京都のイチョウ名所まとめ:市内の古寺から郊外の穴場まで

2026年の京都のイチョウの見頃は11月中旬から12月上旬に集中します。西本願寺、東本願寺、京都御苑は歩いてつなげるため、イチョウ狩り初心者にとって最も無理のないルートの軸になります。
2026年 京都のイチョウ見頃予想
例年の記録では、西本願寺の見頃は11月下旬から12月上旬、東本願寺は11月中旬から11月下旬、京都御苑は11月下旬から12月上旬ごろです。3か所で時期が少しずれているため、行程の順番に合わせて回る順序を決められます。ウェザーニュースの2026年9月初旬時点の予想では、京都のイチョウは11月27日ごろに見頃を迎える見込みですが、実際の時期はその年の天候によって早まったり遅れたりします。

イチョウともみじの違い:見分け方と鑑賞のマナー
イチョウは緑と黄の2色だけで、もみじのように緑からオレンジ、赤へと変わるグラデーションがないため、見頃の判断は比較的簡単です。落葉後は木の下に黄金色の絨毯が広がることがよくありますが、この状態が続くのはたいてい1〜3日で、強い風雨のあとは一気に散ってしまいます。ギンナンは踏みつぶすと独特のにおいがして靴底にもつくため、木の下に熟して落ちた実は避けて歩くことをおすすめします。
時期と目的で選ぶ:いちばん楽なルートの組み方
11月中旬は、東本願寺、佛光寺、堀川通のイチョウ並木、郊外の岩戸落葉神社から。11月下旬から12月上旬は、西本願寺、京都御苑、本願寺山科別院が主役です。人混みを避けたいなら頂妙寺や本願寺山科別院がおすすめ。紅葉とイチョウの両方を楽しみたいなら、知恩院、長岡京の光明寺、善峯寺が最適です。
京都のイチョウ名所へのアクセスガイド
西本願寺・東本願寺・京都御苑へはどう行く?アクセス方法まとめ
西本願寺:JR京都駅の烏丸中央口から徒歩約15分、またはバス9・28・75系統で「西本願寺前」下車が最も便利です。東本願寺:JR京都駅から徒歩約7分、または地下鉄烏丸線五条駅から徒歩約5分。京都御苑:地下鉄烏丸線の丸太町駅または今出川駅から徒歩約5分。三寺一苑は歩いてつなげられるため、地下鉄・バス1日券の購入をおすすめします。長岡京の光明寺や善峯寺など郊外にも行く計画なら、1回ごとの運賃のほうがお得で、地元のバスで行けるため貸切車は不要です。
京都のイチョウ名所13選:市内と郊外の名所
以下の13か所は、市内の古寺から郊外の穴場までを網羅しています。
西本願寺:逆さ銀杏と400年の伝説
西本願寺の正式名称は龍谷山本願寺で、浄土真宗本願寺派の本山、世界文化遺産です。御影堂の前にある樹齢400年を超える「逆さ銀杏」は京都市の天然記念物で、地上約1.5〜3mのあたりから枝が四方に横へ伸び、根を天に向けて逆立ちしているように見えます。1788年の天明の大火の際に水を噴き出して御堂を守ったという伝説から、「水吹き銀杏」とも呼ばれます。阿弥陀堂の前にも大きなイチョウが1本あり、あわせて見られます。境内は参拝無料、開門時間は5:30〜17:00、見頃は11月下旬から12月上旬ごろです。住所:京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町。

東本願寺:真宗本廟と渉成園
東本願寺の正式名称は「真宗本廟」で、1602年に建立された浄土真宗東本願寺派(大谷派)の本山です。御影堂は世界最大級の木造建築のひとつです。現存する御影堂と阿弥陀堂は明治時代に再建されたものです。イチョウは御影堂門の前と噴水池の周辺に集まっており、定番の撮影アングルは噴水池、黄金色のイチョウ、京都タワーを一緒に収める構図です。参拝無料で、3〜10月は5:50〜17:30、11〜2月は6:20〜16:30に開門しています。付属の庭園「渉成園」は寄付金700円以上のままで、見頃は11月中旬から下旬ごろです。

