修善寺 紅葉完全ガイド2026
「伊豆の小京都」と称される修善寺温泉は、静岡県の伊豆半島で最も古く、最も有名な紅葉の名所です。紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬。温泉の谷あいという立地から、場所によっては12月中旬まで紅葉が続くこともあります。関東近郊では深まる秋の絶景を比較的遅く迎えるエリアで、ほかの紅葉の名所が見頃を終えたあとに訪れるのにぴったりです。
修善寺といえば、1200年以上の歴史を持つ古刹「修禅寺」、伊豆最古の温泉「独鈷の湯」、そして桂川に架かる「恋の橋巡り」が有名で、歴史の趣と温泉情緒を一度に味わえる晩秋の旅先です。温泉街の周辺には竹林の小径、修善寺自然公園の紅葉林、大型テーマガーデンの修善寺虹の郷もあり、1泊2日の温泉と紅葉の小旅行にぴったりです。
アクセスガイド:修善寺への行き方
修善寺は伊豆半島の中部にあり、東京から約2時間で到着します。主なアクセス方法をご紹介します。
電車の乗り継ぎ:新幹線と伊豆箱根鉄道がいちばん直結
JR東海道新幹線で「三島」駅まで行き、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えて終点の「修善寺」駅へ。または東京から特急「踊り子」号に乗れば約2時間で修善寺駅まで直通で、これが主な公共交通ルートです。駅に着いたら「修善寺温泉」行きの東海バスに乗り換え、約10〜15分で旧街並みの中心エリアに着きます。
温泉街と駅は少し距離があるので、あらかじめバスの時刻表を調べておきましょう。特に紅葉シーズンの週末はバス待ちの人が多くなります。乗り継ぎの時間に余裕を持たせ、バスを逃して紅葉巡りの予定が乱れないようにしてください。

東京発の日帰りバスツアー:乗り換えの手間が省ける安心の選択
ご自身で移動手段を計画したくない方には、東京都心から日帰りで出発する紅葉バスツアーが数多く催行されています。たとえば「修善寺・三島スカイウォーク・箱根神社」を組み合わせたプランなら、関東近郊の紅葉の名所を一度に巡ることができ、何度も乗り換える手間が省けます。時間に限りのある旅行者に向いています。
こうした日帰りツアーは、通常、往復の交通費と一部の入場料が含まれています。KKdayやKlookなどのプラットフォームで早めに予約することをおすすめします。紅葉シーズンの人気の時間帯は早々に満席になりやすく、遅く予約すると、あまり都合のよくない出発時間しか残っていないことがあります。
車で行く:伊豆縦貫自動車道 修善寺IC
車でお越しの方は、伊豆縦貫自動車道の「修善寺IC」で降りれば、修善寺温泉街の周辺まで行けます。移動の自由度が高く、虹の郷や自然公園の紅葉林など、点在するスポットを一度の旅行で続けて巡りたい方に特に向いています。
温泉街周辺の道路は比較的狭く、紅葉シーズンのピーク時は駐車場の争奪戦になります。早めに出発するか平日に訪れるようにして、温泉街周辺の有料駐車場を優先的に利用すると、駐車場が見つからずに紅葉巡りの時間を無駄にするのを避けられます。

温泉街の散策ルート:主要スポットは歩いて回れる
修善寺温泉街に着いたら、修禅寺、独鈷の湯、竹林の小径、桂川沿いの橋々はいずれも歩いて行ける範囲にあり、ほかの交通手段は必要ありません。のんびりと古い街並みを散策しながら、紅葉の見どころをひとつずつ巡る旅程に向いています。
修善寺虹の郷や修善寺自然公園の紅葉林まで足を延ばしたい場合は、バスに乗り換えるか車で向かう必要があります。徒歩と乗り継ぎの順番をあらかじめ計画しておけば、一日がよりスムーズになり、行ったり来たりして時間を無駄にすることもありません。

修善寺のおすすめスポット
修善寺は、千年の古刹、温泉の伝説、そして現代的なテーマガーデンが一体となった場所です。ここでは紅葉の時期にとくに立ち寄りたい主要スポットと、地元のわさびグルメをご紹介します。
修禅寺:1200年の歴史を持つ伊豆の古刹
修禅寺は、大同2年(807年)に空海(弘法大師)が創建したと伝わる曹洞宗の寺院です。1200年を超える歴史を持ち、伊豆最古の寺院のひとつで、修善寺温泉街の信仰の中心であり、地名の由来でもあります。秋には本堂の周りが紅葉で染まり、古式ゆかしい日本の寺院建築を引き立てます。
紅葉まつりの期間中は、普段は非公開の「方丈庭園」が特別に公開され、紅葉を鑑賞できます。入場料は約200円。千年の古刹の晩秋の雰囲気を味わえる貴重な機会です。時間にゆとりを持ってじっくり拝観し、古刹と紅葉が織りなす静かな禅の趣を感じてみてください。

