオンは建築家・藤本壮介の作品で、2015年に宮浦港のそばの海辺の緑地に設置されました。200枚あまりのステンレスのメッシュ板が、半透明の白い幾何学的な立体をつくり、コンセプト上は「直島町の27番目の島」と呼ばれています。
中に入ることができ、内側から外を見ると、メッシュが海と空を細かい断片に切り分けます。夜に明かりが灯ると建物全体が光り、宮浦港でもっとも写真映えする夜景になります。場所は船着き場のそばなので、船待ちの時間にちょうど回ってこられます。

海の駅「なおしま」:SANAA設計、宮浦港の大屋根
フェリーを降りてまず目に入る白く薄い屋根の建物が、宮浦港の旅客ターミナル「海の駅なおしま」です。プリツカー賞受賞者の妹島和世と西沢立衛のSANAA事務所が設計し、2006年に供用が始まりました。
特徴は、極めて薄い平屋根と多数の細い鋼鉄の柱、ガラスで、壁がほとんどなく、海風が建物をそのまま吹き抜けます。中には観光案内所、コインロッカー、売店、待合スペースがあり、直島に着いてまず最初にすることは、たいていここに荷物を預けることです。

ヴァレーギャラリー:谷あいの池のほとりに浮かぶ草間彌生の鏡の球
ヴァレーギャラリーはベネッセエリアのなかでも新しい展示空間で、2022年に開館し、こちらも安藤忠雄の設計です。建物の規模は大きくなく、半開放の構造で風、光、雨が室内に入り込み、周囲の谷の地形と一体になっています。
ここでもっとも有名なのは草間彌生の『ナルシスの庭』で、数百個のステンレスの鏡の球が建物の内外や水面に散らばり、人が動くにつれて歪んだ景色を映し出します。場所は李禹煥美術館の近くにあり、ベネッセエリアの散策ルートにあわせて組み込めます。

つつじ荘と南岸のビーチ:エリアの入口と夕方の海の景色
つつじ荘は町営バスの終点で、ベネッセエリアに入るための乗り換え拠点でもあります。自転車をここに停め、荷物をここに預けて、エリア内の無料シャトルバスに乗り換えるか、そのまま海岸沿いを歩いて黄かぼちゃや各美術館へ向かいます。
この一帯自体も立ち寄る価値があります。南岸にはなだらかな砂浜と芝生があり、屋外には大型の彫刻が点在しています。夕方には海面の反射と対岸の島影が重なって、とても美しく見えます。
直島の旅行費用はいくら?入場料、予約制度、船賃のまとめ
直島の費用は、主に船賃、美術館の入場料、レンタルの3つです。全体的に安くはありませんが、入場料以上に、事前に手配が必要なのは「予約」です。
地中美術館:必ず最優先で手配したい時間指定の予約
地中美術館は日付と時間を指定するオンライン予約制で、チケットは事前に公式サイトで購入する必要があり、当日券が現地で買えるとは限りません。繁忙期、連休、芸術祭の会期には数週間前に完売することがよくあるため、この項目は必ず最優先で予約してください。
料金は直島の各施設のなかでも高めで、15歳以下は無料や割引の規定が多くあります。予約した時間はたいてい自由に変更できないため、チケットを買う前に、当日の船の便やほかの予定とあわせて組んでおきましょう。実際の料金と規定は、ベネッセアートサイト直島の公式サイト(benesse-artsite.jp)の当日の案内に準じます。

