立山黒部の紅葉2026:アルペンルート開通55周年の三段紅葉

立山黒部アルペンルートは富山県と長野県にまたがり、2026年は開通55周年を迎えます。紅葉の時期は約2か月にわたって続きます。
全長37.2km、最大高低差1,975mで、6種類の乗り物を乗り継いで縦断します。山頂の初雪、山腹の紅葉、山麓の緑を1日で見渡せる「三段紅葉」の絶景を楽しめます。鉄道や山歩きが好きな方が、県をまたぐ日帰りや1泊2日の旅程を組むのに向いています。
2026年の開山と紅葉時期の概要
アルペンルートの2026年の営業期間は4月15日から11月30日です。紅葉は9月中旬に室堂平から色づき始め、11月上旬に山麓の称名滝へと広がっていき、前後で約2か月に及びます。
2026年は全線開通55周年にあたり、6月1日からスタンプラリーやAR体験などの記念イベントが行われていました。出発前に公式サイトの最新のお知らせをご確認ください。
アルペンルートの地理的範囲と規模
ルートは西の富山県の立山駅から東の長野県の扇沢駅までで、全長37.2km。最高地点の室堂は標高2,450m、標高475mの立山駅との高低差は1,975mです。
全区間でマイカーの乗り入れは禁止されており、立山と扇沢の間はケーブルカー、高原バス、トンネル電気バス、ロープウェイなど、6種類の乗り物を乗り継いで移動します。

立山黒部の6つの乗り物の各区間の所要時間:全行程約95分の内訳
アルペンルートを富山側から出発する場合、順に立山ケーブルカー約7分、立山高原バス約50分、立山トンネルトロリーバス約10分、立山ロープウェイ約7分、黒部ケーブルカー約5分です。最後に黒部ダムを歩いて関電トンネルトロリーバスの乗り場へ行き、約16分で扇沢駅に到着します。6区間の合計は約95分です。区間の間は徒歩での乗り換えと待ち時間があるため、観光で立ち寄る場合、立山駅から扇沢駅まで通常は丸1日を見込む必要があります。
三段紅葉はわざわざ予定に組み込む価値がある?
標高差が非常に大きいため、同じ日に室堂平の高山の草紅葉から、大観峰、黒部平の紅葉の樹海を経て、美女平の穏やかなオレンジ色まで見られます。秋の景色を幾重にも楽しみたい方にとって、北陸を代表する紅葉ルートのひとつです。
アルペンルートの運行情報とライブカメラの映像は、公式サイト「立山黒部アルペンルート」(alpen-route.com)で確認できます。出発の前日に天候と運行状況を確認しておくことをおすすめします。

立山黒部の交通ガイド:富山側または長野側から入山
立山黒部へのアクセスは?交通手段と料金早わかり
富山側:富山駅〜立山駅は約1時間で1,420円(ICカード1,280円)。長野側:JR信濃大町駅からバスで30〜40分で扇沢駅に着きます。
アルペンルートは6種類の乗り物で立山駅から扇沢駅までを結び、約95分、片道10,940円です。扇沢〜室堂の往復は12,300円です。
立山ケーブルカーとトロリーバスの時間は、WEBで予約することをおすすめします。紅葉のハイシーズンは行列が1時間を超えることも多く、「秋旅早割WEBきっぷ」(9/1〜11/10)もあります。