独鈷の湯:伊豆最古の温泉の開湯伝説
伝説によると、大同2年、空海が桂川のほとりを通りかかった際、病気の父親の体を洗う孝行な少年の姿に深く感動しました。そこで法具の「独鈷杵」で川の中の岩を打つと温泉が湧き出し、父親は入浴して病が癒えたといいます。これが修善寺温泉の「独鈷の湯」の名の由来で、伊豆七不思議のひとつにも数えられています。
現在は見学専用で入浴はできませんが、伊豆最古の温泉の発祥を示す名所として、桂川の両岸の紅葉と合わせて、修善寺の親孝行の文化と温泉の歴史を知る大切なスポットです。竹林の小径を散歩する前に、まずこの開湯の由来を知っておくのがおすすめです。

竹林の小径:ミシュランが推薦する緑の竹と紅葉の遊歩道
竹林の小径は全長約400m。桂川沿いの遊歩道に約60本のモミジが植えられ、両側を緑の竹に囲まれています。朱色の「桂橋」と「楓橋」を通り、ミシュラン・グリーンガイドにも掲載されました。遊歩道の中ほどには円形の竹のベンチがあり、座って竹海を静かに見上げられます。晩秋にはモミジがオレンジ色に染まり、緑の竹との鮮やかな色のコントラストを生み出します。

小径では常設の夜間ライトアップが行われており(紅葉シーズン限定ではありません)、夜になると明かりが竹林と紅葉を照らし、昼間とはまったく違う幻想的な夜の紅葉の景色が広がります。写真愛好家が夜に必ず訪れる撮影スポットで、修善寺の「小京都」らしい雰囲気をもっともよく表した散策ルートでもあります。
温泉街の五つのロマンチックな橋:桂川沿いの恋の橋巡り
桂川は温泉街の中心を流れており、川沿いには渡月橋、桂橋、楓橋など5つの赤い橋が架かっています。両岸にはモミジの林が続き、温泉街の紅葉を巡る人気のルートです。これらの「恋人の橋」を渡って願いごとをすると、素敵な恋が実るという言い伝えがあり、
朱色の橋と流れる水、紅葉が映え合い、和の風情にあふれています。桂川沿いに橋を一つずつ渡りながら、修善寺ならではの「恋の橋巡り」のロマンチックな雰囲気を感じるのがおすすめです。カップルの旅行者は旅程に組み込むのにぴったりです。

修善寺自然公園「もみじ林」:伊豆屈指のモミジの群生林
修善寺自然公園の「もみじ林」は温泉街の周辺にあり、伊豆屈指の広さ、約1ヘクタールのモミジの群生林です。園内にはイロハモミジやコハウチワカエデなど約1,000本のモミジが植えられ、入口には樹齢100年の大きなイチョウもあります。黄金色と真っ赤が織りなす景色は圧巻です。
入園は無料です(紅葉まつりの期間中は周辺駐車場が有料)。天気がよい日には、紅葉と遠くの富士山を一緒に写真に収められることもあります。無料で広々とした自然の景色を楽しみたい旅行者には見逃せないスポットで、修善寺の紅葉シーズンでも最大規模の天然の紅葉の場です。

修善寺虹の郷:伊豆でも最大級の紅葉テーマパーク
修善寺虹の郷は、伊豆でも最大級の紅葉テーマパークです。園内には約2,000本のモミジがあり、そのうち「もみじ林」エリアだけで約1,000本。和風庭園と洋風庭園の紅葉が入り交じり、晴れた日には遠くに富士山も望めます。
2026年の「もみじライトアップ」は11月7日から12月13日の17:00〜21:00に開催され、「イルミtheナイト」と同時開催です。日中の入園券は大人1,220円、子ども610円。ライトアップの夜間はセット券で、大人2,600円、子ども1,500円です。

禅風亭なゝ番:すりおろし用の丸ごとのわさびが付く人気の蕎麦店
修善寺は伊豆わさびの産地のひとつです。人気の蕎麦店「禅風亭なゝ番」は、丸ごと1本のわさびが付いた蕎麦で知られ、自分ですりおろして、いちばん新鮮なわさびの辛みと香りを味わえます。地元での評価が非常に高い、必食の名店のひとつです。
食事時は行列ができることが多いため、お昼のピーク時間は避けて行くか、竹林の小径の散歩のあとに組み込むのがおすすめです。紅葉巡りの美味しい締めくくりとして、本場の伊豆わさび蕎麦をぜひどうぞ。わさびの辛みと香りが、蕎麦の一杯の風味をいっそう立体的にしてくれます。
そば 定連:駅前のすりおろしわさび丼の名店
修善寺駅前のそば店「定連」の看板メニューは、冷わさび丼定食で、すりおろしたわさびを添えて提供されます。修善寺に着いてすぐ、もっとも本場らしい伊豆わさびの味を楽しめるため、修善寺を訪れる多くの旅行者の最初のグルメスポットとなっています。
わさび丼のほかにも、しいたけそばなどの地元の名物料理があります。バスに乗り換えて温泉街に向かう前や、旅程を終えて帰路につく前の食事にぴったりで、修善寺の旅を最初から最後まで地元のわさびの風味で満たしてくれます。
おすすめのチケットとプラン
修善寺の紅葉旅行を計画するなら、こちらのチケットやプランで体験がより充実します。
修善寺虹の郷 入園券:昼も夜も楽しめる紅葉ガーデン
修善寺虹の郷の日中の入園券は大人1,220円、子ども610円。2026年11月7日から12月13日の17:00〜21:00はライトアップ夜間のセット券(イルミtheナイト含む)で、大人2,600円、子ども1,500円です。打上花火の日(11月14日、11月22日、11月28日、19:30〜)の入園料は大人3,300円、子ども2,200円です。
修善寺温泉の宿泊:伊豆の小京都の温泉旅館体験
修善寺温泉街には伝統的な温泉旅館がいくつかあり、1泊2日の温泉と紅葉の小旅行にぴったりです。夜は竹林の小径のライトアップを散策し、翌日に虹の郷や自然公園の紅葉林へ向かえば、この「伊豆の小京都」の晩秋の魅力をよりゆったりと味わえます。
修善寺虹の郷のライトアップ夜間は21:00まで営業(最終入園20:30)。温泉街に泊まる旅行者は、先に虹の郷のライトアップを楽しんでから温泉街に戻って散歩でき、旅程に余裕が生まれます。

