湯布院と別府のグルメ:温泉の地熱と豊後水道が育んだ2つの味

地獄蒸し体験:別府名物「地獄蒸し」
地獄蒸し体験:別府名物「地獄蒸し」

由布院と別府は車で約1時間しか離れていませんが、食の個性はまったく異なります。由布院は大分県由布市湯布院町にあり、主役は洗練された地元の牛料理と食べ歩きスイーツです。由布まぶし「心」の豊後牛まぶしやB-Speakのロールケーキは、由布院駅から金鱗湖までの湯の坪街道に集中しており、ひと通り歩けば全部食べ尽くせます。

別府市は温泉とともに生きる街です。看板料理は、食材を天然の温泉蒸気で蒸し上げる「地獄蒸し」で、鉄輪の地獄蒸し工房では旅行者が自分で調理できます。スイーツの代表である地獄蒸しプリンも、温泉の蒸気で作られます。地熱のほかにも、別府には豊後水道直送の海の幸があり、ここが発祥のとり天と別府冷麺もあります。

旅程を組むうえでの実用的な注意点が2つあります。由布院の店はたいてい午後5時から5時半には閉まり、別府の老舗には定休日があります(例:六盛は水曜、とよ常にも定休日があります)。また、両地とも現金のみの名店が多いので、出発前に十分な日本円を用意してください。以下では「ご当地名物料理」「わざわざ訪れる価値のあるレストラン」「食べ歩きグルメとスイーツ」の3つに分けて、必食の名店15軒をまとめます。

別府で何を食べる?ランチのおすすめ早見表

ランチが1回しかない場合は、まずこの4つから選びましょう。4軒とも別府市街から鉄輪にかけてのエリアにあります。

  • 🍜 六盛の別府冷麺:そば粉入りの手延べ麺、価格帯は約990〜1,300円、本店は水曜定休
  • 🍤 とよ常 本店の特上天丼:価格帯は約1,000〜2,000円、本店は火曜・水曜定休
  • ♨️ 地獄蒸し工房 鉄輪:自分で海鮮や野菜を蒸す体験、約1,000〜2,000円、毎月第3水曜休館
  • 🍗 東洋軒のとり天定食:価格帯は約1,000〜2,000円

スイーツなら、まず明礬の岡本屋売店の地獄蒸しプリンがおすすめです。各店の詳しい紹介は下にあります。

もうひとつ知っておきたいのは、この2地域の名物はほとんどが地理的な条件と結びついているということです。豊後牛は大分の山間の牧場から、関あじと城下かれいは豊後水道の速い潮流から、柚子胡椒とカボスはほとんどの食卓に登場する地元の調味料です。これらの食材を知っておくと、食べ歩きがより味わい深いものになります。

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由布院は大分県由布市湯布院町にあります

別府と湯布院で何を食べる?必食の大分名物5品と対応する名店

大分県の味の軸は2つ、温泉の地熱と豊後水道の海の幸です。以下の5品がここを最もよく代表する料理です。

東洋軒:大分のソウルフード「とり天」の発祥の店

東洋軒は、大分県の郷土料理「とり天(鶏肉の天ぷら)」の発祥の店で、この一品が県全体の食のイメージをほぼ決定づけています。別府でこの料理を食べるなら、ここが最も代表的な選択です。

とり天は一般的な日本の唐揚げとはまったく違います。衣は天ぷら衣で、揚げるとサクサクふんわりとして、硬いカリカリ感ではなく、中の鶏肉はジューシーで柔らかく仕上がります。食べ方はポン酢に辛子味噌をつけて、酸味が油っこさをすっきり和らげてくれます。

店内は広めで、家族連れや大人数に向いています。駅のそばではないため、バスやタクシーで行く必要があり、鉄輪や明礬方面の予定と組み合わせて回るのがおすすめです。

  • 🍗 おすすめメニュー:とり天定食
  • 💰 価格帯:約1,000〜2,000円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から車で約10分

別府冷麺 六盛 本店:そば粉入りのもちもち食感、隠れたソウルフード

別府冷麺はこの街の隠れたソウルフードで、戦後に満州からの引き揚げ者が持ち帰った作り方に由来し、韓国式や盛岡冷麺とはまったく違います。六盛はその中でも最も代表的な一軒です。