NAKED GARDEN NIGHTS:東本願寺と渉成園の夜間ライトアップ
東本願寺と渉成園では、2026年に夜間ライトアップイベント「NAKED GARDEN NIGHTS」が開催されます。期間は10月31日から12月6日、毎日18:00〜22:00です。東本願寺の最終入場は21:00、観覧は21:20まで、渉成園の観覧は22:00までです。11月6日〜8日と25日は渉成園のみの開放となります。2会場共通券の料金は税込で、中学生以上は1,900〜2,300円、小学生は1,300〜1,700円で、平日か週末か、早割かによって異なります。
京都御苑:近衛邸跡と蛤御門の黄金色の海
京都御苑の広さは約65haで、無料で自由に見学でき、環境省が管理しており、京都御所の周辺にあります。代表的な見どころは西側の「蛤御門」周辺と、近衛邸跡周辺、凝華洞跡の大きなイチョウです。このうち凝華洞跡のイチョウは樹高24m、幹の周囲5.28m、母と子の森のイチョウは樹高24m、枝張り25.3mで傘のような形をしています。イチョウと紅葉を一緒に収められるのがここの最大の特徴で、中立売休憩所の周辺も地元の人がおすすめする両方を楽しめるスポットです。見頃は11月下旬から12月上旬ごろで、環境省の京都御苑公式サイトでリアルタイムの葉の状況を確認できます。

堀川通のイチョウ並木:黄金のトンネルと落葉の絨毯
堀川通の今出川通より北から紫明通あたりにかけて、堀川せせらぎ公園に沿って約1kmのイチョウ並木が続きます。中島にずらりと並ぶイチョウは晩秋に黄金のトンネルとなり、落葉後は一面の黄金の絨毯になって、そのまま中に入って写真を撮れます。晴明神社や西陣織会館も歩ける範囲にあり、イチョウを見たあとに街歩きを楽しむのにも向いています。見頃は11月中旬から下旬ごろ。堀川上立売から北へ歩いて堀川紫明の交差点まで行き、南へ戻って水火天満宮で締めくくるルートがおすすめで、全行程を通して西本願寺よりずっと人が少なめです。

京都大学吉田キャンパス:自由に入れる学び舎の黄金色
京都大学吉田キャンパスは自由に出入りできる大学のキャンパスで、構内や周辺の道路にイチョウが植えられており、11月以降に順次色づきます。赤レンガの校舎と相まって、学問の雰囲気が漂います。キャンパスは平日も教職員や学生が行き来しているため、授業の妨げにならないよう静かに見学してください。夕方の時間帯は光が写真撮影にいちばん適しています。今出川通と百万遍の交差点に近く、京都御苑と同じ日に回ることができ、2か所は市バスか徒歩でつなげられます。
佛光寺:境内の大イチョウ
佛光寺は四条烏丸の近くにある真宗佛光寺派の本山で、境内の大イチョウは京都市内でも早く黄葉する1本です。11月中旬には先に色づくことがあり、早めにイチョウを楽しみたい方に最適です。境内にはセレクトショップD&DEPARTMENT KYOTOとの協力による店舗とレストランがあり、お寺を巡るついでに食事や買い物もできます。地下鉄烏丸線四条駅、阪急烏丸駅から徒歩数分で、見頃は11月中旬から下旬ごろです。

頂妙寺:本堂前の高さ20mの大イチョウ
頂妙寺は左京区の仁王門通川端の東側にあり、本堂の前にある樹高約20m、幹周約2.8mの大イチョウが寺の見どころで、晩秋には黄金色の樹冠が高くそびえます。訪れる人は西本願寺や東本願寺よりずっと少なく、静かに写真を撮りたい、人混みを避けたい方に向いています。お寺の規模は大きくなく、見学時間は20〜30分ほどで十分です。京阪三条駅の近くにあり、岡崎や平安神宮のあたりと同じルートで回れます。