東京発 伊豆日帰りツアー:修善寺と周辺の紅葉の名所をつなぐ
移動手段の乗り継ぎをご自身で計画したくない方は、東京発で修善寺、三島スカイウォーク、箱根神社などを組み合わせた日帰りツアーへの参加もご検討ください。通常は往復の交通費と一部の入場料が含まれ、時間に限りがあり、紅葉鑑賞と写真撮影に集中したい旅行者に向いています。
修善寺虹の郷の10月〜2月の日中の営業時間は10:00〜16:00で、最終入園は閉園の1時間前です。ライトアップ夜間の入園時間は17:00〜21:00です。日帰りツアーに申し込む前に、プランに虹の郷の夜間入園が含まれているかをご確認ください。

観光のワンポイント
観光とアクセスのご注意
修善寺エリアの紅葉の見頃は遅めで、通常は11月中旬から12月上旬、場所によっては12月中旬まで続きます。出発前に公式の最新のお知らせで見頃の状況をご確認ください。園内は敷地が広く、坂道の遊歩道が多い(特に修善寺虹の郷)ため、歩きやすい軽装の運動靴がおすすめです。撮影の際は、明るい色の服を着ると、真っ赤なモミジや夜のライトアップに映えて、写真がいっそう華やかになります。温泉街周辺の道路は狭く、紅葉シーズンのピーク時は駐車場の争奪戦になるので、早めに出発するか公共交通機関を優先してご利用ください。
周辺のおすすめ宿泊
修善寺温泉街の修禅寺、独鈷の湯、竹林の小径、桂川沿いの橋々はいずれも徒歩圏内にあり、温泉街に泊まれば、夕方に竹林の小径の夜のライトアップを散歩し、翌朝早くに紅葉を楽しめます。修善寺虹の郷の2026年のライトアップ期間は11月7日から12月13日の17:00〜21:00で、1泊2日の旅程に向いています。
よくある質問 FAQ
Q:2026年の修善寺の紅葉の見頃はいつですか?
修善寺の紅葉の見頃は通常11月中旬から12月上旬で、場所によっては12月中旬まで続きます。ほかの紅葉の名所が見頃を終えたあとに続けて訪れるのに向いています。
Q:修禅寺の方丈庭園の入場料はいくらですか?
修禅寺の方丈庭園は普段は非公開ですが、紅葉まつりの期間中は特別に公開され、紅葉を鑑賞できます。入場料は約200円。千年の古刹の晩秋の雰囲気を味わえる貴重な機会ですので、紅葉シーズンのこの限定期間にぜひ訪れてみてください。
Q:独鈷の湯は今でも入浴できますか?
現在、独鈷の湯は見学専用で入浴はできません。ただ、伊豆最古の温泉の発祥の地であり、開湯伝説が生まれた場所として、温泉街の散策ルートの中でももっとも物語性があり、立ち止まって写真を撮る価値のあるスポットです。
Q:修善寺虹の郷の夜のライトアップは別料金ですか?
はい。ライトアップ夜間(17:00〜21:00)は別途購入するセット券で、大人2,600円、子ども1,500円です。日中の入園券(大人1,220円、子ども610円)とは別料金になります。
Q:車がないと、移動はとても不便ですか?
それほど不便ではありません。東京から特急「踊り子」号で約2時間で修善寺駅まで直通するほか、新幹線で三島駅まで行き、伊豆箱根鉄道に乗り換えてから東海バスに約10〜15分乗れば、温泉街に着きます。
Q:修善寺でぜひ食べたいグルメは何ですか?
丸ごと1本のわさびが付く「禅風亭なゝ番」の蕎麦と、駅前の「そば 定連」の冷わさび丼定食がおすすめです。どちらも伊豆ならではの本場のわさびの風味を味わえます。