麺にはそば粉が加えられており、非常にもちもちとして弾力があり、噛みごたえは一般的な冷麺より明らかにしっかりしています。スープは牛骨と昆布でとり、冷たくてさっぱりしていながらもコクがあり、酸味のあるキムチを合わせると、温泉上がりに食べると特にさっぱりします。

価格は千円前後で、量はほどよいです。本店の営業時間は11:30〜14:00と18:00〜20:00、水曜定休で、スープがなくなり次第早めに終了します。

夏に特によく合いますが、別府の温泉はどこへ行っても汗をかくため、実は一年中食べる人がいます。

  • 🍜 おすすめメニュー:定番の別府冷麺
  • 💰 価格帯:約990〜1,300円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から車で約5分

由布まぶし「心」:ひとつの釜で3通りに楽しむ、豊後牛まぶしの行列店

由布まぶし「心」(日本語の店名は「由布まぶし 心」)は由布院を代表する行列店で、看板メニューは土鍋で炊き立てを提供する「まぶし三食」です。

  • 1杯目:まずはそのまま食べて、お米が肉汁を吸った旨みを味わいます。
  • 2杯目:柚子胡椒とネギを混ぜて、味をよりはっきりさせます。
  • 3杯目:付属のだしをかけて、お茶漬けにして締めます。

主力は豊後牛(単品で約3,200円)と地鶏の2種類で、豊後牛は脂の香りがはっきりしており、地鶏は炭火の香ばしさがあります。まぶしは注文を受けてから炊くため、待ち時間は長めです。昼の時間帯に1時間並ぶのも珍しくありません。

店舗は金鱗湖の本店と由布院駅前店の2か所があり、駅前店は動線がよく、並ぶのも比較的楽です。この店は現金のみなので、出発前に日本円を下ろしておきましょう。

  • 🍚 おすすめメニュー:豊後牛まぶし、地鶏まぶし
  • 💰 価格帯:約2,800〜3,300円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約15分(駅前店もあり)

地獄蒸し工房 鉄輪:温泉の蒸気で自分で食材を蒸し上げる体験

地獄蒸し工房は、別府の温泉の地熱文化を最も直接体験できる場所です。天然温泉の高温の蒸気で食材を蒸し上げる、別府に古くから伝わる伝統的な調理法で、他の土地では味わえない体験です。

流れは、まず受付で食材を選び、蒸し釜の利用券を購入し、スタッフの指導のもとで食材を温泉の蒸し釜に入れ、数分待って自分で取り出します。海鮮と野菜の盛り合わせが最も人気で、肉類や温泉卵もよく見られます。

自分で調理するため、単に食事をするよりもずっと楽しめます。営業時間は10:00〜19:00(ラストオーダー18:00)、毎月第3水曜日は休館です。

  • 公式サイトによると、蒸し釜を実際に操作する体験は中学生以上に限られます。
  • 蒸気の温度は非常に高いため、食材の出し入れは必ず指示に従ってください。
  • 現地では予約を受け付けておらず、繁忙期は蒸し釜に行列ができます。
  • ♨️ おすすめメニュー:海鮮と野菜の盛り合わせ、地獄蒸しの肉類
  • 💰 価格帯:約1,000〜2,000円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から亀の井バスで約20分、鉄輪バス停下車

天丼 とよ常 本店:別府で人気ナンバーワンのコスパ抜群の天丼老舗

とよ常は別府を代表する老舗のひとつで、長年にわたって別府グルメのおすすめリストに登場し、コスパの良い海鮮と天ぷらを看板にしています。

必食は特上天丼です。2尾の大きなエビ天がどんぶりのふちをほぼ覆い、衣は薄くサクサクで、数十年受け継がれている秘伝の甘めのタレが決め手です。甘さと塩気のバランスがちょうどよく、別府の味の記憶として挙げる人が多い一品です。

本店の営業時間は11:00〜21:00(ラストオーダー20:00)で、定休日は事前にご確認ください。

食事時の行列は当たり前なので、正午から1時のピークを避けるのがおすすめです。北浜周辺は飲食店が密集しており、長く待つ場合は他の選択肢もあります。

  • 🍤 おすすめメニュー:特上天丼
  • 💰 価格帯:約1,000〜2,000円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から徒歩約10分、北浜エリア