立山黒部の必見の紅葉スポットは?
最高地点から山麓まで、アルペンルート沿線で特に立ち寄りたい紅葉スポットを紹介します。
室堂平:ルート最高地点、三段紅葉の出発点
室堂平は標高2,450mで、アルペンルートの最高地点であり、紅葉が最も早く色づく場所です。9月中旬から10月上旬には高山の草紅葉が台地一面を赤く染め、みくりが池のほとりは特に見事です。
ここは山歩きの入口でもあり、立山三山の登山口へ歩いて向かえます。室堂平の気温は平地より10〜15度低いことが多く、10月は朝晩に氷点下近くまで下がることもあるため、防寒着を必ず持参してください。
大観峰:ロープウェイから見下ろす支柱のない紅葉の谷
大観峰は標高2,316mで、日本最大の支柱なしロープウェイ「立山ロープウェイ」の起点駅です。全長1.7kmを7分で谷を横断し、紅葉の谷の全景を見下ろす最高のアングルです。
9月下旬から10月中旬には、ロープウェイの両側の山肌が深い緑からオレンジがかった赤に移り変わります。運行本数は人出に合わせて臨時増発されますが、ハイシーズンは早めに並ぶことをおすすめします。

黒部平:ロープウェイと黒部ケーブルカーの間にある森の秘境
黒部平は標高1,828mで、立山ロープウェイと黒部ケーブルカーの間にあります。紅葉の時期の9月下旬から10月中旬には中間地点の鑑賞スポットとなり、周囲の針広混交林がグラデーションに染まります。
ここから全線トンネル式の黒部ケーブルカーに乗り換えて黒部湖へ向かえます。所要時間はわずか5分、運行間隔は約20分に1本で、15〜20分ほどの短い立ち寄りと撮影におすすめです。

弥陀ヶ原:雲海と黄金色の湿原高原
弥陀ヶ原は標高約1,600〜2,000mにあり、立山高原バスが通る高地の湿原です。9月下旬から10月上旬には黄金色とオレンジ色が入り混じる草原になり、早朝には雲海が見られることもよくあります。
弥陀ヶ原には高原バスの停留所があり、降りて木道を歩きながら湿原の草紅葉を楽しめます。周辺には弥陀ヶ原ホテルもあり、宿泊できます。

黒部ダム:日本一高いアーチ式ダムと観光放水
黒部ダムは堤高186m、堤頂長492mで、日本一高いダムです。2026年の観光放水期間は6月26日から10月15日で、9月11日から10月15日の放水時間は7:00〜16:30です(悪天候の場合は中止されることがあります)。
黒部ダム駅から220段の階段を上ると標高1,508mの展望台に着き、放水とダム全体を見下ろせます。
称名滝:落差350m、日本一の大滝
称名滝は落差350mで、日本一落差の大きい滝です。紅葉の見頃は通常10月下旬から11月上旬で、ナナカマドとカエデが織りなすオレンジ色の岩壁が最も印象的です。
立山駅から称名滝探勝バスで約15分、片道大人500円です。降りてから約30分歩くと滝見台に着きます。

美女平:立山ケーブルカーの終点、山麓紅葉の入口
美女平は標高約977mで、立山ケーブルカーの終点であり、立山高原バスの始発地です。樹齢数百年の杉林に囲まれ、10月上旬から10月下旬にかけて穏やかなオレンジ色に染まります。
立山ケーブルカーは立山駅から美女平までわずか1.3km、高低差500m、勾配24度で、所要時間は7分、運行間隔は約10〜20分に1本です。秋は指定時間のチケットを持って乗車する必要があります。

雄山神社峰本社:立山信仰の山頂の聖地
雄山神社峰本社は立山の主峰・雄山の山頂(標高3,003m)にあり、立山権現を祀っています。日本三霊山のひとつとされる「立山信仰」の中心で、室堂平から登って到着するまで約2〜3時間かかります。
社務所は開山期間(約7月〜9月)のみ登拝受付とお守りの授与を行っています。山頂は一年中強風で気温が低いため、参拝前に必ず装備と天候を確認してください。

みくりが池:立山連峰を映す高山の湖沼
みくりが池は室堂平のすぐそばにあり、立山黒部を代表する高山の湖沼です。風のない晴れた日には、立山連峰が完全に逆さに映る姿を撮影できます。9月中旬から周囲の草紅葉が湖岸を金色がかった赤に染めます。
室堂ターミナルから片道約15分歩くと着きます。室堂平で2時間過ごす旅程で、最もおすすめのハイキングコースです。