李禹煥美術館のチケット購入方法:オンライン券は窓口より¥200安い
李禹煥美術館は、地中美術館のような時間帯ごとの人数制限はありませんが、同じく公式サイトでオンライン券を先に買うことをおすすめします。オンライン購入は¥1,200、現地窓口は¥1,400で、15歳以下は無料です。2館は距離が近いので同じ日の午後に組み込め、徒歩とシャトルバスの余裕時間を間に見ておきましょう。
直島新美術館の予約方法と料金
直島新美術館の予約はどうする?ベネッセアートサイト直島は2024年10月1日から、すべてのアート施設でオンライン購入を導入しており、直島新美術館も公式サイトの「美術館予約」ページで購入します。オンライン購入は¥1,500、現地窓口は¥1,700です。15歳以下は無料ですが、人数分のオンライン券の取得が必要です。開館時間は10:00〜16:30(最終入館16:00)、月曜休館で、2026年6月7日から夏の新展示が始まります。
家プロジェクト共通券:1枚で本村の古い家の作品を巡れる
家プロジェクトは共通券制で、1枚のチケットで複数の作品を鑑賞でき、1件ずつ単券を買うよりもかなりお得です。窓口は本村のサービス拠点にあり、本村に着いたらまずチケットを買ってから回り始めると、動線がずっとスムーズになります。
注意したいのは、共通券(オンライン¥1,200)で見られるのは角屋、護王神社、石橋、碁会所、はいしゃで、「南寺」と「きんざ」は含まれないことです。この2か所はどちらも時間ごとの人数制限があり、別途時間指定券(各オンライン¥600)を購入する必要があります。なかでも「きんざ」は1度に1人しか入れません。共通券の料金と対象範囲も、公式の当日の案内でご確認ください。
乗船券と現金:港の窓口ではクレジットカードが使えるとは限らない
高松〜宮浦のフェリーは大人片道¥680、高速船は¥1,590、宇野発は¥370です。乗船券は港の窓口で当日購入することが多く、一部の窓口や島内の小さな店は現金のみのため、出発前に十分な日本円の紙幣と小銭を用意してください。
島内の自動販売機、小さな食堂、一部のレンタル店もクレジットカードやモバイル決済に対応していない可能性があり、直島のATMの数は非常に限られています。当日使う現金を高松か岡山で先におろしておくのが、もっとも失敗しにくい方法です。
直島で注意することは?宿泊のヒントと出発前に必ず読みたい注意点
直島は「ルールが多い」島です。次の3点を事前に確認しておかないと、現地で行程が止まってしまいやすくなります。
直島に泊まる?高松・岡山に泊まる?立ち寄りに便利な宿泊のヒント
島内の宿泊施設の代表はベネッセハウスで、宿泊客は閉館後の美術館の展示室を独り占めできます。直島でもっとも贅沢な体験ですが、客室数が少なく、料金も高く、非常に早い予約が必要です。そのほか、本村や宮浦周辺にも民宿や小さな宿がありますが、選択肢は多くなく、繁忙期は同じように取りにくくなります。
多くの旅行者は高松か岡山に泊まり、日中に船で往復します。この方法の利点は、夕食の選択肢が多く、荷物を動かさなくてよいことです。代わりに最終便に縛られ、夜になった島の姿は見られません。すべての美術館をゆっくり見たいなら、1泊するのが今でも理想的です。
月曜休館と予約制:直島でもっとも踏みやすい2つの落とし穴
1つ目の落とし穴は休館日です。直島の多くの美術館と家プロジェクトの作品は月曜が休みで、祝日の場合は翌日に繰り下がります。つまり、月曜や連休の翌日に行くと、島の屋内施設がほとんど閉まっている可能性があります。行程を組むときは、この日を避けてください。
2つ目の落とし穴は予約です。地中美術館は時間指定の予約制で、数週間前に完売することも多く、「南寺」と「きんざ」も別途時間指定券が必要です。李禹煥美術館と直島新美術館はオンライン券を先に買うことをおすすめします(窓口より¥200安くなります)。予約した時間を行程の固定された骨組みと考え、先にチケットを取ってから、乗る船を決めましょう。
現金、食事の時間、最終便:島の生活のリズムはとても早い
島では多くの店や乗船券の窓口、自動販売機が現金のみで、ATMも少ないため、乗船前に必ず日本円の現金を用意してください。また、島のレストランやカフェはたいてい夕方に閉まり、昼食の時間帯も満席になりがちです。行きたい店がある場合は、早めに行くか、営業時間を先に確認することをおすすめします。
最後は最終便です。逃すと島に泊まることになりますが、急に部屋を探すのはほぼ不可能です。最後の見どころを見終えたら、自転車で戻って返却する時間も含めて、帰りの時間を十分に残してください。ベネッセエリアから宮浦港まではまだ距離があり、シャトルバスやバスの便も多くありません。
直島のよくある質問
Q:直島は日帰りで十分ですか?
地中美術館、家プロジェクト、2つのかぼちゃだけに絞るなら日帰りも可能ですが、かなり慌ただしく、船の便に完全に合わせて動く必要があります。李禹煥美術館、直島新美術館、ベネッセハウスも加えたい場合や、島でのんびり食事をしたい場合は、1泊2日をおすすめします。
Q:地中美術館は必ず事前予約が必要ですか?
はい。地中美術館は日付と時間を指定するオンライン予約制で、チケットは事前に公式サイトで購入する必要があり、現地では買えるとは限りません。繁忙期は数週間前に満席になることがよくあります。李禹煥美術館と直島新美術館も、事前に公式サイトでオンライン券を買うことをおすすめします。15歳以下は無料ですが、人数分のチケットの取得が必要です。
Q:月曜に直島へ行くと、何も見られませんか?
多くの美術館と家プロジェクトの作品は月曜休館で、祝日の場合は翌日に繰り下がります。屋外の赤かぼちゃ、黄かぼちゃ、直島パヴィリオンは自由に鑑賞できますが、屋内施設は基本的に閉まっているため、直島を月曜に組むことはまったくおすすめしません。
Q:草間彌生の黄かぼちゃはまだありますか?
あります。黄かぼちゃは2021年に台風の高波で損傷して流されましたが、その後修復と固定の補強を経て、2022年にベネッセエリアの海辺の桟橋の元の場所に再設置され、今も自由に見学や撮影ができます。
Q:高松港と宇野港のどちらから出発するのがよいですか?
全体の行程によります。行程の中心が四国なら高松港から出発し、フェリーで約50分です。行程の中心が岡山や関西方面なら宇野港から出発し、約20分で済み、運賃も安くなります。宇野港には本村港への直行航路もあり、先に家プロジェクトを回りたい人に向いています。
Q:自転車は必ず借りる必要がありますか?徒歩でもいいですか?
徒歩だけだと非常に大変です。宮浦から本村、本村からベネッセエリアまで、坂と距離があります。電動アシスト自転車を借りるか、町営バスにエリア内の無料シャトルバスを組み合わせることをおすすめします。一般の自転車はベネッセエリアに乗り入れられず、その区間は徒歩か乗り換えが必要なのでご注意ください。
Q:直島ではクレジットカードが使えますか?現金はどのくらい必要ですか?
島の多くの小さな店、食堂、自動販売機、乗船券の窓口は現金のみで、ATMの数も少なくなります。高松か岡山のうちに、当日の食事、船賃、レンタル、入場料に必要な日本円の現金をおろしておくことをおすすめします。島に着いてから何とかしようとは考えないでください。