別府グルメと湯布院のレストラン:わざわざ予約して訪れる価値のある5軒

ゆっくり腰を据えて食事をしたい場合、由布院と別府にはそれぞれ、わざわざ予定に組み込む価値のあるレストランがあります。

亀の井別荘 湯の岳庵:御三家の庭園に佇む古民家レストラン

湯の岳庵は、由布院御三家のひとつ亀の井別荘の敷地内にあり、日本庭園の中にひっそりと佇む古民家レストランで、宿泊客でなくても予約して食事ができます。木の梁や柱、囲炉裏のある空間そのものが、わざわざ訪れる価値があります。

看板は炭火でじっくり焼いた黒毛和牛で、ほかにステーキ丼や山女魚の塩焼きもよく注文されます。全体として洗練された大分の郷土料理で、量は多くありませんが完成度が高く、由布院でしっかりしたランチやディナーを楽しみたい旅行者に向いています。

金鱗湖のすぐそばにあるため、散策ルートの終点に組み込むのに最適です。繁忙期は必ず事前に予約してください。同じ敷地内の茶房 天井桟敷は食後のコーヒー用に取っておくのがおすすめです。

  • 🥩 おすすめメニュー:炭火焼き黒毛和牛、ステーキ丼、山女魚の塩焼き
  • 💰 価格帯:約3,000〜7,000円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約20分、金鱗湖の近く

窯焼きPizza 櫟の丘:由布院盆地を見渡せる食べログ百名店

櫟の丘(Kunugi no Oka)は、由布院で数少ない食べログ百名店に選ばれたレストランで、薪窯で高温で焼き上げるイタリア風ピザが看板です。丘の上に建ち、大きな窓の外には由布院盆地と由布岳を180度見渡せるのが、ここ最大の売りです。

ピザの生地は縁がふんわりと香ばしく、中心は薄くてもちもちしており、具材はシンプルで、小麦とチーズの味が主役になります。もうひとつよく注文されるのは骨付きの豚スペアリブです。店内は広く、子ども連れでも気兼ねしません。

山の上にあり、直接行ける公共交通機関はないため、実際には車かタクシーで行く旅行者だけが訪れられます。食事の時間帯は満席になることが多いので、事前に予約し、山を登る所要時間も見込んでおきましょう。

  • 🍕 おすすめメニュー:薪窯焼きピザ、豚スペアリブ
  • 💰 価格帯:約2,000〜3,000円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から車で約10分、車での訪問がおすすめ

回転寿司 亀正:豊後水道直送の厚切り刺身

亀正は別府で最強の回転寿司と評する人も多く、コスパの高さから観光客にも地元の人にも共通のお気に入りになっています。魚は毎日豊後水道から直送で、重視しているのは派手な盛り付けではなく鮮度です。

最も印象に残るのはネタの厚みで、一般的な回転寿司よりかなり厚く切られており、噛むとしっかりした身の食感と甘みがあります。それでも価格はかなり手頃な範囲に収まっており、人気が衰えない理由です。

人気が高すぎるため、通常は朝早くに行って順番待ちの登録をする必要があり、昼前後はほぼ必ず待ちます。スケジュールが詰まっている場合は、その日の最初の訪問先にするのがおすすめです。

亀正の営業時間は11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)で、毎週火曜・水曜が定休日です。

回転寿司 亀正
回転寿司 亀正
  • 🍣 おすすめメニュー:その日の厚切り刺身握り
  • 💰 価格帯:約2,000〜3,000円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から車で約10分

YURURIN:由布院駅そばのサーモン丼とチキン南蛮定食

YURURINは由布院駅から徒歩1分の場所にある、明るい現代的なレストランで、到着したばかりのときや電車に乗って帰る前の食事に向いており、移動に時間を使わずに済みます。

看板は、山の湧き水で養殖した「由布院サーモン丼」で、身の脂が上品で臭みがありません。もうひとつの人気メニューは、衣がサクサクでタルタルソースをかけたチキン南蛮定食で、ボリュームがあります。

湯の坪街道で行列ができがちな名店と比べると、ここの待ち時間は比較的読みやすく、旅程の最初と最後に組み込むのにぴったりです。電車の時間が気になる旅行者には特に便利です。

  • 🐟 おすすめメニュー:由布院サーモン丼、チキン南蛮定食
  • 💰 価格帯:約1,000〜2,000円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約1分