立山駅:アルペンルート富山側の起点(標高475m)
立山駅は標高475mで、富山地方鉄道の終点であり、アルペンルート富山側の起点でもあります。駅構内には切符売り場、手荷物預かり、立山ケーブルカーの乗り場があります。
電鉄富山駅から富山地方鉄道で約1時間です。秋の紅葉のピーク時期は、公式サイトで立山ケーブルカーの発車時間を事前に予約し、現地での長時間の待ち時間を避けることをおすすめします。

扇沢駅:長野側の玄関口、マイカー乗り入れ禁止の境目
扇沢駅は標高1,433mで、アルペンルート長野側の起点であり、マイカーで到達できる最終地点でもあります。立山〜扇沢の間は全面的にマイカーの乗り入れが禁止されており、6種類の乗り物を乗り継ぐしかありません。
駅構内には切符売り場窓口、駐車場、バス乗り換え場所があります。路線バスで約30〜40分でJR信濃大町駅に着きます。

ホテル立山:室堂平のレストランと売店
ホテル立山は標高2,450mの室堂平にあり、1972年に開業しました。2026年8月31日に宿泊営業を終了しましたが、レストランと売店は引き続き営業しており、食事やお土産の購入ができます。
山に泊まって早朝の立山連峰を撮影したい方は、室堂の立山室堂山荘、みくりが池温泉、または天狗平の立山高原ホテルに泊まるのがおすすめです。

立山黒部に行くといくらかかる?料金、セット券、ネット予約
ここでは、立山黒部で最も実用的なチケットとセット券の選択肢をまとめます。
アルペンルートWEBきっぷ:発車時間を指定して現地での行列を回避
公式のWEBきっぷは、立山駅発の立山ケーブルカーと、扇沢駅発の関電トンネルトロリーバスの時間を指定するだけで利用でき、帰りの指定は不要です。秋には「秋旅早割WEBきっぷ」(9/1〜11/10)と「ゆきたび早割WEBきっぷ」(11/11〜11/30)の2種類の早割プランもあります。

アルペン・高山・松本エリア観光パス:外国人旅行者専用の周遊券
このパスは大人24,500円で、JR列車の乗車券とアルペンルートの交通チケットを組み合わせたものです。名古屋〜富山、松本、信濃大町間のJR路線と、立山黒部の全区間の乗り物に利用でき、県をまたいで縦断する旅程を組む方に向いています。
このパスの有効期間は連続5日間で、子ども(6〜11歳)は半額の12,250円です。アルペンルートの6種類の乗り物が含まれ、Klook、KKdayなどの旅行プラットフォームで事前に購入できます。
JR東海 立山黒部アルペンフリーきっぷ:名古屋発5日間周遊
「立山黒部アルペンフリーきっぷ」は名古屋発で大人24,500円、有効期間は5日間で、2026年は11月26日まで発売されます。名古屋〜富山の往路、電鉄富山〜立山、信濃大町〜名古屋の復路が対象で、立山黒部に高山、松本を加えた深い旅程に向いています。
利用期間は2026年4月15日から11月30日までで、4月27日から5月6日、8月10日から19日は利用できません。JR区間は普通車の自由席に乗車できます。
立山黒部日帰り観光セット券:黒部ダム往復コース
立山〜黒部湖の往復は大人16,480円です(黒部ダムは黒部湖駅から歩いてすぐ)。富山側から黒部ダムを往復するだけで、長野側への縦断をしない方に向いています。KKdayやKlookで先に比較して購入できます。
黒部ダムの観光放水期間は2026年10月15日までで、9月11日からの放水時間は7:00〜16:30です。放水時間内に到着するよう旅程を組むと、放水を見やすくなります。