本願寺山科別院:大正時代に植えられた雌雄のイチョウ
本願寺山科別院は京都市東側の山科区にあり、境内には大正の初めに地元の子どもたちと保護者が植えた雌雄一対のイチョウがあります。樹高は約18m、幹周は約3.4mで、毎年秋に収穫したギンナンは地元の住民に配られます。観光客が少なく、静かに大木を眺めたい方に向いています。見頃は11月下旬から12月上旬ごろで、JRまたは地下鉄東西線で山科駅まで行ってから向かい、毘沙門堂の紅葉と合わせて回ることもできます。

岩戸落葉神社:源氏物語ゆかりの黄金の穴場
岩戸落葉神社は京都市北区の小野郷の山あいにあり、『源氏物語』に登場する落葉の宮を祀っています。境内の数本の大イチョウが葉を落とすと、神社全体が黄金色の絨毯に覆われ、迫力のある光景が広がりますが、訪れる人はほとんどいません。山間部で交通が不便なため、JRバス高雄・京北線で「小野郷」で降りるか、車で約30分です。見頃は11月中旬ごろで、市内の各スポットよりやや早く、写真好きの方の行きたい場所リストで筆頭にあげられています。

知恩院:三門と秋の色が織りなす浄土宗総本山
知恩院は浄土宗の総本山で、境内の巨大な三門は日本に現存する最大級の山門のひとつです。秋にはイチョウともみじが三門の周辺で入り混じり、黄金色と真紅が共存する重層的な景色になります。イチョウだけを見る多くのスポットとは違った趣です。見頃は11月中旬から12月上旬ごろで、期間が長く、紅葉もイチョウも両方楽しみたい日に組み込むのに向いています。お寺の規模が大きいので、三門と主な堂舎を見学するのに1〜1.5時間は見ておくことをおすすめします。

京都府庁旧本館:赤レンガの建物に映える黄金色
京都府庁旧本館は1904年に建てられ、現役の官庁建築としては現存する最も古いもののひとつです。ルネサンス様式の赤レンガの外壁と庭のイチョウが、秋には鮮やかな色彩のコントラストを生み出し、ほかの寺院のスポットとはまったく違う趣です。開館時間は10:00〜17:00、見学は無料ですが、公開日はイベントによって異なるため、事前に京都府の公式サイトで当日の公開の有無を確認する必要があります。地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩約10分で、京都御苑と同じルートで回るのに向いています。

長岡京の光明寺:紅葉参道に隠れたイチョウの驚き
光明寺は「もみじ参道」で京都近郊に知られており、参道のもみじの間にはイチョウも植えられていて、2色が織りなす奥行きがあります。紅葉特別入山期間(2025年は11月15日から12月7日、2026年の日程は公式サイトの告知をご確認ください)は、9:00〜16:30(16:00受付終了)に開放されます。拝観料は大人1,000円、中高生500円で、紅葉の時期は現地に駐車場がありません。アクセスは、阪急電車で長岡天神駅まで、またはJRで長岡京駅まで行き、バスに乗り換えて「旭が丘ホーム前」で降りて徒歩約2分です。

善峯寺:西山の千年古刹、高台から望むイチョウの景色
善峯寺は西山地域の古刹で、秋には境内の石段や庭園をイチョウが彩り、高台から京都の市街地も眺められます。拝観料は大人500円、開門時間は8:30(土日祝は8:00)〜17:00(16:45受付終了)です。アクセスは、阪急東向日駅またはJR向日町駅から阪急バス66系統に乗り「善峯寺」バス停で降りる必要があり、本数は約1時間に1本、山門まで徒歩約15分です。