茶房 天井桟敷:江戸時代の酒蔵を改装した由布院を代表するカフェ

天井桟敷は由布院で最も代表的なコーヒーの空間で、江戸時代の酒蔵を改装したものです。吹き抜けの木造の屋根と柔らかな灯りが、とても濃い昭和の雰囲気を醸し出しています。やはり亀の井別荘の敷地内にありますが、誰にでも開放されています。

看板は由布岳をかたどったチーズケーキ「モン由布」で、店で淹れる自家製コーヒーと合わせて、わざわざ訪れる人も多い組み合わせです。店内ではポップスは流れず、グレゴリオ聖歌で静かな雰囲気を作っており、散策に疲れたあとに腰を下ろすのに最適な場所です。

席数が少なく予約も受け付けていないため、混んでいるときは現地で並ぶ必要があります。午後2〜3時のピークを避け、開店直後か夕方前に訪れるのがおすすめです。

  • ☕ おすすめメニュー:モン由布チーズケーキ、自家製コーヒー
  • 💰 価格帯:約1,000〜1,500円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約20分、亀の井別荘の敷地内

湯の坪街道の食べ歩きグルメと散策スイーツ:歩きながら楽しめる名店5軒

由布院の湯の坪街道は九州で最も有名な食べ歩きの天国で、別府には山の上に温泉スイーツがあります。

B-Speak:開店と同時に完売する由布院の伝説のロールケーキ

B-Speakは由布院の殿堂級のケーキ店で、山荘無量塔が手がけるブランドでもあります。看板は1種類だけで、Pロールという名のロールケーキです。生地は非常にきめ細かく、ミルクの香りが濃厚で甘さは控えめ、日本のロールケーキの最高峰と考える人も多い一品です。

販売は丸ごと1本と、3分の1の半本サイズがあり、半本サイズは持ち運びやすく値段も手頃なため、朝のうちに売り切れることがよくあります。午後に到着すると、1本丸ごとしか残っていないか、完売している可能性が高いです。

店では電話での取り置き予約のみ受け付けており、予定が決まったら早めに予約することをおすすめします。生菓子のため冷蔵保存が必要で、当日中に食べるのが最もよく、長距離のお土産には向きません。

  • 🍰 おすすめメニュー:Pロール(丸ごと/半本)
  • 💰 価格帯:約800〜1,600円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約5分

由布院Milch:焼きたてとろ〜り半熟チーズケーキ

Milchは湯の坪街道で最も見つけやすいお店で、看板は由布院の地元牧場の牛乳を100%使った半熟チーズケーキです。1個がワンコイン程度で、この通りでコスパが最も高い食べ歩きスイーツのひとつです。

チーズケーキは、焼きたての温かいものと冷やした冷たいものの2通りの食べ方があります。温かいものは、ひと口食べると中心からとろりと流れ出し、ミルクの香りが最も強く、冷たいものは食感がしっかりして、チーズの味がより凝縮されています。店員さんはたいていどちらにするか尋ねてくれますが、初めてなら温かいほうから試すのがおすすめです。

もうひとつの看板は、なめらかなミルクプリンです。店の前にはよく行列ができていますが、提供が早いので、たいてい10分以内に買えます。ゆふいんの森の車内でも販売されているので、乗車中に先に味わうこともできます。

  • 🧀 おすすめメニュー:半熟チーズケーキ(温/冷)、ミルクプリン
  • 💰 価格帯:約150〜300円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約10分、湯の坪街道沿い

金賞コロッケ:全国コロッケ大会で金賞を獲得した食べ歩き第一候補

金賞コロッケは日本全国のコロッケ大会で金賞を受賞したことがあり、湯の坪街道で最も人気のある軽食のひとつです。衣は非常にサクサクに揚げられていて、ひと口かじったときの音がとても印象に残ります。

中身はふんわりした男爵いもに和牛のひき肉を混ぜたもので、味つけは控えめなので、じゃがいもの甘さと牛肉の脂の香りがどちらもしっかり感じられます。ワンコイン程度で食べ歩きに向いており、写真に写り込ませるのにもちょうどいい軽食です。

揚げたてを販売しており、熱いうちが一番おいしいので、買ったらその場で食べて、持ち歩かないのがおすすめです。ピーク時は店の前に行列ができますが、流れはとても速いです。