称名滝探勝バス:片道500円で行ける滝見の近道
立山駅から称名滝探勝バスで片道大人500円、乗車時間は約15分です。降りてから約30分歩くと滝見台に着きます。立山ケーブルカーに乗る前後に立ち寄る旅程に向いており、別途パスの申請は不要です。
称名滝の紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬で、アルペンルート沿線で最も遅く色づくスポットです。10月末以降の旅程に組み込めます。
立山黒部の宿泊は?富山駅周辺と大町温泉郷の選び方
富山駅周辺の宿泊:立山黒部への出入りが最も便利な拠点
富山駅は立山黒部の富山側の玄関口で、電鉄富山駅はJR富山駅の隣にあります。駅周辺に泊まれば、早朝の乗り換えの移動時間を省けます。早朝の発車時間に合わせて、徒歩5分以内のビジネスホテルを選ぶことをおすすめします。
電鉄富山駅から富山地方鉄道で立山駅まで約1時間、片道1,420円(ICカード1,280円)です。始発電車は乗り換え時間を必ず見込んでください。
大町温泉郷の宿泊:長野側の手荷物配送の拠点
扇沢側の大町温泉郷には、黒部観光ホテル、立山プリンスホテルなどの旅館があります。立山黒部の「手荷物配送サービス」(1個4,000円、2026年は4/15〜11/8の提供予定)はJR信濃大町駅前の手荷物取扱所で受け付けており、長野側から入る方の宿泊に向いています。

室堂山荘とみくりが池温泉:ホテル立山の宿泊終了後の山中の選択肢
2026年8月31日にホテル立山が宿泊営業を終了したあとも、室堂平には立山室堂山荘やみくりが池温泉などの山小屋があり、登山客が宿泊できます。早朝にみくりが池の日の出を撮影したい方や、立山三山を縦走したい方は、1泊を検討してみてください。
みくりが池温泉は標高2,410mにあり、日本最高所の天然温泉です。室堂ターミナルから山道を約15分歩くと着き、宿泊と日帰り入浴も提供しています。
立山黒部の紅葉 よくある質問
Q:立山黒部の2026年の紅葉の見頃は何月ですか?
室堂平は9月中旬から最も早く色づき、大観峰と黒部平は9月下旬から10月中旬、黒部ダムと美女平は10月上旬から下旬、称名滝は最も遅く11月上旬までです。全体の紅葉期間は約9月中旬から11月上旬です。
Q:立山黒部アルペンルートの運賃はいくらですか?
立山〜扇沢の通り抜けは片道約10,940円、扇沢〜室堂の往復は約12,300円、電鉄富山〜立山駅は片道1,420円(ICカード1,280円)です。
Q:立山〜扇沢の全行程にはどのくらい時間がかかりますか?
6種類の乗り物で縦断する移動時間は合計約95分です。観光と乗り換えの待ち時間を含めると、立山駅〜扇沢駅は観光込みで通常6〜7時間かかります。
Q:立山黒部の2026年の開山日と閉山日はいつですか?
2026年のアルペンルートの営業期間は4月15日から11月30日で、冬季は全線閉鎖されます。2026年は全線開通55周年にあたり、記念イベントは6月1日から実施されています。
Q:立山黒部のチケットはネットで事前予約が必要ですか?
4〜6月のハイシーズンと、9〜10月の紅葉シーズンは、公式のWEBきっぷで立山ケーブルカーと関電トンネルトロリーバスの発車時間を指定することを強くおすすめします。現地で1時間を超える行列を避けられます。帰りの便は指定不要です。
Q:立山黒部で荷物は預けられますか?
富山と信濃大町の間で手荷物配送サービスがあり、1個4,000円、予定は4/15〜11/8です。電鉄富山駅では5:00〜10:00、信濃大町駅前では7:40〜10:30に受け付けています。
Q:ICカードは立山黒部の山岳エリアで使えますか?
ICカードが使えるのは、電鉄富山駅〜立山駅の富山地方鉄道区間のみです。アルペンルートの山岳エリアに入ると、6種類の乗り物のいずれでもICカードは使えないため、紙のチケットまたはWEBきっぷを別途購入する必要があります。