京都のイチョウ狩りにはいくらかかる?拝観料と交通チケット
京都三大イチョウ名所のうち、西本願寺、東本願寺、京都御苑はすべて見学無料で、実際にお金がかかるのは渉成園の入庭料と移動手段です。市内のイチョウに加えて堀川通や佛光寺などの穴場を1日でつなげたいなら、貸切車やタクシーの半日ツアーのほうが、バス券を個別に買うより時間を節約できます。
西本願寺・東本願寺は参拝無料:予算は周辺のスポットに回す
両寺とも入場無料で、西本願寺は5:30〜17:00開門、東本願寺は3〜10月が5:50〜17:30、11〜2月が6:20〜16:30です。1円もかけずに逆さ銀杏と噴水池の黄金の並木道を見られるので、浮いた拝観料は渉成園の追加やタクシーでの移動に回せます。
渉成園の入庭:700円で東本願寺の裏庭の紅葉と黄葉を楽しむ
東本願寺の付属庭園・渉成園の寄付金の目安は大人700円、高校生以下300円で、3〜10月は9:00〜17:00、11〜2月は9:00〜16:00(閉園30分前に受付終了)です。庭園の池の水面にイチョウともみじが映り、寺の前の人混みを避けられる、追加料金のかかる選択肢です。
京都の貸切車・タクシー:1日で市内のイチョウ名所をつなぐ
KKdayやKlookで予約できる京都の貸切車サービスは、人数と時間に応じてプランを選べます(料金は各プラットフォームのその時点の見積もりによります)。西本願寺、東本願寺、京都御苑、堀川通の並木、佛光寺の順に組み込めば、地下鉄の乗り換えやバスの待ち時間を省けるため、年配の方や荷物のある方に特に向いています。
地下鉄・バス1日券:1,100円で市内のスポットをつなぐ
市バスの1回の運賃は230円です。従来のバス1日券は2023年9月30日に販売終了となり、現在の「地下鉄・バス1日券」は大人1,100円で、市バスと地下鉄が乗り放題です。1日に5回以上乗ると元が取れますが、善峯寺や光明寺などの近郊の穴場まで足を延ばすなら、JRや阪急に乗り換えて別途切符を購入することをおすすめします。
京都のイチョウ狩りはどこに泊まる?宿泊と食事

どこに泊まるのが便利?京都駅周辺の宿泊と食事メモ
西本願寺も東本願寺も京都駅から徒歩15分以内です。京都駅の八条口や烏丸口周辺、たとえば烏丸通沿いのホテルに泊まれば、翌朝は歩いて2つのお寺を巡り、そのあと地下鉄で京都御苑に向かえて、乗り換えの時間を節約できます。京都駅ビル10階の「京都拉麺小路」と地下街ポルタは、イチョウを見たあとの食事に便利な選択肢です。
よくある質問
Q:西本願寺のイチョウを見るのにいくらかかりますか?
西本願寺は入場無料で、開放時間は5:30〜17:00、別途チケットを購入しなくても逆さ銀杏を鑑賞できます。東本願寺も同じく参拝無料です。
Q:東本願寺と西本願寺では、どちらのイチョウが見ごたえがありますか?
樹齢400年の巨木を見たいなら西本願寺の逆さ銀杏、噴水池や京都タワーと一緒に撮りたいなら東本願寺です。2つの寺は徒歩10分ほどの距離なので、続けて回れます。
Q:京都御苑のイチョウは入場料が必要ですか?開放時間は?
京都御苑は環境省が管理しており、年間を通して無料で開放され、決まった休園日はありません。蛤御門や近衛邸跡周辺のイチョウを自由に見学できます。
Q:2026年の京都のイチョウの見頃はいつですか?
西本願寺は11月下旬から12月上旬、東本願寺は11月中旬から下旬、京都御苑は11月下旬から12月上旬ごろですが、実際には天候によって前後します。
Q:京都でイチョウを見るときの注意点は?
落葉の絨毯が続くのは通常1〜3日だけで、強い風雨のあとはイチョウが一気に散ります。ギンナンは踏むとにおいがして靴につくため、踏まないよう避けることをおすすめします。
Q:西本願寺・東本願寺・京都御苑へは電車とバスのどちらで行くべきですか?
3か所とも地下鉄駅から歩ける範囲にあります。バスだけに頼るよりも時間を節約できるため、地下鉄を中心に、最後の区間をバスで補うのがおすすめです。