  • 🥔 おすすめメニュー:金賞コロッケ(和牛ひき肉味)
  • 💰 価格帯:約170〜300円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約10分、湯の坪街道沿い

鞠智 cucuchi:職人がその場で手焼きする季節限定どら焼き

鞠智は湯の坪街道にある非常に質の高い複合店舗で、職人がその場で銅板で手焼きするどら焼きが看板です。ガラス越しに生地が1枚ずつ焼き上がるのを見られ、それ自体がひとつの見せ場になっています。

定番は小豆あんですが、本当に撮影スポットとして人気を集めているのは季節限定の味で、たとえば秋の栗のモンブラン、春のいちごのモンブランは、生クリームとフルーツのピューレがたっぷりと絞られています。

店内にはイートインの席と雑貨コーナーもあり、座ってお茶と一緒に食べることもできます。焼きたてのため、ピーク時は待つ必要があるので、先に注文してから周りを少し見て回り、そのあと受け取りに戻るのがおすすめです。

  • 🥞 おすすめメニュー:手焼きどら焼き、季節限定の栗といちごのモンブラン味
  • 💰 価格帯:約370〜1,300円
  • 🚉 アクセス:JR由布院駅から徒歩約12分、湯の坪街道沿い

岡本屋売店:明礬温泉の山の上にある地獄蒸しプリンの元祖

岡本屋売店は明礬温泉の山の中腹にあり、別府で最も有名なスイーツ「地獄蒸しプリン」の代表的なお店です。店の外の展望台からは、別府市街と別府湾を一望できます。

プリンは温泉の蒸気でじっくり蒸して作られ、なめらかで卵の香りが濃厚です。最大のポイントは、上にかかった苦みのあるカラメルソースで、甘さが非常に抑えられており、はっきりとした大人の味です。そばにある温泉卵も、ほんのり硫黄の香りがします。

鉄輪・明礬方面へ向かう道路沿いにあり、地獄めぐりや湯の花小屋の行程と組み合わせるのに向いています。営業時間は8:30〜18:30(ラストオーダー17:30)で、年中無休です。席は少なく、ピーク時はテイクアウトして立ったまま食べる人がほとんどです。

  • 🍮 おすすめメニュー:地獄蒸しプリン、温泉卵
  • 💰 価格帯:約330円〜
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から亀の井バスで約25分、地蔵湯前バス停下車
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湯布院・別府で食事をするときの注意点は?現金、閉店時間、行列対策

この2地域での食事のつまずきやすい点は限られているので、次の3点を押さえておけば無駄足を減らせます。

現金のみの店は思ったより多い:日本円は十分に用意を

由布院と別府には、現金のみの名店が今も多く、たとえば由布まぶし「心」、湯の坪街道の大半の屋台、別府の一部の老舗などがあります。新しくオープンした店は電子決済に対応するところも増えていますが、カードに頼るのは失敗しやすいです。

さらに困るのは現金の引き出しです。由布院の街中のATMは数が限られており、別府市街は比較的便利ですが、鉄輪や明礬といった山の上の温泉エリアにはほとんどありません。博多や別府駅前であらかじめ現金を十分に下ろしておき、1人1日あたり3,000〜5,000円の食費を目安にするのがおすすめです。

由布院は午後5時半に閉店:食事の時間は前倒しに

由布院で最も直感に反するのは、店が閉まる時間が早いことです。湯の坪街道の軽食、雑貨、スイーツの店は、午後5時から5時半にかけて次々とシャッターを下ろし、夜は旅館の食事と一部のレストランを除いて、街に食べるところがほとんどありません。

由布院は午後5時半に閉店:食事の時間は前倒しに
由布院は午後5時半に閉店:食事の時間は前倒しに

そのため日帰り旅行の場合、ランチと食べ歩きは正午前後に済ませ、スイーツを夕方に回さないようにしましょう。その夜に由布院へ泊まる場合は、外へ食べ物を探しに出るよりも、1泊2食付きの旅館プランを予約するほうがずっと現実的です。別府の飲食店の営業時間はずっと普通で、夜も選択肢があります。

行列名店の実践的な戦略:先に整理券、それから散策

由布まぶし「心」と回転寿司の亀正は、この一帯で最も行列ができる2軒です。心のまぶしは注文を受けてから炊くため、待ち時間は長めで、昼に1時間並ぶのはよくあることです。亀正は通常、朝早くに行って順番待ちの登録をする必要があり、昼前後はほぼ必ず待ちます。

効果的な方法は、先に受付か順番待ちをして、番号を受け取ってから散策や足湯に行き、時間になったら戻ることです。また、由布まぶし「心」には金鱗湖の本店と駅前店の2か所があり、駅前店は動線がよく、たいてい並ぶのも比較的楽なので、急ぐ場合は優先して選ぶのもよいでしょう。

2地域を移動するときの食事のペース:しっかりした食事は別府に

由布院は飲食店の密度は高いものの単価も高く、閉店も早いため、ランチと食べ歩きスイーツに向いています。別府市街は飲食店の選択肢が多く、夜まで営業しており、とり天、別府冷麺、回転寿司はいずれも手頃な価格のこってりした料理なので、夕食の時間帯に最適です。

由布院から入って別府から出る旅程の場合、実際のペースはこうなります。昼は由布院でまぶしを食べ、午後は食べ歩きでスイーツを楽しみ、夕方にJR特急ゆふで別府へ移動し、夜にもう一度しっかりした食事をとります。逆の順番だと、由布院は夜に食べるところがほとんどなく、行き詰まりやすくなります。

別府で夜ごはんはどこで食べる?夜も営業している別府のレストランまとめ

別府の夕食で最もよくある失敗は、意気込んで名店へ行ったのに、夜は営業していなかったり早く閉まっていたりすることです。上で紹介した別府のレストランのうち、夜に食べられるのは次のお店です(出発前にもう一度営業時間をご確認ください)。東洋軒の夕食時間帯は17:00〜22:00(21:00ラストオーダー)、毎月第2火曜定休。六盛松原本店は夜は18:00〜20:00のみの営業で、スープがなくなり次第早めに終了し、水曜定休。とよ常本店は11:00〜21:00(20:00ラストオーダー)で、定休日は事前にご確認ください。鉄輪の地獄蒸し工房は10:00〜19:00(18:00ラストオーダー)なので、地獄蒸しを夕食にしたい場合は夕方前に着く必要があります。

別府駅周辺で夕食の店を探したい場合、地元の情報誌『City情報おおいた』が大分県公式メディアedit Oitaで紹介している居酒屋リストのうち、次の2軒はどちらも駅から徒歩10分以内で、温泉上がりに散歩がてら行くのに向いています。

焼肉 一力:駅前の老舗焼肉店で、17:00開店、木曜定休。開店するとすぐに席が埋まり、カウンターでは1人1台のガスコンロで自分で焼き、看板は脂がたっぷりの特上ホルモンと大分県産和牛です。

  • 🍽️ おすすめメニュー:特上ホルモン、ヒレ角切り、おおいた和牛極上ロース
  • 💰 価格帯:1皿約520〜1,550円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から徒歩約3分

陽なたや -hinataya-:マグロ料理で知られる居酒屋で、名物は佐伯市直送のカジキを使ったマグロしゃぶしゃぶです。味はさっぱりしていて、魚介があまり得意でない人にも食べやすく、1人でも気軽に入れます。

  • 🍽️ おすすめメニュー:マグロしゃぶしゃぶ、マグロ唐揚げ
  • 💰 価格帯:しゃぶしゃぶ1人前約1,800円、飲み放題付きコースは約5,500円
  • 🚉 アクセス:JR別府駅から徒歩約7分

湯布院・別府のグルメ体験おすすめ:地獄蒸し、地獄めぐり、地元グルメガイド

この一帯でお金をかける価値があるのは、レストランよりも、地元でしかできない数々の体験です。

地獄蒸し工房 鉄輪の自炊体験:温泉の蒸気で自分で一食を作る

地獄蒸し工房は、別府を代表する食の体験です。現地で蒸し釜の利用券と食材を購入し、スタッフの指導のもとで食材を温泉の蒸し釜に入れ、数分後に自分で取り出します。

一連の流れは約40分から1時間です。蒸し釜の操作体験は、公式サイトによると中学生以上に限られるため、子ども連れの場合は大人が操作する必要があります。繁忙期は蒸し釜の空きを待つ行列ができるので、昼のピークを避けるのがおすすめです。蒸気の温度は非常に高いため、食材の出し入れは必ず現地の指示に従ってください。

別府地獄めぐりセット券:七大地獄と地獄蒸しプリンを半日でつなぐ

別府地獄めぐりの共通観覧券は、海地獄、血の池地獄などの主要スポットに一度に入場でき、1枚ずつ買うよりお得です。このルート自体が食と深く結びついています。海地獄には温泉で蒸したプリンや地獄蒸し卵があり、明礬方面では岡本屋売店で地獄蒸しプリンを食べることもできます。

亀の井バスの1日乗車券と組み合わせるのがおすすめです。鉄輪と明礬の間の本数はあまり多くないため、先に時刻表を調べてから出発しましょう。全体の行程は半日が目安で、ちょうど地獄蒸し工房でのランチを組み込めます。

ゆふいんの森の車内限定スイーツ:移動時間も食の旅に変える

博多から由布院へ向かう観光列車ゆふいんの森には、車内に販売カウンターがあり、限定のお弁当や由布院Milchのケーキが提供されます。日帰りで時間が限られている旅行者にとっては、2時間の乗車時間も旅の一部になります。

全車指定席で、乗車日の1か月前の午前10時にJR九州のネット予約で発売が始まり、人気の日付は発売と同時に売り切れることがよくあります。限定商品は数に限りがあるため、乗車後は早めに販売カウンターへ行くのがおすすめです。

大分和牛と豊後牛のレストラン予約:一度のしっかりした食事は地元の牛に

豊後牛は大分県を代表する和牛で、きめ細かな脂の入り方とはっきりした肉の味わいが特徴です。しっかり食事をするなら、由布院の亀の井別荘 湯の岳庵が炭火焼き黒毛和牛とステーキ丼を提供しており、最も代表的な選択です。由布まぶし「心」の豊後牛まぶしは、より手頃な入門版です。

この手のレストランは繁忙期にはほぼ必ず予約が必要で、特にランチの時間帯はそうです。由布院や別府の温泉旅館に泊まる場合、1泊2食プランの夕食にも豊後牛が使われることが多いので、予約時にプランの内容を確認しましょう。

いただきます!2日間で由布院と別府を食べ尽くす

由布院の街並み
由布院の街並み

この15軒を旅程に組み込むのに必要なのは実は2日間だけで、急ぎ足にならずに済みます。

1泊2日の実際の食べ方

1日目は由布院:ゆふいんの森で到着したら、まず駅前のYURURINか由布まぶし「心」駅前店でランチを済ませ、そのあと湯の坪街道を食べ歩きしていきます。金賞コロッケ、由布院Milchの半熟チーズケーキ、鞠智の手焼きどら焼きを楽しみ、金鱗湖まで歩いたら茶房 天井桟敷に座ってコーヒーを一杯。B-Speakのロールケーキは朝一番に買うか、前日に予約しておくのを忘れずに。

2日目は別府へ移動:JR特急ゆふで約1時間で到着し、昼はまずとよ常で特上天丼を食べるか、亀正で厚切りのお寿司に並びます。午後は亀の井バスで鉄輪に上がり、地獄蒸し工房で自分で海鮮を蒸し、道中の明礬にある岡本屋売店で地獄蒸しプリンを食べます。夕食は東洋軒のとり天か六盛の別府冷麺にして、大分の2大ソウルフードをちょうど制覇できます。

唯一の注意点はやはり2つ、十分な現金を用意することと、由布院は午後5時半に閉まることです。スイーツを前に、食事を後ろに配置すれば、この旅に悔いは残りません。

持ち帰れるお土産の選び方

由布院で最もよく買われて帰るのはB-Speakのロールケーキですが、生菓子で冷蔵が必要なうえ、当日中に食べるのが最もよいため、長距離のお土産には向きません。海外へ持ち帰るなら、鞠智 cucuchiのどら焼きや、湯の坪街道の柚子胡椒、カボス関連の加工品のほうが現実的です。

別府では地獄蒸しプリンが最も有名で、岡本屋売店で現地で食べるのが一番ですが、冷蔵版は短距離なら持ち運べます。また、明礬温泉の「湯の花」は別府特有の温泉結晶の入浴剤で、小さくてつぶれにくく、最も手軽なお土産の選択肢です。

お土産の選び方
お土産の選び方

半日しかない場合の選び方

時間が片方しか選べないなら、まず何を食べたいかを自分に問いかけましょう。スイーツと写真を楽しみたいなら由布院です。湯の坪街道の800m以内でロールケーキ、半熟チーズケーキ、和牛コロッケ、手焼きどら焼きが食べられ、その密度は別府にはかないません。

しっかりした食事と体験を楽しみたいなら別府です。とり天、別府冷麺、厚切り寿司の単価はいずれも由布院より低く、地獄蒸し工房の自炊体験は他の場所では真似できません。同行者が中学生以上の子どもなら、別府の地獄蒸しの自炊体験のほうが、由布院の行列スイーツよりも夢中になりやすいでしょう(地獄蒸し工房の操作体験は中学生以上に限られます)。

よくある質問 FAQ

Q:別府で必ず食べるべきグルメは何ですか?

最も代表的な3つは、とり天(鶏肉の天ぷら、発祥の店は東洋軒)、別府冷麺(六盛本店のそば粉入りの麺)、地獄蒸し(鉄輪の地獄蒸し工房で自分で調理できます)です。スイーツは明礬温泉の岡本屋売店の地獄蒸しプリンです。そのほか、豊後牛と関あじも大分を代表する食材で、しっかりした食事ならほぼどこでも食べられます。ひとつだけ選ぶなら、多くの人が地獄蒸しをすすめます。別府でしかできない調理法だからです。

Q:由布院のグルメはどこに集中していますか?

JR由布院駅から金鱗湖までの湯の坪街道に集中しており、長さは約800m、駅から金鱗湖までは全行程で約1.5kmです。B-Speak、由布院Milch、金賞コロッケ、鞠智 cucuchiはすべてこの通り沿いにあり、由布まぶし「心」は金鱗湖の本店と駅前店の2か所があります。

Q:とり天と普通の唐揚げは何が違いますか?

とり天は天ぷら衣をまとって揚げるため、サクサクふんわりとして中の鶏肉は柔らかくジューシーです。唐揚げは粉をまぶして揚げるため、衣が硬くカリッとします。食べ方はとり天がポン酢に辛子味噌をつけ、酸味が油っこさを和らげてくれる、大分県の郷土料理です。大分では、とり天はファミリーレストランやスーパーの惣菜コーナーにも登場する日常の料理で、普及度は非常に高いです。

Q:別府冷麺と盛岡冷麺の違いは何ですか?

別府冷麺は、戦後に満州からの引き揚げ者が持ち帰った作り方に由来し、麺にそば粉が加えられてもちもちとしっかりした食感があり、スープは牛骨と昆布でとってさっぱりしながらコクがあり、酸味のあるキムチを合わせます。じゃがいもでんぷんを使う盛岡冷麺とはまったく異なります。別府冷麺は一年中食べられており、温泉上がりに冷たいスープの一杯を食べるとさっぱりします。

Q:地獄蒸し工房はどのように利用しますか?

まず受付で食材を選んで蒸し釜の利用券を購入し、スタッフの指導のもとで食材を温泉の蒸し釜に入れ、数分後に自分で取り出します。一連の流れは約40分から1時間で、繁忙期は蒸し釜の空きを待つ行列ができ、蒸気の温度は非常に高いため必ず指示に従ってください。現地では食材のセットも販売しているので、自分で用意する必要はなく、手ぶらで行けます。

Q:由布院と別府の店は何時に閉まりますか?

由布院の湯の坪街道の店の多くは、午後5時から5時半には閉まり、夜は街に食べるところがほとんどありません。別府の飲食店の営業時間はより普通で、夜も選択肢がありますが、老舗には定休日が多いので(例:六盛は水曜、とよ常にも定休日があります)、出発前に調べておくことをおすすめします。その夜に由布院へ泊まる場合は、外へ食べ物を探しに出るよりも、1泊2食付きの旅館プランを予約するほうがずっと現実的です。

Q:これらの名店ではカードは使えますか?予約は必要ですか?

現金のみの名店は今も多く、由布まぶし「心」や湯の坪街道の大半の軽食も含まれるため、先に日本円を十分に下ろしておくのがおすすめです。湯の岳庵や櫟の丘のようなしっかりした食事のレストランは、繁忙期は必ず予約してください。由布まぶし「心」と亀正は現地で順番待ちの登録をします。由布院の街中のATMは数が限られているので、博多や別府駅前であらかじめ現金を十分に下ろしておくのがおすすめです。